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いつかは、とずっと心のどこかにある、思い入れの強いアイテム。それを手に入れる瞬間ほど、気持ちがアガることってない。10人のスペシャルな面々に、最近買った&これから買いたい、特別な逸品を教えてもらった。
岡本大陸さん
「自分にない発想に震えた、
サステイナブルのアプローチ」
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『ドリス ヴァン ノッテン』の
フェイクフォックスストール
コレクションで見て以来、心の片隅にあったアイテム。ランウェイピースは一般販売されないこともあるので、どうかな……とずっと待っていて。お店で実物を手に取った瞬間、絶対に欲しいと思った。ドリスは長年好きだけど、これは特に衝撃的。フェイクファーのストールは時代感覚にもフィット。さらに細部の再現性の高さに舌を巻きました。サステイナブルを表面的でなく、こんなふうにちゃんと丁寧に作るってカッコいい。デザイナーとしても、洋服好きな一個人としても本当に心の底から感激。僕は服が好き、というところから今の仕事に就き、いろんなお店を今もチェックします。他の人の発想、自分にない視点みたいなものに感動するから。洋服の選択肢が無数にある今こそ、感動できるアイテムとの出会いや、感動する心の動きを大切にしたいし、みんなにもそうしてほしい。
ストール/本人私物
岡本大陸さん
1994年生まれ。自身の名を冠した「DAIRIKU」デザイナー。映画やカルチャーにインスパイアされたコレクションは毎シーズン話題に。
野村大貴
「読者時代からの夢。
憧れの大先輩の〝本人私物〟」
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『チャーチ』のスリッポン
高校時代はファッションのネタを常に求めていて、教科書のようにメンズノンノを読んでいました。誌面で見つけたこの靴は、当時から憧れていた成田さんが履いていて、カッコいいなと思っていたんです。だけどクレジットには、"本人私物"とあって、どこのブランドなのかわからなくて(笑)。どうしても気になるから、ネットで情報を探してたどり着いたのがメンズノンノウェブのブログ。ロンドンで買ったチャーチの靴、という情報はつかんだのですが、高校生の僕には買う余裕もなく、諦めてしまって。だからこそ、メンズノンノモデルを1年間頑張ってきた自分へのご褒美として買ってあげたい1足。黒のレザーだから遊びのあるデザインでもシックに決まるし、スリッポン特有のミニマルさも魅力です。こうやって少しずつでも、僕自身の"本人私物"のセンスを磨いていかないと!
スリッポン/私物
野村大貴
2000年生まれ、東京都出身。第34回メンズノンノモデルオーディションにて、グランプリを獲得。専属モデルとして活躍中。
※価格は全て税別です。
Photos:Naoto Usami Stylist:Masashi Sho Illustrations:Misa Itoi Text:Kanta Hisajima(for Kaito) Cooperation:SCRAP PAGES
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