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どうにも踏ん切りがつかずに、欲しいものに伸ばしかけた手を引っ込めた経験は誰しもあるはず。でもそんなのはもう終わりにしよう！ 買い物の目的は、自分へのごほうびでも頑張るためのモチベーションでもよし。「高くてもそれ以上の価値があるから」「強い作家性とストーリーがあるから」「＂いつか欲しい＂が＂今欲しい＂に変わる理由があるから」。自分を正当化できる＂欲しい言い訳＂のオンパレードとともにおくる、セルフギフトのベスト盤！
Loro Piana
キャップ￥122,100・シャツ￥338,800・Tシャツ￥85,800／ロロ・ピアーナ ジャパン
いつものキャップに冬をひとさじ
リッチなスエードか、チェックのツイードか。気づけば同じものを使いがちだからこそ、衣替えすると一気に気分が変わる。
大人のためのワードローブを作るイタリアの老舗は、カジュアルなベースボールキャップであっても品のあるスエード仕立て。撥水加工を施しているから、ちょっとの雨なら心配無用。
POLO Ralph Lauren
キャップ（ポロ ラルフ ローレン）￥23,100／ラルフ ローレン その他／スタイリスト私物
これひとつで装いをトラッドな雰囲気にしてくれる、見た目にもあたたかいツイード素材。ガンクラブチェックはクラシックな印象になりがちだが、大きな柄使いによりモダンな仕上がりに。
AURALEE × TEKLA
シャツ￥36,850・パンツ￥31,900・下にはいたショーツ￥11,000・ソックス￥13,200（すべてオーラリー×テクラ）／オーラリー その他／スタイリスト私物
パジャマこそ注目コラボで贅沢したい
日本の温泉文化をリスペクトしたコラボは、シルエットをアップデートしたテクラ定番のスリープウェアを、オーラリーらしい湯気を思わせる淡いブルートーンのストライプに。
BODHI
ニット（ボーディ）￥110,000／アルファ PR
2着目のカシミヤなら
ラガーシャツかフーディー
きつく編み上げた極細のカシミヤ毛の編み地と、キツめな袖と裾のリブが相まって、さながらヘビーウエイトのスウェットみたいな佇まい。カシミヤには珍しくかなりラフな見た目だが、すっぽりかぶれるフーディーだからこそ、なめらかさを顔まわりまで存分に味わえる。カラーはこれまたスウェットライクなグレーを選び、とことんシャレをきかせたい。
designer’s comment
「単なる一過性のモチベーションではなく、手に入れたときから継続的に満足を得られ、自分を高めてくれるのがカシミヤの魅力。そして、その上質な素材のフーディーは、カジュアル以上ドレス未満を求める大人のためのアイテムです」
BEGG × CO
ニット（ベグ アンド コー）￥176,000／イーライト
1866年創業のニットブランドが作るのは、赤ワインのように深い色合いのカシミヤのラガーシャツ。工場があるのはスコットランドのホーウィック。町のラグビー文化をリスペクトした、クラシックなデザインだ。スポーティなアイテムだからナイロンパンツはもちろん、衿付きゆえの品を堪能できてタック入りのトラウザーズにもよく似合う。
designer’s comment
「カシミヤは他の天然繊維に比べて染料を吸収しやすく、色の深さを楽しむことができる素材。ベグアンドコーでは内モンゴルから調達したカシミヤを糸にする前から染めており、発色と柔らかさ、耐久性において高い品質を誇ります」
HOMME PLISSÉ
ISSEY MIYAKE
コート（HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE）￥181,500／イッセイ ミヤケ
RB STYLO-BILLE CUSHION COAT
腰部分についたスクエアのカバーにボディを収納することでクッションとしても使えるコート。カバーはフランスを代表するデザイナー、ロナン・ブルレックがボールペンで描いた「スティロビル」がゴブラン織りで表現されている。カッティングを排したコートはたっぷりした分量とシルエットが特徴。
CAMISAS MANOLO
シャツ（カミサス マノロ）［赤・紫］各￥39,000／ジャックポット シャツ（カミサス マノロ）［青］￥48,400／伊勢丹新宿店
普段着のドレスシャツ！
カミサス マノロは2019年にスタートしたスペインのシャツブランド。熟練のテーラーが最高級の生地を伝統的な手法で縫製する正統派だが、衿は大きめでボディはゆったり。クラシックながら、今の気分で着られるドレスシャツだ。ライラックパープルのチェックや、レッドにブルーのストライプなど、カラーリングも楽しい。
一年の終わりにシャツを新調するって気分がいい。せっかくならば、なんでもない日が特別になる、デイリーに着られるドレスシャツを手に入れたい。
Photos:Kazuki Iwabuchi[TRON management] Kengo Shimizu Naoto Date Stylist:Shuhei Yamazaki Masashi Sho Model:Eriya[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Jun Namekata[The VOICE] Ryoko Iino
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