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おしゃれな人に聞いてわかった「ティンバーランド イエローブーツ」の正解!服のプロがいま気になるモデルって?定番名品の歴史から深ぼる。[Timberland]

おしゃれな人に聞いてわかった「ティンバーランド イエローブーツ」の正解!服のプロがいま気になるモデルって?定番名品の歴史から深ぼる。[Timberland]

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最先端のアイテムを日々目にしているファッションプロが今欲しくてたまらない&真っ先に購入したアイテムを紹介したブツヨクLIST。ここではティンバーランドの通称、イエローブーツにフォーカス。2人が気になるモデルに加え、なぜこんなに人気なのか。そんなイエローブーツの歴史まで徹底解説!

  

Timberlandの6インチ プレミアム
ウォータープルーフ ブーツ

Timberlandの6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ
靴(ティンバーランド)¥28,600/VF ジャパン

「ときには王道アイテムも。言わずと知れた名品をあえて今ストレートに履きたい。スーツや上品なセーターなど大人なスタイリングに合わせるのが理想です」。

フリーランスディレクター

石黒晴輝 さん

新卒でベイクルーズに入社しバイヤーアシスタントを経験。その後独立、現在はスタイリングや企画、自身のブランド「バイエー」など、ファッションを軸に幅広く活躍。


Timberlandの6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツのアッパー
Timberlandの6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツのロゴ

  


Timberlandの「6インチ プレミアムウォータープルーフブーツ」

Timberlandの「6インチ プレミアムウォータープルーフブーツ」
靴(ティンバーランド)¥28,600/VF ジャパン

「ティンバーランドといえばイエローブーツが定番ですが、お店にふらっと寄ったときにこのブラウンを発見。自分にはこのブラウンくらいがいいのかもと購入したら、予想以上にしっくり」。

FOLL デザイナー

平沢幹太 さん

2020年にベイクルーズに入社。フォルのデザイナーのほか、ジャーナル スタンダードのコラボレーション・別注企画も担当。

Timberlandの「6インチ プレミアムウォータープルーフブーツ」のアッパー

Timberlandの「6インチ プレミアムウォータープルーフブーツ」のソール

  

| ティンバーランド / Timberland

ティンバーランド / Timberlandのロゴ

1952年にネイサン・シュワルツがサウスボストンのアビントン・シュー・カンパニーを買収。1968年に「インジェクション モールディングテクノロジー」を確立し、1973年に世界初の完全防水レザーブーツを発表する。1978年に会社名をティンバーランドに改名。

ティンバーランドの
イエローブーツの歴史

山用のワークブーツとして誕生した
完全防水仕様のイエローブーツ

1973年に誕生し、今年で50周年を迎えたティンバーランドのイエローブーツ。9月22日には世界初のコンセプトストア「ティンバーランド ブティック トウキョウ」が代官山にオープン。90年代以来の一大ブームが巻き起こりそうなムードが、世界中のあちこちに漂っている。

ティンバーランドの創業者はネイサン・シュワーツ。1918年、16歳の頃からマサチューセッツ州ボストンで靴づくりを学び、1952年にサウスボストンにあったアビントン シュー カンパニーの株を2分の1取得。1955年にはすべての株を手に入れ、経営権を手にした。ネイサンはシドニーとハーマン、ふたりの息子を会社の経営に迎える。


ティンバーランドの商業者のネイサン・シュワーツとブーツの開発をした息子のシドニー
▲創業者のネイサン・シュワーツとブーツの開発をした息子のシドニー。真摯に靴づくりをしたふたりの姿は、1998年にティンバーランドの経営を継いだシドニーの息子、ジェフリーの目にしっかり焼き付いていた。

ネイサンはアメリカ北東部、ニューイングランドの過酷なアウトドア環境で働く労働者に向けて、ブーツをつくっていた。息子のシドニーが加わってからは、その土地の人々の生活に欠かせない、防水でタフなブーツを生み出すために開発を進めた。

イエローブーツが発売された当初のカタログ
▲イエローブーツが発売された当初のカタログの、ブーツの特徴を解説したページ。ルックスはほぼ変わらないが初期のブーツは8インチで、トップにはDリングのフックが採用され、ティンバーランドのロゴもレッグ部分に刻印されていた。6インチは3年後の1976年に誕生。

ふたりはブーツに使うヌバックにシリコンを染みこませて防水効果を高める、独自の防水レザーを開発した。1968年には液状の原料を金型に入れてソールを成型するとともに、アッパーの革に圧着する「インジェクション製法」を採用。防水革を使用しても縫い目から水が浸入してしまうという、手縫いのブーツの問題点を解決する。こうして世界初の完全防水レザーブーツの製造に成功した。

ウィートカラー(小麦の色)のヌバックレザー防水ブーツは、森林業者に向けて「ティンバーランド(森林地)」と名づけられ、1973年に発売される。厚いラバーラグソールで足を守り、森林のぬかるみを歩いても水が染みこまないタフなブーツは、ワーカーの間で大ヒット。その見た目から“イエローブーツ”と呼ばれるようになった。


1977年のティンバーランドのカタログでは、ボストンにあるアビントンアビントン シュー カンパニー時代からの工場の写真

▲1977年のティンバーランドのカタログでは、ボストンにあるアビントン シュー カンパニー時代からの工場の写真を表紙に使用している。

1978年に社名をティンバーランドへ

防水機能の新しい基準を確立したこの画期的なブーツのおかげで、会社は急成長。1978年には社名を「ティンバーランド」と改め、さらに飛躍することになっていく。当時、ワークブーツとして人気を博していたイエローブーツが、ファッションアイテムとして最初に脚光を浴びるのはイタリアだった。

