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2021年1月17日(日)。デジタルストリーミングでついに公開された“新生プラダ”のメンズコレクション。キミはもう見た!? ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズの共同クリエイティブディレクションという前代未聞の試みから生まれたコレクションは、まさにすべてのファッション好きをドキドキさせる仕上がりだった!
リアルタイムでショーを見た直後の興奮冷めやらぬ4人のメンズノンノモデル、中田圭祐、鈴木 仁、中川大輔、大平修蔵が、新しいプラダについて語った。
モデルたちが着こなしたのは
2021年の春夏のルック!
中田圭祐
ウールのジャケット、シャツ、パンツの3ピースルック。ジャケットやパンツの裾に面ファスナーがあしらわれていたり、シャツはフロントがファスナーになっていたりと、シンプルに見えてインダストリアルな個性を醸し出す仕上がりだ。
ジャケット¥260,000・シャツ¥121,000・パンツ¥117,000・シューズ¥113,000[すべて予定価格]/プラダ クライアントサービス
鈴木 仁
ローゲージでざっくり編まれたウールカシミヤのニットは、着心地だけじゃなく見た目も柔らかで心地いい。優しくて温かみのあるピンクの色味もありそうでないニュアンスだ。適度にゆとりがありながらも丈は短いというバランスも絶妙。
ニット¥192,000・パンツ¥117,000・Tシャツ¥67,000(3枚パック)・シューズ¥104,000[すべて予定価格]/プラダ クライアントサービス
中川大輔
鈴木 仁が着用したものと同じウールカシミヤを使用したローゲージのカーディガン。こちらのグリーンも今季トレンドのペールトーンで、さりげなく旬なムード。グレースラックスとのベーシックなコーディネートでも、ほんのりモードが漂う!
ニット¥220,000・パンツ¥139,000・Tシャツ¥67,000(3枚パック)・シューズ¥104,000[すべて予定価格]/プラダ クライアントサービス
大平修蔵
スウェットブルゾンとスウェットパンツのセットアップスタイル。リラックス感のある素材でいながら仕上がりは上質。さらにタイドアップで着こなすことで演出した、カジュアルさとクリーンさのコントラストがいい!
ブルゾン¥156,000・シャツ¥84,000・タイ¥28,000・パンツ¥135,000・シューズ¥83,000[すべて予定価格]/プラダ クライアントサービス
プラダ2021秋冬コレクションはこちらから
繰り返しになるけれど、今回のプラダのコレクションはその歴史上で初めて外部から共同クリエイティブ・ディレクターを招聘した記念すべきコレクション。しかもそれがラフ・シモンズというのだから、世界中から注目の的となるのは当然だ。いやが応にも期待は高まる!
そしてショーの始まり。今回はデジタルストリーミングでの世界同時配信だ。テーマは“テクノロジー社会における人とのふれあい、繋がり、交流、関係、そこから生まれる創造性”を表現したものとのこと。それが異素材の組み合わせや色や柄のコントラストなど、意外性のある組み合わせによるデザインに落とし込まれていたのが印象的だ。
ミウッチャ・プラダが長年築いてきた独自のモダニティに、ラフ・シモンズのミニマリズムやストイックさが加わったルックは、どれも新しいファッションの可能性を感じるものだった!
そして、ショーの後では、ラフ・シモンズとミウッチャ・プラダに対し、ファッションやアートなどを学ぶ世界中の学生から質問形式によるトークセッションが行われた! 日本からも文化服装学院で学ぶ女性生徒が参加。まさに、今回のテーマにふさわしい「テクノロジー社会における交流」を、未来へ向けた新たな試みとして実践した。
プラダの最新コレクション。モデルたちは何を感じた?
中田
いやあ、今までのプラダとはやっぱり違ったね。ミウッチャ・プラダ特有の色使いにラフ・シモンズらしいアバンギャルドさがいい具合に混じったコレクションだった気がする。
大平
今ってコレクションでもストリートスタイルが席巻していると思うんだけど、今回のプラダはそこにエレガントさをプラスして、ブラッシュアップしたような印象を受けました。個人的には、モードファッションの次のステージをみた気分ですね。
中川
デジタルストリーミングでの配信というのもいいよね。モデルを後ろから追いかけるなんて、ランウェイ形式のショーでは絶対にできない体験だから。象徴的なプラダのマークが随所にあしらわれていて、それがしっかり確認できるのもよかった。いい映像体験ができたという意味でも面白かった。
鈴木
一つ一つのアイテムの真新しさもそうだけど、個人的にはスタイリングの幅がすごく広がった気がする。ショーの会場も次々に場所が移り変わって、いろんな色や素材があって、それに伴って服の見え方も少しずつ変わってくる。それによってさらにいろんな角度から服の魅力を理解できるようになっていた気がしますね。
中田
わかる。スタイリングもすごくよかったよね。刺激的だった。こういうショー、俺は好きです。
中川
なんかすごくインスピレーション湧きましたよね。
発表! モデルが選ぶベストルックは?
