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今回はオシャレな人が買ってよかった「腕時計」を調査。エルメス、カルティエといった僕らの憧れブランドからストリートでも高い人気を誇るロレックスやカシオまで、6人の愛用品を正解着こなしつきでお届け。
1.カルティエの愛用腕時計


杉本遼太さん/会社員
「カジュアルな要素の強いスウェットコーデには、上品な腕時計や癖のあるアクセサリーが強い味方に。シルバーで色味を統一させると、スタイリッシュな雰囲気がグッと増します」。
2.カシオの愛用腕時計


榎本駿さん/会社員
「アウトドアプロダクツのリュックは通学に欠かせないアイテム。マフラーとMA-1に合わせ、グリーンをチョイスしました。チープカシオはアクセサリー感覚でつけています」。
3.シチズンの愛用腕時計


小林大輝さん/美容師
「アクセサリーは、抜け感のあるシルバーとレザーをチョイス。手元にアクセサリーがあるだけで、全体ののっぺり見えを回避してくれる気が。ボリュームの異なるリングをレイヤードしてメリハリを出すのがポイントです」。
4.ロレックスの「エアキング」

「スタイリストとして独立して最初の大きな仕事が入ったあとに、思い切って買ったロレックスの時計。まだスタイリスト一本では食べていけず、居酒屋でアルバイトしていた頃ですね」


「アシスタントの頃から、『独立したら、いい時計が欲しいな』って思っていました。当時、メンズ雑誌のファッションスナップ企画で、街に出てハントすることも多かったのですが、現場で会うカッコいいひとは決まって腕時計をつけていて。やっぱり大事なんだなって、実感していました。着けていても時間の確認をこれでするわけではないので、それでも“いい時計”をしたいのは、そういう、憧れとかロマンみたいなところが大きいかもしれません」

「『エアキング』って、ファッション業界のひとからは敬遠されがちです。初心者すぎるイメージがあるからだと思うんですけど、逆に、最終的に行き着く“上がり”の時計と言われることも多くて。まぁ、ひとはひとなので。僕は、シンプルで嫌味がないこのモデルが好きなんです。腕の太さにもちょうど合うし、夏場にさらっとTシャツに合わせてもカッコいいし」

「そのあとも、誕生日に買ったり、仕事のやる気を出すために買ったりで、いま腕時計は4本持っています。業界には時計好きなひとも多いので、初対面のときのコミュニケーションツールとしても、割と役立ちます」
5.エルメスの愛用腕時計「メドール」

「エルメスの、ちょい古めの『メドール』です。普段はロレックスをメインに着けていますが、ちょっとライトなタイミングに着けられる、ファッションっぽい時計が欲しいなと思ってメルカリで買ったもの。限られた時期にしか使われていなかったシルバー925製だったところにも惹かれましたね。アクセサリー感覚です」

「僕は少し感覚が古いのか、男たるもの時計はしておかないと、みたいな気持ちもあるんです。親父もめっちゃ時計が好きで、昔から『時計は着けとけ』って言われてきたのも影響していると思います」

「実際、フリーランスのいまはプライベートと仕事の棲み分けなんてほぼないので、ちゃんと時計をして出かけるとか、クライアントと会うとか、そういうスイッチにもなっている気がします。それに、腕時計って、いまもきっとクラシックの世界では着けますよね。だとすると洋服としては最低限の嗜みになってくる」

「とはいえ、プロダクトとして単純にくすぐられるというか。なんだかんだ言っても、モノとして好きなんでしょうね」

「家具も好きで、よく見たり買ったりしています。ちょっと大袈裟なハナシですが、そこには“文化の継承”みたいな魅力があります。過去に生み出された現存する家具を手に入れたら、その担い手になれるかもしれない。そういう意味でのマスターピース感があります。でもそれは、デニムだって、エルメスだって、数の大小はあれ変わらないですよね」

「また、そうした家具に囲まれていると、いわゆるベーシックとかスタンダードとか、そうしたモノの良さに気づくところもあって、だから洋服もどんどん削ぎ落とされていくというか。足すより引いていくことにより魅力を強く感じるようになってきたのも、だからかもしれないですね」
6.エルメスの愛用腕時計



その他の着用アイテム:ジャケット(メゾン エ ヴォヤージュ)、パンツ(ドリス ヴァン ノッテン)、靴(レユッカス)、眼鏡(オリバーゴールドスミス)
「あたたかみのあるオーセンティックなモノトーン柄が特徴のニットは、着心地にもデザインにも英国製らしい質実剛健さが漂います。シンプルになりすぎないよう、ウエスタンブーツにデニムをインして、全体のシルエットに少し違和感を出すようにしました」。腕時計を含め、上質な小物で揃えて。
Photos: Shintaro Yoshimatsu Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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