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誰が言ったか、革靴は高いと。それは先入観。10年履けるタフな名品が1万円台から手に入る。堅苦しい"いろは"も不要になってきた、今が革靴の始めどき! 今回は前編・後編に分けて12ブランドの革靴を紹介。ブランドの歴史を知れば、自分に合う1足に出会える!
Troentorp
人気のサボから進化した、ぽってり靴
レディースから人気に火がつき、最近ではメンズも愛用するサボ。そのムーブメントを牽けん引いんするトロエントープだが、サボから進化し、かかとも覆われた短靴も不朽の名作。おでこ靴のようにぽってりとした見た目や、アッパーとソールを一体化させるサイドの無数のくぎは、1995年のデビュー当初から今も健在。医療や飲食のワーク用に考案された手を使わずにスポッと履けるデザイン。ユニークなフォルムにも、きちんと理由がある。
靴(トロエントープ)¥27,500/ネペンテス
G.H.BASS
王道だけじゃない。
ニュートラッド街道まっしぐら
アメトラの足もとといえば、ジーエイチバスのローファー。そんな歴史に名を刻む"LARSON"だが、創業から約140年がたち、近年はバイカラーも登場。アメリカのプロスケーター、ジェイソン・ディルも愛用したことで話題となり、入荷するたびに即完するというのが写真のモデル。紳士の王道ワードローブとしてだけではなく、ストリートシーンから支持されるニュートラッドなデザインまでラインナップが広がった。
靴¥25,300/ジーエイチバス トーキョー
HARUTA
1万円台で品格のある、チープシックの雄
ハルタのローファーが、こんなにも進化。もはや学生靴のイメージはみじんも感じない。タッセル、ビット、キルトで飾った装飾的なアッパーで、ガラスレザーの発色がとても上品。これだけ紳士的な面構えながらも、"スニーカー並み"と称される軽い履き心地。ステッチはすべて職人の手作業で、オールジャパンメイド。それで、なんと1万円台。まさに、チープシックの雄。
靴[右/タッセルグリーン]¥16,280・[中/ビットローファー]¥17,380・[左/キルトタッセル]¥16,280/ハルタ
PG
堅苦しいイメージのある革靴を、
軽快に進化させる
昨年の春にデビューした注目株。スポーティなエッセンスがちりばめられたハイブリッドなピージーの革靴を象徴するのが、甲部のフリーロックシステム。スキーブーツ向けに開発されたダイヤル式のシューレースで、片手で簡単にフィット感を調整可能。実用的で、見た目は革靴とは思えないほどカジュアル。スニーカーに慣れ親しみすぎて、いきなりガチな革靴は抵抗があるという人には、ベストな1足だ。
靴(ピージー)¥19,800/プレイグラウンド
TOGA VIRILIS
足もとで一点突破する、ど派手なデザイン
シューズブランドではないが、いつも個性的な革靴が登場するトーガ ビリリースも、ぜひ押さえておきたい。ジュエリーのように自由な装飾が施された、そのデザイン。今回は、タッセルローファーとコインローファーを金属製のバネで飾り、メタルプレートを配したヒール部分まで、どこから見てもひと目でトーガとわかるほどモダンに。シンプルな夏の装いも一点突破できる。
靴[右/コインローファー]¥55,000・[左/タッセルローファー]¥68,200(ともにトーガ ビリリース)/トーガ 原宿店
Eytys
スニーカーと革靴の垣根を越えていく
もはやスニーカーや革靴といった概念すらも飛び越しているのが、エイティーズ。インスピレーション源は、グラフィックや建築などさまざま。高さ10㎝ほどの超厚底で、シュータンや履き口にパッドが入った、とにかくゴツいシグネチャーモデル、"Angel Leather"。これだけ自由なデザインなら、古典的なルールは気にせずに、ジャケットスタイルからストリートミックスまで、自分の感覚を信じてガンガン合わせたい。
靴(エイティーズ)¥42,350/エドストローム オフィス
Photos:Arata Suzuki[go relax E more] Stylist:Takeshi Toyoshima Composition & Text:Keiichiro Miyata
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