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オシャレな人の本命アウターを調査したところ、「大人コート」を愛用している人が多かった。プレスやスタイリストが一生大切にしたい愛用品をこだわりのコメントとともにお届け!
1.ビューティー&ユースの
「HI―LINE RICH
スタンドフォールカラー コート」
「ビューティー&ユースの中でも生地や縫製にこだわっている『HI-LINE』シリーズのコート。上質なフランネルを使用し、しなやかなハリ感が特徴的です。見た目から品の良さが漂い、長く愛用できる一着!」
2.THE NORTH FACEのシェルコート
「廃盤になってしまったザ・ノース・フェイスの『ライトニングコート』は、2、3年前に買ってからかなり重宝しています」
「自転車通勤用の防水シェルを探していたときに見つけたもの。いわゆるアウトドアシェルは日常用にはオーバースペックで、そして着心地もゴワゴワしていたりと、あまりいいものに巡り会えませんでした。そんななか、このコートはトレイルランニングなどにも使われるような防水性の高い3層素材ですが、わずか300gと超軽量で薄いのが特徴。低山を登るときにもちょうどいいんです」
「フロントジップは二重になっています。『ジップインジップ』システムといって、対応するウエアをここに取り付けることでライナーにできます。ポーラテックのフリースなんかを合わせれば、冬場も快適に過ごせたりします」
「そんなふうにしっかり機能的ですが、形は、モッズコートみたいなフィッシュテールタイプ。いかにもアウトドアって感じがしないミニマルで定番的なデザインで、飽きがこないんです」
3.JIL SANDERのカーコート
「ジル サンダーは、新品・古着問わず10着くらいは持っていて、ラフ(シモンズ)の時期のちょっとソリッドな感じも好きだし、いまのルーク(・メイヤー)の、ストンと綺麗に落ちるボックスシルエットも好きで。そういうのを目指して買うことが多いんです」
「細部の繊細さや、計算されたデザインもすごいですよね。たとえば以前勤めていた会社の社長からもらったナイロンジャケットは、ドローコードがものすごく長くて。でも、それを絞って垂らした状態のバランスがものすごくいいんです。“意味のある無駄”みたいなものを感じます」
「このカーコートは、PRアシスタント時代に古着屋で買ったもの。たぶん2000年代初期あたりの、ミラン(・ヴィクミロビッチ)かラフの時代のやつだと思います。べっ甲のボタンとか、いい具合の経年変化とか、気に入ってずっと着ています。最近かなり太ってしまって、あまりちゃんと着られなくなりましたが、それでも近所のコンビニ行くときとか、短パンと合わせて着たりします。かなりアブナイ感じに見えてると思いますが……(笑)」
「地元の熊本で、兄が昔から洋服屋をやってるんです。その影響もあって、洋服の世界の入り口はストリートカルチャーでした。そこから古着が好きになって、アメカジにどっぷりハマるようになった。このコートは、そんな僕が初めてラグジュアリーブランドに手を出した記念的な1着もであります」
5.Polo Ralph Laurenのロングコート
一生モノにできる、重厚感のあるポロ ラルフ ローレンのピーコート。上質なウールを贅沢に使用したメルトン素材をロング丈に仕立て、なめらかな光沢感にはラグジュアリーを堪能できるし、大きな襟と木製のボタンもクラシックな雰囲気。ばさっと羽織るだけでスタイリングが決まる、スタンダードかつ主役級の一着。
「コート上質な素材を生かして、インナーはウールカシミヤのニット、ボトムはウールのスラックス、足元はサイドゴアブーツでコンサバにまとめたい。襟を立たせて、よりストイックなスタイルにするのも気分です」
スタイリスト
中道康生 さん
雑誌や広告など幅広く活躍する新鋭スタイリスト。フレッシュな感性と抜け感のあるスタイリングが注目を集める。モードやストリート、古着にも精通。
Photos: Shintaro Yoshimatsu Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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