Ready player Q?
MASH UP,Romantically. 「謎解き」は、ロマンティックに。
野村康太、豊田裕大、水沢林太郎、鈴鹿央士のネオ・トーキョー・マッシュアップ・ストーリー
「クエスチョン。今の気分のスタイルは？」。そう尋ねられても、ひと言で答えるのは難しい。なぜなら、ハイブランドも古着も、ドメスティックもインポートも、ストリートもモードも、自由かつ複雑にMASH UP（＝MIX）して着こなすのが面白いから。デジタルで検索するみたいに、アンサーが容易に導き出せたら味気ない。ファッションも謎解きも、ロジカルじゃなくロマンティックに楽しんでみませんか？
2024年12月20日。メンズノンノ3月号カバー（通常版）撮影のためホテルの一室に集められたメンズノンノモデルの鈴鹿央士、豊田裕大、水沢林太郎、野村康太の4人。和やかなカバーシューティング直後に「事件」は起こった――。
SCENE 01
かわいげあるマルチボーダーにサックスブルーのギンガムチェック、小花の総柄刺繍にキャンディピンクのチェック…思い思いに柔らかな色＆柄をマッシュアップ。このときの彼らはまだこれから起こる「事件」を知る由もなかった……ただひとりを除いては。
［右／水沢］トップス￥42,000／エムエーエスユー 肩かけしたニット￥59,400／メゾン エ ヴォヤージュ 麻布台ヒルズ店 パンツ（セファー）￥148,500／サカス ピーアール 靴￥47,300／ノア クラブハウス ［中右／野村］ジャケット￥154,000／バウルズ トップス（アンセム エー）￥48,400／エンケル ［中左／豊田］ジャケット（ノア×バブアー）￥97,900／ノア クラブハウス シャツ（セファー）￥84,700／サカス ピーアール パンツ（ビボージャ）￥86,900／トゥモローランド ［左／鈴鹿］コート￥132,000／ティーエスティーエス 肩かけしたニット￥33,000／メゾン エ ヴォヤージュ 麻布台ヒルズ店 パンツ（ニューレーベル）￥64,900／スタジオ ファブワーク 靴（アデュー）￥77,000／バウ インク
「プリンが消えた！」（鈴鹿）
「プリン？」（豊田）
「テーブルの上の俺のプリン。
ほら、いつの間にかなくなってる 」（鈴鹿）
「ほんとだ。消えてる！」（野村）
「目を離した隙に誰かが食べたんだ。央士くん…犯人捜し手伝うよ」（水沢）
犯人はいったいどこへ？シアー感のあるアーガイルＶネックニットから不敵に主張するピンクのタイ。盛り上がる探偵気分。チェックに身を包んだ二人、図らずも即席のバディ感を演出。
［右／鈴鹿］プルオーバー￥68,000／エムエーエスユー シャツ（カミサス マノロ）￥39,000／ジャックポット タイ￥17,600／メゾン エ ヴォヤージュ 麻布台ヒルズ店 パンツ（シンヤコヅカ）￥24,200／ザ・ウォール ショールーム 靴（アデュー）￥104,500／バウ インク ［左／水沢］ニット￥35,200／キャバン 丸の内店 シャツ（バジスト）￥50,600／エディフィス 新宿 スカート（ストックホルム サーフボード クラブ）￥44,000／エドストローム オフィス パンツ（ベルナール ザンス）￥80,300／トゥモローランド 靴（カンペールラボ）￥37,400／カンペールジャパン
SCENE 02
「でもこの部屋、ずっと鍵かかってたよね」（豊田）
「密室トリック…？いやいや、ってことは犯人この中の誰かで確定でしょ」（水沢）
「落ち着いて記憶を辿ろう。表紙撮影の合間にみんなで外に出たよね」（豊田）
じっとせず適当に辺りをうろつき回っているほうが思索にふけるには好都合。インに赤をきかせた王道チェスターコートの美しいＡライン、ウエストマークされたジャンプスーツにショートブルゾン、蛍光グリーンのニットベストを潔くパンツインしたスタイル……思考にもシルエットにもメリハリは必要だ。