NAKATA’s Best
アイテムの力とスタイリングの力。
両方に魅力を感じます
「僕はこのコートのルックが一番気になりました。これは起毛感のある素材なのかな? そこに斜めの畝があって、ミニマルなんだけど独特の個性というか存在感がある。シルエットがジャストっていうのも僕的にはすごくいい感じです。今またこういうシャープなムードが気分なんですよね」
「それにこのアイテムの合わせ方とか、色合わせもすごく格好いいと思う。最近はSNS映えのこともあって、1つのパワーアイテムを軸にした着こなしが多いように思えるけど、これはアイテム頼りじゃなくてトータルの着こなしが格好いい。そういうところも参考にしたいルックですね」
SUZUKI’s Best
個性とエレガンス。
それが理想的に融合したルックです
「まずこの、ちょっと白っぽい水色っていう繊細な色味にやられました。一見ありそうですけど、この色ってなかなか出せないですよね!? ストイックだけどエレガントっていうこの絶妙な塩梅こそ、二人が手がけたことで生まれたものなのかなって。すごく新しさを感じましたね」
「あとはやっぱりこのシルエット。今までのプラダにはあまりなかったすごくラフシモンズらしいシルエットだと思うんです。そこにブークレ素材の柔らかさが加わって、独特なコントラストが生まれているっていうか。実際着てみないと分からないんですが、着たら絶対いいでしょうね。普通に欲しい(笑)」
NAKAGAWA’s Best
ミリタリーをモチーフにした
プラダっていう時点で新鮮
「僕はこのミリタリージャケットをモチーフにしたルックかな。表地がナイロンで、裏地が幾何学模様のジャカードニット。今までのプラダでみたミリタリーモチーフとは違うイメージだと思うのですごく新鮮だったというのもあるし、単純にデザインが格好いい」
「これは僕の中では、どっちかっていうとラフ・シモンズのクリエーションが強いアイテムなんですが、そのシャープさの中にプラダのエレガントさがきちんとあるっていうのがミソ。インナーにはニットのオールインワンを合わせていると思うんですが、単品だと難しそうなアイテムもこうやってみるとトライしたくなる。すごくクリエイティブなルックだと思いましたね」
OHIRA’s Best
毒がありながらも品がある。今のプラダじゃなきゃできないものだと思う。
「僕は断然、ピンクのレザーのミリタリーブルゾンですね。色がピンクで、しかもそれがレザーって文字にするとすごくアバンギャルドな感じがしますが、その仕上がりにはちゃんとエレガントさがある。それってすごいことだと思うんです」
「あとはやっぱり袖にあしらわれたトライアングルロゴをモチーフにしたポケット。これがすごく可愛い。僕はタートルネックもすごく好きなので、着こなしもそのまま真似したいですね」
鈴木
それにしても楽しいショーだったよね。ランウェイだとなんだか固く見えてしまう服も、こんなに自由な角度から捉えられると、より深く魅力を理解できるってことを知りました。
中川
この映像体験は貴重だね。
大平
ショーの後のインタビューで「テクノロジーは繋がるためにある」ってコメントがあったけど、こうやってみんなで映像を見て感じることができるのもその一つですよね。
中田
人とのふれあいとか繋がりっていうキーワードからこのコレクションが生まれるんだと思うと、クリエーションってすごいよね。秋冬もまだ先だっていうのに、2022年の春夏のコレクションも、もう気になってます(笑)。
問い合わせ先
プラダ クライアントサービス
TEL:0120-45-1913
www.prada.com
Photos:Teppei Hoshida Models:Daisuke Nakagawa Jin Suzuki Keisuke Nakata Shuzo Ohira[They are MEN’S NON-NO models] Text:Jun Namekata[The VOICE]
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