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高い実用性と先鋭的なデザインを共存させ、今世界中を魅了している「POST ARCHIVE FACTION(PAF)」(以下、PAF)。その魅力を掘り下げるべく、クリエイティブディレクターのリム・ドンジュンさんに直接お話を聞いた。
キーワードは、機能性・シルエット、
そして唯一無二のデザイン。
人気を後押しするOnとのコラボスニーカー
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スイスのスポーツブランド「On」とのコラボライン「カレントフォーム2.0」。「On」を代表するランニングスニーカーのクラウドモンスターをベースに、7.0コレクションの洋服にも採用している波打つような非対称パターンをあしらった。
スニーカー₩239,000・パンツ₩560,000
機能性と審美性を両立するセットアップ
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PAFで人気のジャケットは、可動域の広い部分に伸縮性の高い素材を採用し機能性を高めた。はき心地のよさを追求したパンツと合わせてセットアップで楽しむのが最適解。
ジャケット₩690,000・トップス₩420,000・パンツ₩560,000・スニーカー[黒]₩299,000・[茶]₩239,000
シャーリングパンツで圧倒的な個性を演出
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らせん状に拡張される有機的なデザインを盛り込んだテクニカルパンツが主役。トップスには背中にカットを走らせたフーディーを。シルクのような肌ざわりを実現する日本製の生地を採用し、着心地にもこだわった。
パンツ₩1,800,000・フーディー₩480,000・スニーカー₩299,000
※この企画の掲載アイテムのブランドは、すべてポストアーカイブファクション。
PAFをもっと知るための
4つのファクター
1. Collaboration
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× On
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× District Vision
Onとの協同制作の新作「カレントフォーム3.0」[右]₩239,000、[左]₩299,000と、N.Y.発のアイウェアブランド、ディストリクト ビジョンとのコラボレーションアイテム(各)₩549,000が4月頃登場予定。また、10月にはクラークス、26年には白山眼鏡店とのコラボも控えている。
2. 8.0 COLLECTION Look Book
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25年春夏にあたる8.0コレクションのテーマは「浪漫」。漢字の意味に含まれる「ゆれる波」を視覚的に表現したアイテムを展開する。柔らかな天然繊維を採用し、曲線的で流れるようなラインや、アシンメトリーなデザインが随所に落とし込まれている。
3. 8.0 COLLECTION Item
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注目アイテムは、曲線ファスナーや長く揺れるストラップを配したスウェット₩400,000、筆記体のブランドロゴがきいたキャップ₩120,000、蓮の葉のように大きなフードと首もとのレイヤードが面白いロングコート₩1,080,000。
4. Store
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店内には新作をはじめ、過去の名作コラボアイテムもアーカイブとして展示されている。また、現在、日本にも店舗をオープンするために奮闘中とのこと。
POST ARCHIVE FACTION (PAF)
ソウル特別市中区茶山路20ギル30
営業時間:14時~20時 不定休
Instagram:@postarchivefaction
進化するユニフォームで
未来に残るアーカイブをつくる
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高い実用性と先鋭的なデザインを共存させ、今世界中を魅了している「POST ARCHIVE FACTION(PAF)」(以下、PAF)。その魅力を掘り下げるべく、クリエイティブディレクターのリム・ドンジュンさんに直接お話を聞いた。
―ブランドを立ち上げたきっかけは?
「もともとファインアートの勉強をするために海外留学したくて、資金をつくるべく始めました。やってるうちに面白くなってきて、気づいたら今年で7年目です。留学はもうしないでしょうね(笑)」
―PAFについて教えてください。
「PAFは“進化するユニフォーム”を提案しています。例えば、ブランドを象徴するジャケットはコレクションごとに素材を替えたり、機能を追加することで“進化”しています。また“生存”という言葉も意識していて、仮にブランドがなくなっても服は長く生き残ってほしいという想いを込めて作っています」
―コレクションを数字で表現されていますよね。その理由は?
「アップデートを表現するために数字を用いています。現在は8.0コレクション(25年春夏)を発表したばかりです」
―PAFには、日常使いしやすい「ライト」、先鋭的なデザインの「レフト」、その中間を表す「センター」の3つのラインが存在します。なぜ3ラインに分けたのですか?
「政治の右翼・左翼に影響を受けてラインを分けました。主張が異なり争っていますが、何が正しいかはわからない。結局はバランスが大事だとの意味を込めて、中間を含む3つをライン名として使用することにしました」
―独創的なデザインはどんな思考が源となり生まれるのでしょうか?
「最近はヴィンテージの洋服を参考にしたり、植物や人間のパーツなど、どこでも目にすることができる生命力のあるものに視線が向きます。生命は進化して成長していきますが、そこに魅力を感じるのだと思います」
―他ブランドとの協業でも注目を集めています。Onとのコラボも印象的です。
「Onとの協同制作はPAFが世界的に注目されるきっかけになったと感じています。今後も様々なブランドとのコラボレーションを予定しているので楽しみにしてください」
―最後に読者におすすめの韓国スポットを教えてください。
「もちろんPAFのソウルストアです(笑)。近くにクムデジ食堂というサムギョプサルの名店もあります。おいしいのでぜひ!」
PROFILE
Photos:Guno Lee Composition&Text:Aiko Futamata
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