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服好きたちの私物のなかでも、とくに思い入れの強い「人生のベストバイ」を教えてもらう連載。ひとつには絞りきれないって? なら、3つ教えてください!
人生のベストバイ、3つ教えて!
今回の服好きゲストは、アルファPRの稲垣大貴さん。
1.〈PIENI〉のショルダーバッグ
「ピエニは、グラフペーパーでも取り扱っているバッグブランドです。これは、半年前にうちのギャラリーで展示会をやってもらった際、オーダーしたもの。デザイナーさんは、もともと馬具をつくっていた方で、そうした背景というか、信憑性というかに、まず惹かれたんです」
「『100年続くプロダクトをつくる』というようなコンセプトも掲げられていて、実際、ピッグスエードの表地としてPVC素材を貼り合わせてあり、耐久性が高く、汚れも付きにくい。レザープロダクトですが、慎重に扱わなくて済むのもうれしいところです」
「基本的に手ぶら派なので、バッグは、持つとしても肩に掛けられるタイプをよく選びます。そういう意味でもすごく使いやすいし、最近は出勤バッグとして毎日使っています」
「ただ、ショルダーストラップって、たまに机や椅子の縁に引っ掛けてしまったりするじゃないですか? でも、このバッグは、ショルダーストラップの両端を引くことでストラップを仕舞うことができるんです。気が利いた機構だなと思います」
2.〈SUPREME〉のトレーニングパンツ
「シュプリームが定番で出している形で、これは24SSシーズンのものです。これも展示会でオーダーしました」
「最近の商品はロゴが主張するものも多い印象ですが、これくらいの主張しなさがちょうどいいなと感じます。シュプリームをめちゃくちゃ通ってきたわけじゃないからこそ、これくらいのテンションの方が取り入れやすいというか」
「バスパンみたいな雰囲気もあって、イージーに使えるのがいいですね。両サイドにはファスナーが付いていて、フルオープンできるデザイン。とはいえ機能押しの服ではないですし、活用することはめったにありませんね」
「でも、世の中に似たタイプのパンツがたくさんあるなか、こうしたディテールがさりげなくあったり、主張しないけれどじつはシュプリームだったり、っていうところがいいですよね。これまでシャカ系のパンツって穿くことがほとんどありませんでしたが、これをきっかけに気に入りました。継続して買い続けるかもしれません」
3.〈HERMES〉のバケットハット
「5年くらい前から、エルメスのハットを毎日被るのが習慣になっています。なかでもこのバケットタイプがしっくりきていて、サイズは58〜60。そこまで決まっているので、ネットオークションなんかで買うときにも困りません。これは一番最近見つけたもの。秋口から被れるコーデュロイ生地のものを探していて」
「エルメスのこの形を被りはじめてから、まわりにも印象づくようになって、たまに、友人からもらったりすることも。今日被っているものもまさにそうです」
「エルメスだからといって別に気取りたいわけじゃないので、できるだけ、それとはわかりにくいものを選びます。現行品はロゴの主張が強いものがどうしても多いので、自然と、選ぶのは古いものになってきます」
「いちどハマってしまうと、“それ一択”になることは多くて。じつは靴も、ナイキの黒のエア フォース1しか履きません。ずっと変わらなくて、いつでもどこでも買えるのが魅力です。着る服の色も、基本的に黒かネイビーだけ。なにも考えずに手に取れて、疲れない、ベーシックなもののよさには、とくに30代になって気づくことが増えました」
alpha PR
稲垣大貴 さん
テック、アウトドアなど幅広いアイテムを取り扱うアルファの先輩PR。トレンドのスタイルにモードやスポーティな要素を織り交ぜるのが得意。
Photos: Shintaro Yoshimatsu Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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