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僕らのファッションには欠かせないアイテムであるスニーカー。編集部が今もっとも気になるスニーカーをコメントとともに紹介する本連載、今回はいま読者の中でも人気のファットなモデルにフォーカス。ミリタリーやストリートから着想を得た独自のバランス感覚に定評のあるスタイリストにおすすめ5足を紹介してもらった。
NORTHWAVE
「ESPRESSO CREAM」

1980年代初期にイタリアで創業し、1991年にスノーボードブランドとして設立したノースウェーブ。設立年にデビューした「エスプレッソ」は、スノーボードブーツのソールにクラシックなスニーカーのアッパーを組み合わせたアフタースノーボードシューズとして生まれた。本作は当時のディテールでシュータンのロゴやカラーも完全再現した復刻モデルだ。


「シンプルながらアクセントになる1足で、スノーボードシューズからきているアンクルサポートのボリュームがポイント。今アツいブランドのひとつだと思います」(スタイリストRUIさん、以下同)
DIESEL
「D-Cage Runner」

ディーゼルの「D-CAGE」シリーズのスニーカーがアップデート。全体にコーティングを施し、使い古したかのようなユニークなビジュアルは、大切に履いているヴィンテージの白スニーカーのような魅力がある。このダメージの表情とマッチするシャープなラインのソールもポイント。シュータンとトゥに施された“Dロゴ”も利いている。


「このスニーカーのように、ハイテク気味でボリューミーなモデルは、ジーンズなどに合わせて履きたいです」
ETNIES
「SAL23」

1994年にリリースされ、一世風靡したスケーター、サル・バービアーのシグネイチャーモデル。全世界のシューズマニアまでが熱狂したスケートシューズの歴史に残る名作が、当時と同じマテリアルとスペックで完全復刻だ。スケシューには欠かせないフィット感やグリップ力の高さはもちろん、見栄えもいい。


「テーマがファットなので1足はスケシューを提案したかったです。なんといってもこのカラーリングがポイント」
BBiMP
「Cartoon Boots」

アニメ風の遊び心あふれるデザインが特徴の大胆なビービーインプの1足。誇張されたオーバーサイズのシルエットと鮮やかなカラーに加え、まるでパンを思わせるユニークなフォルムが目を引く。個性的なルックスながらも、ソールが分厚く快適な履き心地になっているのがポイント。


「自分も最近知ったブランドなのですが、ひとつひとつのディテールやフォルムに驚かされました。おもちゃをそのまま大きくしたみたいですよね」
NIKE SPORTSWEAR
「MORE UPTEMPO LOW」

スピードを武器とする90年代のバスケットボール選手のために作られた「エア モア アップテンポ」通称、“モアテン”。ブランドの代名詞ともいえる“AIR”を大胆にデザインされたのが特徴で、登場から今日まで絶大な人気を誇るモデルだ。アッパーは合成皮革で耐久性を強化し、通気孔とメッシュのシュータンで通気性を確保している。


「アッパーをオールブラックにすることで、主張の少ない“AIR”デザインになっているのですが、そこがいい」
自分がチェックしている今人気のブランドでもファットなスニーカーを出しているところが多い印象です。ファットといってもバッシュやスケシュー…元となるシューズによってデザインが異なります。それぞれ魅力があるのですが、どれも読者の間で流行しているファッションや、定番と化した太めのパンツと相性がいいんですよね。読者の人たちはぜひ挑戦してほしいです。

スタイリスト
RUI さん
宮城県出身。スタイリスト庄 将司氏に師事し、2024年に独立。アニメが好きで、自身のスタイリングのヒントにすることもあるとか。最近は、上がタイトでボトムがワイドなAラインコーディネートが気分。
Photos:Shoui Ohokubo Stylist:RUI Composition&Text:Kazuki Ebina
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