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僕らのファッションには欠かせないアイテムであるスニーカー。編集部が今もっとも気になるスニーカーを紹介する本連載。今回は2025年の注目カラー、ブラウンのモデルにフォーカス。おすすめ5足をスタイリングとともにお届けする。
Équipement De Vie
「Lemieux Suède Châtaigne」
初めて知る人が多いだろう。セーリングスポーツから生まれたブランド、エキプモン ドゥ ヴィーの1足は、セーリング愛好家の要求に合わせて作られており、ハイグリップ・ノンスリップ・コンパウンドという特殊な排水溝を備えているのが特徴。このシステムにより濡れた路面でも安定したトラクションと最大限の排水性を発揮する。アッパーにはベジタブルタンニンでなめしたスエードを使用し、二重構造にすることで通気性をアップデート。またサトウキビを35%使用した高反発EVAミッドソール、100%リサイクルPET製のシューレース、100%リサイクル段ボール製のシューボックスなど環境に配慮した素材を採用しているのもポイントだ。そんな”海”と関わりの深いブランドのシューズは浮き輪モチーフのバッグを持って遊び心をきかせて。服は同系色にまとめるのがオススメ。
ASICS
「UB9-S GEL-DS TRAINER 14」
キコ コスタディノフ スタジオとアシックス スポーツスタイルの開発チームとの協業によりデザインされた新モデル「UB9-S GEL-DS TRAINER 14」。“découpage(切り抜き)”と“natural simulacrum(自然の模倣物)”からデザインのインスピレーションを得たという本作は「GT-2160」と「GEL-1130」をアッパーのシルエットに落とし込んだ。アッパーのレイヤーメッシュによるモアレ紋様が特徴的な1足は、ベロアのパーカやチェックパンツなどスニーカーに負けないくらいデザインの強いアイテムを合わせて、味のあるスタイリングに。
adidas Originals
「HANDBALL SPEZIAL」
70年代、もともとハンドボールのインドアコート用にデザインされたアディダス オリジナルスの「HANDBALL SPEZIAL」。後にスタイルをぐっと引き上げるストリートウェアの定番となり、昨今では2022年頃「SAMBA」から火がついたローテクブームで再び人気モデルのひとつに。さまざまなカラーリングが展開されている中、今季はレトロな雰囲気を持つ本作がおすすめ。服はアディダスのトレードマークであるスリーストライプスに合わせてネイビーのアイテムでコーディネート。シャツとスラックスのきれいめな合わせにウールのジャケットを羽織って無骨さをプラス。アディダスをスポーティじゃなく履く見本。
Salomon
「ACS PRO GORE-TEX」
2004年の発売当時、洗練されたデザインだったサロモンの「GCS PRO」に、革新的なAgile Chassis Systemを搭載して機能面を現代的にアップグレードした「ACS PRO」。そこに冬場や雨などの悪天候に対応するGORE-TEX防水メンブレンを採用し、さらに進化させたのが本作だ。アウトドアブランドのシューズはボリュームがあるから、服も大きめのサイズをチョイスして。ナイロンジャケットにスウェットパンツを合わせるなどスポーティに組むとなじむ。
New Balance
「WRPD Runner」
現代的なファッション空間に合わせて進化させるために、見慣れたものをあえて歪ませた彫刻的で近未来的なデザインで表現されたShiftedシリーズ。新モデルの「Warped Runner」から温かみのあるシーズナルカラーが登場。ブランドを象徴するNロゴ、FuelCellフォームや彫刻された波状のアウトソールトレッドパターンなどの最新テクノロジーを融合させてモダンな1足に仕上げた。ここは同系色でまとめてコーディネートのアクセント使いに。
「今季はブラウン系のスニーカーの発売が目立ちましたね。濃いブラウンは渋くて大人っぽい印象を与えてくれますし、ニュアンスカラーのブラウンはいい抜け感を出せるのが魅力。寒い季節は同系色でまとめつつ寒色系を差し色にして大人でクールなスタイリングにするのがいいと思います」
Photos:Tak Sugita[Y’s C] Hair & Make-up:Masaki Takada Stylist:Masanori Takahashi Model:Kazuma Anzai[MEN’S NON-NO model] Composition&Text:Kazuki Ebina
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