1980年代初頭、イタリア・ミラノではアメリカ文化に影響された富裕層の若者たちのライフスタイルが注目を集めていた。イタリアを象徴する伝統的なスロウフードを否定し、アメリカのカルチャーであるファーストフードを好んだことから、彼らは“パニナリ”と呼ばれた(彼らがイタリアのサンドイッチ、パニーニを好み、ミラノのバー、アル パニーノに集まったことに由来する)。

ジーンズをロールアップさせて、ティンバーランドのイエローブーツからバーリントンのアーガイルソックスをのぞかせるのもお約束
▲ジーンズをロールアップさせて、ティンバーランドのイエローブーツからバーリントンのアーガイルソックスをのぞかせるのもお約束だった。

“パニナリ”はプレッピー風のアメカジに、ヨーロッパのデザイナーブランドなどをミックスして着こなしていた。モンクレールのダウンジャケットにリーバイス®️やアルマーニのジーンズ、そして足もとにはティンバーランドのイエローブーツというスタイルもその典型のひとつ。イタリアでは『PANINARO(パニナロ/パニナリの男子を意味する)』という雑誌も発行されるほどの社会現象だった。

ティンバーランドはイエローブーツの後も1978年にボートシューズ、1988年にユーロハイカーツなど、名品シューズを生み出し、シューズブランドとしての地位を確立。グローバルに支持されるブランドに成長していく。

1980年代後半からヒップホップシーンへ

一方アメリカでは、1980年代後半にニューヨークの一大カルチャーとして急成長を遂げたヒップホップシーンで、イエローブーツがアディダスやナイキのスニーカーと並んで支持されるようになっていった。

1990年代に入ると西海外ではギャングスタ系ヒップホップが台頭し、プリズンスタイルと呼ばれるジーンズの腰ばきに、イエローブーツを合わせるファッションが大流行。また東海岸がスポーツやアウトドアブランドを好んだのに対して、西海岸ではディッキーズやベンデイビス、カーハートなど老舗ワークブランドのアイテムにティンバーランドのイエローブーツを合わせるのもステータスとして広まった。


Notorious B.I.G.ことビギーの太いジーンズにイエローブーツという象徴的スタイル

▲Notorious B.I.G.ことビギーの太いジーンズにイエローブーツという象徴的スタイル。ヒップホップのレジェンドによってティンバーランドがファッションシーンに定着していく。ビギーはファッション感度が高かったことでも有名で、マフィア風スタイルやCOOGI(クージー)のニットをヒップホップシーンで流行させた。

西海岸の勢いに押されかけていた90年代のNYだが、ヒップホップ界にThe Notorious B.I.G(ノトーリアスビギー)、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)、Nas(ナズ)、2pac(2パック)、Das EFX(ダス・エフェックス/イエローブーツを履いた『REAL HIP HOP』のジャケットが有名)などスターラッパーが数多く誕生し、“イーストコースト ルネッサンス”が巻き起こる。彼らがイエローブーツを愛用したことで、ティンバーランドの人気はさらに上がった。

日本での流行はいつから?

1990年代は日本でも渋カジという独自のストリートファッションが生まれ(渋カジではティンバーランドの3アイラグボートシューズが大ブレイク)、それをきっかけに海外のストリートカルチャーも脚光を浴びて、巷にはバイカー、スケーターなどさまざまなスタイルが溢れた。ヒップホップファッションもティーンネイジャーを中心に浸透しはじめ、日本のヒップホップ・アーティストが海外のアーティストを真似してティンバーランドのイエローブーツを履き、その存在を広めていく。

90年代後半にはエミネムが登場し、さらにヒップホップファッション熱が日本でも高まった。2002年に映画『8Mile(エイトマイル)』でエミネムがイエローブーツを着用していたことで、ヒップホップファン以外にも広まっていくことに。

1998年からはコラボレーションに着手

ちなみにティンバーランドは1998年からコラボレーションにも着手。初コラボの相手はNYの有名なシューズショプ、David Z.(デビッド ジー)のオーナー、デビッド・ザケンだった。David Z.はKith(キース)のロニー・フィーグがキャリアをスタートさせたショップとして有名。

2015年の初コラボでは、イエローブーツをネイビーのワントーンヤツートーンのグローグスタイルで展開
▲2015年の初コラボでは、イエローブーツをネイビーのワントーンやツートーンのブローグスタイルで展開。ハニカム キャンバスのレディースモデルはビヨンセがMVで着用したことでも話題に。

2000年代以降はコラボレーションが加速し、ステューシー、シュプリームといったストリートブランドはもちろん、ハイブランドともコラボレーションを展開。中でも特筆すべきは2015年のファレル・ウィリアムスのBee Line(ビーライン/Billionaire Boys Club[ビリオネア・ボーイズ・クラブ]のラジュグアリーライン)とのサステナブルな取り組みだ。

  

Photos:Yoshio Kato Stylist:RUI
Composition&Text:Kazuki Ebina Hisami Kotakemori

小竹森久美

小竹森久美

エディター

「僕らの永久定番ファイル」や「コレクション速報」などファッションテーマを幅広く執筆。

蝦名 一樹

蝦名 一樹

メンズノンノウェブ編集

メンズノンノウェブのスニーカー連載や不定期のファッション特集、最新のファッションニュースなど、主にファッション記事を担当。

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