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ストリートでアツい支持を集める「アディダス」のスニーカー。オシャレな人たちはどんなモデルを愛用しているんだろう。今回はプレスなど服好きたちがハマっているユニークな3足をお届け。
1.adidas × Gosha Rubchinskiyの
スニーカー

「じつは、ゴーシャ ラブチンスキーとの出会いがきっかけで、僕は洋服を勉強しようと思ったんです。それまではカーハートやシュプリームしか着ないようなタイプだったんですけど、ミラノでのファーストコレクションを観て、衝撃を受けました。それまで知ってたファッションの世界観とはまるで違っていたし、現地の若いスケーターをモデルに起用していたり、『こういうブランドもランウェイとか歩けるんだ。カッケー!』って」


「当時は溶接工をしていて、ファッションやろうなんてまったく考えてなかったんです。一生工場で働いていくんだろうと思っていたくらい。でも、ゴーシャを知ってからは、コッチでは溶接工をしつつ、コッチにはゴーシャがいて、みたいな。必死にお金を貯めて、服飾学校に入りました。人生のターニングポイントでしたね」



「このアディダスとのコラボモデルは、『コパ』っていうスパイクをもとにしたものです。まだサッカー選手のズボンが短かった、ラモスなんかが現役だった頃からあるオーセンティックなモデル。僕もサッカーをやっていたので親近感もありつつ、でも、『こんなモデルを選ぶんだ……!』っていう意外性にやられて。思わずドーバーに並んじゃいました」

「もともと本気のサッカースパイクなのを、スエード使いや、シームレスな雰囲気とか、エンボス加工でのロゴの表現とか、薄いガムソールを履かせていたりとか、そうやってカジュアルに、でも匿名性高くデザインしてるのがめちゃくちゃカッコいいなと思います」
2.〈adidas Originals〉のスニーカー
「ラッドランダー ミタ」

「これは、98年に発売された『バッドランダー』をもとに復刻発売した『ラッドランダー』の、ミタスニーカーズコラボモデルです。復刻ですが、個人的には逆に目新しさを感じています。なんなら、昨今の“近未来的”と謳われるスニーカーよりも。いまの若い世代にも新鮮に映ると思います。また、アスリートを支えるために当時のテクノロジーを集約したシリーズに並ぶモデルでもあって、個人的にも『体感してみたい』って純粋に思ってしまいました」

「スニーカー好きにもいろいろありますが、僕は、“アップデート版”に惹かれるタイプ。コレクター的な趣味はほとんどなくて、ライフスタイル向けにアレンジされたスペックやギミックに惹かれるんです。インラインモデルからハイプなモデルまで、入社当時は幅広く履いていましたが、そのなかで、スニーカーにはテクノロジーの進化の歴史が詰まっていることに気づいて。このコラボモデルも、そういう意味ですごく興味が湧くんです」

「履き心地はとても安定感があって、そのためにはある程度の重さも絶対に必要ですが、それも担保されていると感じます。あと、最近はゴアテックス搭載モデルも多く、店頭で探すお客さまも増えていますが、これは撥水加工済みでさらにシュラウド(アッパーのカバー)で覆われているので、街で履くには十分なスペックだと思います」

「実はこのコラボモデルは、『コンソーシアムカップ』という世界中の限られたリテーラーが競い合うアディダス主宰のデザインコンペの決勝戦用に、ミタスニーカーズがスタンバイさせていたデザインなんです。各ラウンドで勝利したショップが考案したモデルは、実際に発売することができるのですが、ミタスニーカーズは残念ながら1回戦で負けてしまって……」

「なので本来は世に出せなかったのですが、翌年(2024年)にOGカラーが復刻するストーリーもあって、結果的に発売できることに。90年代初頭のアスレチックシューズに革命をもたらした名シリーズ『エキップメントシリーズ』に位置付けられながら、なおかつプレミアムライン『コンソーシアム』から発売した、特別なコラボモデルになりました」
3.adidas Originalsのスニーカー
「TOBACCO」


贅沢なプレミアムスエードを使用し、ルックスも感触もラグジュアリーな一足に。耐久性とグリップ力に優れた薄いラバーアウトソールが、どんなコンディションの日でも地面をしっかり捉えてくれる。フラットなソールもアッパーと同じナイトインディゴカラーで統一し、粋な雰囲気を楽しめる!




「今年の夏に購入した『タバコ』。色味が統一されているので、どんなスタイリングとも好相性!」

Photos:Ibuki Tamura Shintaro Yoshimatsu Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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