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いつかは、とずっと心のどこかにある、思い入れの強いアイテム。それを手に入れる瞬間ほど、気持ちがアガることってない。10人のスペシャルな面々に、最近買った&これから買いたい、特別な逸品を教えてもらった。
あの人の欲しかったモノ
◆あの人の“ずっと欲しかった”モノ「スニーカーとダウン」那須川天心さん/井之脇 海さん
◆あの人の“ずっと欲しかった”モノ「ブルゾンとルームシューズ」Kaitoさん/朝井リョウさん
松居大悟さん
「共感できるブランドが
創作の後押しになる」
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『ディガウェル』のカーゴパンツ
このパンツはずっと欲しくて悩んでいる1本です。台本が入りそうな大きなポケットがいいなと。全身で演出をつけるので、両手は空けておきたい。機能面でも惹かれますが、何よりディガウェルというブランドと、自分の表現のやり方に親和性を見いだしているのかも。肩の力が抜けているけど上品。とがったところもある。そういう要素を織り交ぜて"成立"させる、強い気持ちを服から感じる。僕は決しておしゃれに敏感じゃないけど、そんな姿勢は大事にしたくて。だからディガウェルを着ていると、モノを作っている最中、自然と"僕も妥協しちゃいけない"って意識が芽生える。最初に買ったディガウェルは紺のジャケット。今も着ています。シンプルなのに普通じゃないし、無難じゃない。ちゃんとやろう、って前を向ける服です。
パンツ¥¥35,000/ディガウェル 2
松居大悟さん
1985年生まれ、福岡県出身。映画監督、ゴジゲン主宰。2021年はドラマ『バイプレイヤーズ』最新シリーズ、映画『くれなずめ』が公開。
カツセマサヒコさん
「時代に流されない1足を
いつか自分のものに」
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『トリッカーズ』のカントリーブーツ
最近は長く愛せるものを大切に身につける、ということに関心が出てきました。今まで高い靴は買ったことなかったんですが。これは、デザイナーのニック・ウースターさんが履いていたのが、すごくカッコよくて。6年ほど前から気になっていました。白髪にサングラスにジャケットスタイル、そして足もとのトリッカーズのブーツが印象的で。そんな「自分に似合うスタイル」を身につけた大人の象徴が僕にとってはこのブーツなんです。トリッカーズは、1足の靴を、できあがるまでひとりの職人が責任をもって担当するという背景や、伝統を守りながらも流行りに負けない強さを携えている点も、僕がめざしたい創作の姿勢と重なります。今はまだ似合わないと思うんですけど、いつか自分のスタイルとして履きこなしてみたいですね。
靴¥80,000/トリッカーズ 青山店
カツセマサヒコさん
1986年生まれ。ライター・小説家。Twitterのフォロワーは14.7万人。2020年に上梓した小説『明け方の若者たち』でデビュー。
あの人の欲しかったモノ
◆あの人の“ずっと欲しかった”モノ「スニーカーとダウン」那須川天心さん/井之脇 海さん
◆あの人の“ずっと欲しかった”モノ「ブルゾンとルームシューズ」Kaitoさん/朝井リョウさん
※価格は全て税別です。
Photos:Naoto Usami Stylist:Masashi Sho Illustrations:Misa Itoi Text:Kanta Hisajima(for Kaito) Cooperation:SCRAP PAGES
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