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撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす本連載。第156回目はメンズノンノ編集の山口が担当。
メンズノンノ編集部
山口
2023年からメンズノンノ編集部に在籍。スニーカーが好きで、いま所有しているのは30足ほど。イングランドのサッカーチーム、「アーセナルFC」が“推しです。
《ハミルトン×エンジニアド ガーメンツ カーキ フィールド チタニウム》
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さりげなく“武骨”さを身に着けたかった
学生のときつけていたミサンガも、各種フェスで腕に巻くリストバンドも、いつもゆるっゆる。そう、僕はすごく腕が細いものでして、それがとてもコンプレックスでした。それゆえ、一時期ブームになった“デカ厚”の流れでリリースされていた腕時計がまあ似合わないこと。タフなムードの時計をカッコいいなと思っても、アクセントになるどころか僕の細腕の上ではあまりにも存在感が出すぎてしまい、腕を、いや手を出せずにいました(涙)。
《My BUZZ Point》
とにかく“ちょうどいい”アレンジの
名作ミリタリーウォッチ
「武骨な時計を手にすることはないんだろうな…」と半ば諦めていたところ、昨年「ハミルトン」の展示会で目にした瞬間に購入を決意したのがこの1本。「エンジニアド ガーメンツ」とコラボしてリリースされた、「カーキフィールド」の限定モデルです。ハミルトンのカーキコレクションといえば、米国陸軍兵士のためのミリタリーウォッチを手掛けたことからスタートしたシリーズ。「タフなミリタリーウォッチ×アメリカンスタイルをベースにしたブランド」。その掛け合わせによって生まれたコラボモデルがどんな仕様かと言いますと…。
まずは、通常のラインナップでは用意されていない36mmの少し小ぶりなケース径がイイ! 細腕にうってつけなのは言わずもがな、冒頭で触れた時計の“デカ厚”ブームは落ち着きを見せ、小径の時計がトレンドになってきているから、今っぽく着用できるサイズ。
ベージュの夜光やサンドブラスト加工のケースなど、ヴィンテージのミリタリーウォッチを思わせる、「カーキ」ならではのディテールも採用せず、武骨さを生むデザインの主張は控えめに。ブラックのダイヤルに対してメリハリの効いた太いホワイトで配したアワーマーカーがモダンに映えます。サイズも雰囲気も、僕にとって“ちょうどいい”。この両者のコラボだとタフなムードが増すのかなと思いきや、逆にその印象をやわらげつつ都会的に仕上げていたのがいい意味で意外、そしてとにかく使いやすそうで無性に欲しくなりました。発売日は仕事をうまく切り上げてお店に向かい、無事にゲット(笑)。
使い始めてから実感したのですが、チタン製ってのもすごくいい! 僕はチタン製の腕時計を手に入れたのが初めてだったんですが、それはそれは軽くて使いやすいこと。チタンならではの鈍く光る色味のカッコよさにも、つけるようになって改めて惚れぼれ。裏蓋に刻印されたコラボの証を眺めて、ついニヤニヤしちゃうことも。
コラボの証はケースにもしっかりと刻まれています。刻印がボディと同じ色っていうのも、主張しすぎないバランスでさすが! この時計には、まさしく「相棒」として今年も長い時間を一緒に過ごしてもらいます。
Photos:Ibuki Tamura
山口朗
メンズノンノ編集部
2023年からメンズノンノ編集部に在籍。スニーカーが好きで、いま所有しているのは30足ほど。イングランドのサッカーチーム、「アーセナルFC」が“推し"です。
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