▼ WPの本文 ▼
秋冬の大人な着こなしに欠かせないのが「ブーツ」。プレスやスタイリストなど服好き6人が愛用するモデルを、こだわりのコメントとともにピックアップした。
1.Marbot for Steven Alanのブーツ
モカシンなのにスタイリッシュ
「最近はモカシンタイプの靴が好きでいろいろ集めているんですが、この手の靴って一歩間違えると武骨に偏りがち。そんな中で見つけたのがこのコラボシューズです。マルボーが持つフレンチシックなテイストとスティーブン アランが持つ都会っぽさのバランスが絶妙。ほのかに漂う上品さっていうのが、本当に重要なんです」。
2.Brooks Brothers × SANDERSのブーツ
この深い色味はなかなかないんです
「この秋冬はスエードの靴が気分。いろいろ見た中で個人的なベストシューズがこれでした。ポイントはこの深い色合いのブラウン。ブラウンスエードって黄色っぽいものから赤っぽいものまで多種多様なんですが、僕の中の理想的なブラウンってこういう感じ。カジュアルだけど抜群に上品な仕上がりで唯一無二だと思います」。
3.ティンバーランドの黒い防水ブーツ
冬に向けてブーツを探していた時に出会ったのが、この「ティンバーランド」の黒いブーツ。悪天候でも使える防水モデルがいいなと思っていたし、汎用性の高いブラックが欲しかったので、見た瞬間にピンと来ました。
王道デザインのブラック。
あえてのUKスタイルにもハマる
「ティンバーランド」はヒップホップのアイコン的なイメージがありますが、自分の好きなUKっぽい着こなしに合わせたらおもしろそうだなと思いつき、代官山のショップをのぞいてみることに。
型は王道のイエローブーツで、ルックスは文句なし。スウェードで完全防水仕様という大人っぽさと機能性がマッチしたデザインにひと目ぼれしちゃいました。
思ったよりもトゥがシャープでスマートなのも好きですね。履き口も柔らかくて、最初は全体的にブーツ特有の硬さがあったけど、すぐに足に馴染みました。シューレースが細いので、ギュッと縛って履くとカッコイイんですよ。
店員の方に教えてもらったんですが、生産国によって縫製の仕方とかが微妙に違うらしいんです。実際にショップに行ったからこそ出会えたそういう“個体差”みたいなものにも惹かれました。
細いジーンズをロールアップして合わせるのがマイ定番スタイル。きれいめな着こなしのさりげないハズシとして活用していきたいですね。今はまだキレイですが汚れてもサマになると思います!
4.〈GUIDI〉のジップアップブーツ
最初のボーナスで買った思い出の1足
「時計もしかりですが、自分の父は、車だったり靴だったり、わりとオトコ臭い趣味のものが好きなんです。自分が中高生のときなんかは、よくそんな父のクローゼットから洋服を借りて着ていたりして、時計や靴や、レザーやデニムといった育てる系のアイテムなんかが好きなのは、父の影響が少なからずあるかもしれません」
「グイディは、ビームスで学生バイトしていた頃から憧れで、でも当時は金額的に手が出なかったので、新卒入社して1回目のボーナスが出たときにやっと手に入れて。これもやっぱり先輩たちがみんな履いてましたね。革靴ならオールデンなんかももちろんあるけど、そこも、やっぱり自分のキャラを考えるとちょっとオトコ臭すぎると思って、グイディにしたんです」
「以来、本当に気に入っていて、もう何年も、よく履いてます。うちのスタッフは裏貼りしない派が多いんですが、自分はソールが減るのがイヤで、最初から薄く貼って履いています。とはいえ大事に履きすぎてピカピカなのもイヤなので、ケアはブラッシングをかける程度にして、ラフに履いています」
「グイディを履いたことがある人はわかると思いますが、履き心地は、まるでスニーカーみたいで。履きはじめから靴擦れしないし、ぜんぜん疲れない。あと、ヒールが高いので、履くと身長が180cm越えるのも、気分がいいんです(笑)」
5.HUNTERのスノーブーツ
カーキとブラックの配色が都会的な
ハンターの定番スノーブーツ
ハンター定番のスノーブーツは、カーキとブラックの配色がポイント。防水性に優れ、突然の雨や雪にも安心だ。冬のアクティブシーンでもはもちろん、マットな表地がクリーンで、タウンユースとしても活躍する。はき心地の柔らかいリサイクルナイロンを使用したアッパーとドローコード仕様で着脱は楽チン。
「最近、安価な価格帯で手に入るスノーブーツも増えましたが、ハンターという安定感とクオリティの高さは随一。グレーのスウェットパンツをブーツにインして、冬のリラクシーなスタイルを満喫位したいです」。
スタイリスト
後藤留維 さん
ストリートムードやトレンドの要素を落とし込んだスタイリングが注目を集める若手スタイリスト。
6.ドクターマーチン×ザ・ノース・フェイス パープルレーベルのコラボブーツ
大人グレーとパープルのコントラストが最旬
『メンズノンノ』本誌の特集や髙橋大翔の私物ブーツの記事などを読んでいて、ブーツ熱が高まっている今日この頃。あまり持っていないのですが、最近のお気に入りを紹介します。それが、この「ドクターマーチン」と「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル」のコラボブーツです。
ブラックやブラウンのブーツしか持っていなかったので、こんな品のあるグレーは珍しいなと思い、ゲットしました。しかもシューレースや履き口のさりげないパープルがトレンド感満点! 落ち着きのあるコントラストのおかげで、重たくなりがちな冬コーデをほどよく軽快に仕上げてくれるんです。
履くときにも活躍するかかとにあしらわれたレタードのテープもカッコイイ。ワイドパンツに合わせることが多いのであまり見えることはないのですが、歩いているときにチラッとアクセントになってくれるんです。大翔みたいに細めのジーンズをロールアップで合わせてもかっこよさそうです。
シューレースはアウトドアムードも漂うありそうでなかったパープル。旬カラーのパープルは着こなしに取り入れるとなると意外と難しいんですが、このくらいの分量ならさらりときかせられてオススメです。
トゥも横顔もスマートでスタイリッシュ。ドクターマーチンのトレードマークであるイエローステッチではなく、サイドのロゴも型押し。全体的にミニマルなムードでまとめられた大人顔が特徴です。
もちろんまだ硬さはあるものの、ドクターマーチンのソールのおかげで履き心地は軽やか。長時間履いていても疲れません。履き口が柔らかいのもうれしいですね。
ブーツバッグまでも凝っていてオシャレ。履きこんでどんどんかっこよくしていきたい、というより、キレイに履き続けてずっとスマートな印象をキープしたくなるブーツです。
メンズノンノウェブ副編集長
楊井
メンズノンノ編集部に15年以上在籍。「お買い得」アイテムが大好きで、通販サイトなどで毎日のように物色しては、トライ&エラーを繰り返している。休日は意外とアウトドア派で汗をかくのが好き。
Photos:Ibuki Tamura Shintaro Yoshimatsu Yoshio Kato Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
▲ WPの本文 ▲