［下写真：右／水沢］ジャケット￥275,000／メゾン エ ヴォヤージュ 麻布台ヒルズ店 ベスト￥35,200／バウルズ パーカ（スポーティ＆リッチ）￥85,800［参考価格］／ザ・ウォール ショールーム パンツ￥63,800／オーラリー 靴（カンペールラボ）￥37,400／カンペールジャパン ［同：中／豊田］コート￥507,000・ニット￥210,405（ともにOAMC）／エドストローム オフィス シャツ￥39,600／ティーエスティーエス パンツ（フォル）￥33,000／ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店 ［同：左／鈴鹿］ブルゾン（インカミング）￥80,300／コンクリート ジャンプスーツ（フミヤ ヒラノ）￥337,700／トゥモローランド シャツ￥41,000／エムエーエスユー 靴（アデュー）￥77,000／バウ インク
SCENE 03
「うん。外はすごく寒かったのを覚えてる。そして、それまでは確かにプリンはここにあったんだ…最初に外から部屋に戻ってきたのは誰？」（鈴鹿）
「覚えてないなぁ。俺は央士くんと一緒に戻ったよね…あ、思い出した！ 俺らが戻ったときにはもうプリンがなくなってた気がする」（水沢）
「ってことは…？ ダメだ！ 全然わかんない」（鈴鹿）
「こないだまで探偵役やってたのに？ってことは、アリバイがないのは豊田と康太。犯人は二人のどちらかだ！」（水沢）
ハイブランドを古着とMIX。疑心暗鬼な状況とは裏腹に春の訪れを祝福するかのような心浮き立つ色使い。ブルーのアンサンブル、首に巻いたナロータイ、ツートーンのブロックチェック、ショーツ×ロングソックス。個性を満喫。
［右／鈴鹿］ニット￥530,000・パンツ￥270,000・首もとのブローチ￥78,000・靴￥280,000（すべてディオール）／クリスチャン ディオール ユーズドのシャツ￥12,100／フロント 11201 ユーズドのタイ￥5,500／ジャンティーク ［手前／豊田］ジャケット￥313,500・靴￥149,600／バーバリー・ジャパン ユーズドのシャツ￥26,400／キリコ ユーズドのショーツ￥14,300／ジャンティーク ［中奥／野村］シャツ￥180,400・靴￥198,000／ボッテガ・ヴェネタ ジャパン ユーズドのパンツ￥22,000／フロント 11201 手に持ったユーズドのコート￥46,200／キリコ ［左／水沢］ジャケット￥423,500・シャツ￥143,000・靴￥192,500／グッチ クライアントサービス ユーズドのベスト￥8,800／フロント 11201 ユーズドのパンツ￥33,000／キリコ その他／スタイリスト私物
SCENE 04
部屋に取り残された容疑者二人。
「央士くんと部屋に戻ったとき、『……エアコン効きすぎ？』ってくらい、やけに室温が高かった。それと、かすかに甘くて官能的な香りが漂ってたような…あれはムスクの香り？犯人につながる手がかりかも」とは水沢の証言。
「野村くん、吐いたら楽になるよ」（豊田）
「豊田くんこそ白状してくださいよ」（野村）
「プリンはかためが好きだったよね？ あのプリンはかたかっ……かたそうだったよ」（豊田）
「……？ 豊田くんもかため派ですよね？」（野村）
「いいから認めなよ。今なら許してもらえるって」（豊田）
「俺のセリフですって」（野村）
「埒が明かないな。マンツーマンで尋問するしかないか」（豊田）
「望むところですよ」（野村）
ともにクリーム色がかったうっすら淡いイエロー×サックスブルーのかけ合わせ。ペールトーンのノスタルジア（郷愁）をまとう二人。両者相譲らずの応酬。渦巻く妄執。消えた報酬（プリン）の謎は持ち越されて――。
［右／豊田］カーディガン（シンヤコヅカ）￥49,500／ザ・ウォール ショールーム シャツ（ブリエンヌ パリ ディス）￥55,000・Ｔシャツ（セファー）￥33,000／エディフィス 新宿 パンツ￥41,800／ユース オブ ザ ウォーター 靴￥151,800／ジェイエムウエストン 青山店 ［左／野村］ジャケット￥64,900／アニエスベー ポロシャツ（セファー）￥57,200／サカス ピーアール Ｔシャツ（シンヤコヅカ）￥23,100／ザ・ウォール ショールーム パンツ￥32,230／アモーメント 靴（フット・ザ・コーチャー）￥77,000／オーセンティック・シュー＆コー
Continued on next story…