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「いつかきっと手に入れたい」。ファッションには、無性にそう思わせる憧れの名品がいくつかある。シリーズVol.3となる今回はティファニー ハードウェアのメンズブレスレットだ。
シルバーの価値を決定づけ、今も常に進化を続けるティファニー。数多くあるメンズジュエリーの中でもそれは、まさにゴールと言ってもいい名品だ。
ティファニーのジュエリー
アメリカンラグジュアリーの礎を築いたブランド。N.Y.にある本店は世界中のファンの憧れの地であり、N.Y.を象徴する場所として広く知られている。レディースのイメージが強いが、メンズジュエリーにも名作が多数。世界的に人気のあるシルバーはもちろん、ゴールドのジュエリーも注目。デビュー以来世界中で愛され続ける「ティファニー ブルー ボックス」は、まさにブランドのシンボルだ。
ティファニーの歴史
創業は今から200年近く前の、1837年。チャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・B・ヤングがマンハッタンに文具雑貨店「ティファニー&ヤング」をオープンしたのが始まりだ。公式ホームページによれば、初日の売り上げは$4.98だったのだとか。
1845年には、アメリカで初となるメールオーダーカタログを発行。これにより、アメリカに“ラグジュアリーアイテム”という概念が浸透するようになる。ちなみにこのカタログは今もなお発行されていて、世界で最も希少で美しいジュエリーを掲載する本として知られている。
破竹の勢いで成長を続けたティファニーは、1848年にはアメリカ国内のダイヤモンドの販売元としても名をはせるように。米国のエリートたちが国内で貴重なジュエリーを購入できるようになったのはそのおかげだ。
「シルバー925」の価値は
ティファニーが決定づけた!
シルバージュエリーを語るとき「シルバー925」という言葉をよく聞くことがあるが、その価値を決定づけたのが何を隠そうティファニーだ。「シルバー925」とはプロダクトにおける銀の純度のこと。1851年、ティファニーはシルバーの純度基準を925/1000(92.5%)と設定。これがのちにアメリカの公式基準として採用。世界的な観点においても、シルバーの価値を決定づけることになった。
シルバーという素材はもともと軟らかく、それ単体ではアクセサリーに不向き。そのため銅などの別の金属を混ぜることで強度を確保するのだが、その理想的な純度が92.5%だと制定したのがティファニーだった。ちなみに日本ではシルバー925は「純銀」とみなされている!
つまりティファニーはアメリカンラグジュアリーのオーソリティであり、シルバーの世界的なオーソリティでもあるということ。ラグジュアリーかつトラディショナルな、メンズジュエリーの到達点と言っても過言ではない。
ティファニー ハードウェア
そんな歴史のあるティファニーのメンズジュエリーから、今回紹介するのは「ティファニー ハードウェア」コレクションのブレスレットだ。
「ティファニー ハードウェア」とは、ニューヨークならではの大胆なエネルギーと、街並みに広がる力強い建造物に着想を得て2017年に初めて発表された比較的新しいコレクション。登場以来、日本でも男女問わず支持され、高い人気を誇る。
コレクションを象徴するゲージ リンクが絶妙な緊張感とプロポーション、バランスを演出。他にはない無二のインパクトを備えたコレクションになっている。
今、手に入れるべき
メンズジュエリーはこの2モデル!
「ティファニー ハードウェア」
マイクロ リンク ブレスレット
「ティファニー ハードウェア」コレクションのアイコニックなモチーフであるゲージ リンクを連ねたブレスレット。こちらはひとつひとつのゲージリンクが小さいタイプで、さりげなくつけられるのがポイント。長さは約18cm(サイズ:ミディアム)。もちろん素材は、スターリングシルバー(シルバー925)。
「ティファニー ハードウェア」
ミディアム リンク ブレスレット
マイクロリンクタイプよりもひとまわり大ぶりなゲージリンクを使用した、ミディアムタイプのリンクブレスレット。コンセプトのひとつである、N.Y.の大胆な建築美とエッジィなカルチャーを感じさせるデザインだ。長さは約19cm(サイズ ミディアム)。素材はスターリングシルバー(シルバー925)。
いつもの着こなしに
気負わずサラリとつけこなしたい!
スウェットやTシャツなど、カジュアルでシンプルな着こなしにサラリと気負わずつけてこそ、その魅力は際立つもの! 普段着にあえてのこのラグジュアリーさがバランスのいい大人のスタイルを演出する。
重ねづけももちろんアリ!
マイクロ リンクとミディアム リンクを重ねづけするのもおすすめ。もちろん手持ちのアクセサリーや時計とのコンビネーションも可能だ。ウエスタンディテールのカジュアルなシャツもそれだけでグッと格が上がる。応用することでいろいろな表情で楽しめるのもまた、このアイテムの魅力だ。
問い合わせ先
ティファニー・アンド・カンパニー・
ジャパン・インク
TEL:0120-488-712
https://www.tiffany.co.jp/
レショップ 渋谷店
TEL:03-6712-5770
アヤメ ショップマネージャーの
行方さんは
生粋のティファニーコレクター
行方弘太さん/アヤメ ショップマネージャー
今や体の一部のようにつけています
きっかけは母親にもらったティファニーのリング。最初は何げなくつけていたのですが、友人がティファニーのシルバージュエリーを集めていて、それに影響されて僕も買い始めたのがきっかけですね。ティファニーがシルバージュエリーのオーソリティであることを知ってからは、ほとんどティファニー一択。コツコツ買い集めて、今では20〜30個くらい持っているかもしれません。
基本的にメガネを引き立たせるために服装はシンプルにするのが僕の信条。とはいえそれだけだと面白みに欠けるので、その分アクセで遊ぶようにしています。
手首のボーン カフは去年の10月頃に購入したもの。こちらはラージタイプで、スモールタイプも所有。人さし指のリングはヴィンテージのものだ。
左手にはリング3つと「ティファニー ハードウェア」コレクションのブレスレット。左右の手、どちらもこの組み合わせが行方さんの定番。
ティファニーのシルバージュエリーは品があって、こんなふうにマルチでつけても変な強さが生まれないところも魅力。もはや体の一部っていう感じで、もう日焼け跡もついてしまっているから、組み合わせはめったに変えません。
知人のスタイリストに「どこかにひとつゴールドを入れると、もっと引き立つかも」とアドバイスされて、ゴールドも少し気になっています。
Photos:Kazumasa Takeuchi[Ye]Kanta Matsubayashi Hair & Make-up:SHOTARO[SENSE OF HUMOUR] Stylist:Shota Iigaki Model:Eriya[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Jun Namekata[The VOICE]
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