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撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす本連載。第141回目はメンズノンノプリント版編集長の吉崎が担当。
《「コモリ」のナイロンダウンベスト》
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結論。自分史上これ以上ないダウンの最適解
年々「レイヤード」が億劫。重ね着するってことは、その分、都度脱ぐ必要がある。当たり前だ。当たり前すぎるが、それが面倒なんだ…寒い時期ならなおさら。極力手間を省きたい。だからはおるだけで一気に「フィニッシュ」にもっていけるダウンジャケットはおあつらえ向きなんだけど……「これまでのフリは何だったのか?」ばりに、今回推すのは「ジャケット」でなく「ベスト」。そう。このコモリのダウンベストは、ダウンジャケット以上に機能的かつ合理的。見た目がアノニマスで都会的…なんてことはもはや語りませんよ。コモリだからそこは当然ってことで。
《My BUZZ Point①》
実はジップアップより脱ぎやすい
まず、暖冬化著しい日本の冬に、ダウンを必要とする日が一体どれほどあるのか? その点、ダウンベストは秀逸。ニットやシャツ一枚で肌寒い日には重ねればいいし(袖口が大きいのでスウェットの上からもいける)、コートのインに着たっていい。先述の「レイヤードめんどい」問題も、軽量のスナップボタンなので(ある意味、強引にいけば)ワンタッチで着脱可能(着るのは無理だけども)。ジップアップ型よりストレスがない。
ダウンというと、つい「○○フィルパワー」(暖かさの基準の目安)に代表されるスペック合戦になりがちですが(もちろんそれはそれでいい)、自分はそこまで求めないという話。これなら室内でも着られるし(さすがにどんなに寒くてもダウンジャケットを室内で着てる人は見かけない)。もっとも地味な利点は、保管時にかさばらない点。これはでかい。この私物撮影用に持参した際も丸めてポイっとバッグに入れてそのままバッグごと手渡し。以前取材した人で「ダウン、6~7着持ってます」なんて人がいたけれど、そんなん、それだけでクローゼットパンパンになりませんか?
《My BUZZ Point②》
パック数が詰まりすぎず空きすぎない
個人的にダウンは「フィル」より「パック」。この6パックくらいの分量がちょうどよいと思う。詰まりすぎず、空きすぎず。さてこのコモリのダウンベスト、発売初年時に展示会で見かけてすぐさまオーダーしたわけですが、届いたのは11月下旬だった。「おいおい、もう着用シーズン過ぎちゃったよ…」と正直思ったけれども巻き返しが半端なかった。着た、着た。本当にえげつないくらい着た。12月も1月も2月も3月もほぼフル稼働で着たおした。翌年の冬はもちろん、翌々年の冬(つまり今冬)も現在進行形で着たおしている。サブスク換算だと、月額90円でAmazonプライム入れてるくらいの体感か。
ちなみに、コモリのダウンは僕が持ってるナイロン素材のタイプのほか、より張り感のあるコットンナイロン素材も現在は展開されている。自分はこのシルキーなタッチのマットなナイロン素材の方が好み。すべすべで気持ちいい。
Photos:Ibuki Tamura
吉崎
メンズノンノ編集長
「肩幅が広い」でお馴染み。2024年6月よりメンズノンノ編集長。肩書きがパワーアップしたことでmy shoulderに磨きをかけ、肩で風切って歩きたい。愛猫(ほこり)を肩に乗せたポートレートをプロフィールカットにしたいと目論んでいる。炭酸泉が好き。甘党。
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