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手元のアクセントとしても活躍してくれる「腕時計」。プレスやエディターなど服好き4人の愛用品をピックアップする。
1.ロレックスの腕時計
「以前のスナップでも紹介したロレックスの時計は父からもらったもので、毎日つけています。大人気のペプシカラーで、明るい印象に。どんな服にも合うのが魅力だと思います」
2.ハミルトン×エンジニアド ガーメンツ カーキ フィールド チタニウム
学生のときつけていたミサンガも、各種フェスで腕に巻くリストバンドも、いつもゆるっゆる。そう、僕はすごく腕が細いものでして、それがとてもコンプレックスでした。それゆえ、一時期ブームになった“デカ厚”の流れでリリースされていた腕時計がまあ似合わないこと。タフなムードの時計をカッコいいなと思っても、アクセントになるどころか僕の細腕の上ではあまりにも存在感が出すぎてしまい、腕を、いや手を出せずにいました(涙)。
とにかく“ちょうどいい”アレンジの
名作ミリタリーウォッチ
「武骨な時計を手にすることはないんだろうな…」と半ば諦めていたところ、昨年「ハミルトン」の展示会で目にした瞬間に購入を決意したのがこの1本。「エンジニアド ガーメンツ」とコラボしてリリースされた、「カーキフィールド」の限定モデルです。ハミルトンのカーキコレクションといえば、米国陸軍兵士のためのミリタリーウォッチを手掛けたことからスタートしたシリーズ。「タフなミリタリーウォッチ×アメリカンスタイルをベースにしたブランド」。その掛け合わせによって生まれたコラボモデルがどんな仕様かと言いますと…。
まずは、通常のラインナップでは用意されていない36mmの少し小ぶりなケース径がイイ! 細腕にうってつけなのは言わずもがな、冒頭で触れた時計の“デカ厚”ブームは落ち着きを見せ、小径の時計がトレンドになってきているから、今っぽく着用できるサイズ。
ベージュの夜光やサンドブラスト加工のケースなど、ヴィンテージのミリタリーウォッチを思わせる、「カーキ」ならではのディテールも採用せず、武骨さを生むデザインの主張は控えめに。ブラックのダイヤルに対してメリハリの効いた太いホワイトで配したアワーマーカーがモダンに映えます。サイズも雰囲気も、僕にとって“ちょうどいい”。この両者のコラボだとタフなムードが増すのかなと思いきや、逆にその印象をやわらげつつ都会的に仕上げていたのがいい意味で意外、そしてとにかく使いやすそうで無性に欲しくなりました。発売日は仕事をうまく切り上げてお店に向かい、無事にゲット(笑)。
使い始めてから実感したのですが、チタン製ってのもすごくいい! 僕はチタン製の腕時計を手に入れたのが初めてだったんですが、それはそれは軽くて使いやすいこと。チタンならではの鈍く光る色味のカッコよさにも、つけるようになって改めて惚れぼれ。裏蓋に刻印されたコラボの証を眺めて、ついニヤニヤしちゃうことも。
コラボの証はケースにもしっかりと刻まれています。刻印がボディと同じ色っていうのも、主張しすぎないバランスでさすが! この時計には、まさしく「相棒」として今年も長い時間を一緒に過ごしてもらいます。
メンズノンノ編集部
山口
2023年からメンズノンノ編集部に在籍。スニーカーが好きで、いま所有しているのは30足ほど。イングランドのサッカーチーム、「アーセナルFC」が“推しです。
3.「カシオ」の腕時計「LA670WA」
「時間はスマホで確認すれば困らない」そんな同世代の声もよく聴きますが、撮影中はパッと時間を確認できる腕時計がありがたいことも。とはいえ、撮影の日の朝はバタバタしているので時計に合うコーディネートはいちいち考えていられない……。そんなことを考えながら、ネットサーフィンをしている時に見つけたのがこの「LA670WA」でした。
編集部にも愛用者の多いチープカシオ。過去にスタッフが紹介していた記事を見ながら、「欲しいなぁ」と密かに思っていたこともあり、そのまま念願の初チープカシオを購入。
アクセサリー感覚で使える、華奢なフォルム
ボリュームのある時計をきかせるのも素敵だけれど、普段のコーディネートを考えた時に“馴染ませる”という方向性が自分はたくさん活用できそうだなと。コーデの程よいポイントになる、小さいフェイスと細めのバンドが個人的にベストマッチでした。レトロなフェイスのデザインもお気に入りです。
メタルバンドなので、きれいめな服装にも対応。ブレスレット感覚で合わせています。生活防水対応で気兼ねなく使えるのもうれしい! これからも撮影日の相棒として愛用する予定です。
メンズノンノ編集
渡邉
女性誌編集部から異動してきたメンズノンノ1年目(入社4年目)。本誌では主にファッション企画とフード企画を担当。アイドルとお笑いと、美味しいものが好き。
4.〈Cartier〉の腕時計・マストタンク
「25歳の節目の誕生日に、中野のジャックロードで買ったカルティエの『マストタンク』です。その頃は、ビームスの先輩たちのあいだでロレックスブームみたいなのがきてて、ロレックスも気になっていたのですが、自分は線も細いし、キャラ的なことも考えて、カルティエにしました」
「もちろん18Kの『タンクルイ』も欲しかったんですけど、値段は3倍くらいするし、とりあえず最初のカルティエとしてこれに決めました。ヴェルメイユでちょっとずつ剥げてくるのも、なんだかアジがあっていいなと思っています」
「クオーツを使うひとの方が多いと思うんですけど、個人的なこだわりで、手巻きを選びました。ただ、実際は巻くのが面倒で、時間は止まったまま。アンディ・ウォーホルみたいにアクセサリー感覚で着けて、時間はスマホでチェックしています(笑)」
「いまは若いひとってあまり腕時計をしないですけど、やっぱり社会人の身だしなみとして、自分は着けていたい。仕事柄、会食でも古着を着ていたりするので、手元にこういうのがあるとちょっとキチンとした印象を与えてくれるというか。カジュアルにもドレスにも使えるデザインは、さすがジュエリーブランドだなって。『アクセ感覚で着ける』っていうのも、あながち間違っていないのかもしれません」
Photos:Sintaro Yoshimatsu Ibuki Tamura
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