▼ WPの本文 ▼
この秋は大人っぽいジャケットも気分。というわけで、プレスや服好きモデルなどおしゃれな5人がリアルに愛用する「大人ジャケット」をまとめてみた。こだわりのコメントともにチェックして。
おしゃれな人が買ってよかった
リアル愛用ジャケット5選
1.〈The Row®〉のテーラードジャケット
「ザ ロウってなにがすごいんだろうって考えたとき、とにかく、ハンガー面が綺麗なんですよね。誤解を恐れずに言うと、ヘタしたら着ているときよりも。たぶんそれって、“プロダクト”として美しいから。そういう風に僕は捉えてるんですけど」
「また、最高の生地で作られた普通の服、というバランスにも惹かれます。だから、生地や縫製などのディテールを見ると、思わず圧倒されますし。とくに、ここ数年のメンズは素晴らしいと思いますよ」
「生地はウール/シルクで、スルッとした手触りです。光沢があって、ハリと滑らかさもならではで、チョコレートブラウンみたいな色味もいいんですよね。ボックス型なので、そういう意味ではすごくアメリカらしさを感じさせますけど、でもザ ロウがやると、ものすごくモダンに見えるのが不思議です」
「これまでは、体にしっかり沿うフィッティングのジャケットを着ることがほとんどでした。それに比べると、これは肩も大きいし、袖も僕にとっては長くて、だから新鮮なバランス。モード文脈のジャケットというか。それもあってか、ばっちりハマるコーディネートがいまだに見つけられなくて……。まだ1回も着ていないんです(笑)」
「もちろん『いいな』と思って買ってるんですけど、これもルイスと同じく衝動的に買っちゃった服のひとつですね。イメージは湧いてないけど、とりあえず買っちゃうか、って」
「気分で買うにはかなり高価なものですが、清水の舞台から飛び降りるようなヒリヒリする買い物が自分には合っていると思うし、本当にいいと思うモノには気持ちよくペイできる。それに、そうやってスパッと決めたものって、意外と人生のベストバイに上がってくる気がします。だから、未来の自分を信じたベストバイですね」
2.迷迭香× 山荘飯島
アウトドアで活躍する機能性を備えながら、街着としても映えるデザインが人気のブランド、迷迭香のアウトドア用ジャケットに注目。テーラードジャケットの仕立てに対して、ポップな蛍光グリーンというのがユニークだ。軽くて通気性のいいナイロンは涼やかな素材なので、夏の夜の羽織りにも最適。襟元のスナップボタンを閉めるとカジュアルなシルエットに変化するのもポイント。
「珍しいナイロン素材を使用して、ジャケットのデザインに落とし込んだ他にはない一着。この絶妙なバランス感覚に惹かれました。移動の時にリュックやバッグに入れてもシワになりにくいのも嬉しいです。屋外イベントでは派手な色や柄のショーツと合わせてちょっと飛ばしたスタイリングを楽しみたい」
山荘飯島 オーナー
田窪朗 さん
経堂にある登山用品店、山荘飯島のオーナー。ファッション業界人をはじめとする高感度な人たちから支持を集める。
3.オム プリッセ イッセイミヤケ
ジャケット・パンツ:オムプリッセ イッセイミヤケ 中に着たTシャツ:ファミリーマート サンダル:トッズ
「大好きなオムプリッセのジャケットとパンツにトッズのサンダルを合わせて、リラックス感と品の良さを両立させたスタイルに仕上げました」。
「オムプリッセのジャケットは羽織りとして大活躍。薄い生地で冷房や日差しから体を守ってくれますし、カバンに丸めて突っ込んでもシワを気にしなくて良いのが嬉しいです。さらにポケットもあって便利! 軽くて扱いやすいのに、さらっと着るだけでサマになります」。
4.FUMIYA HIRANOのオーダージャケット
「これは最近完成したばかりの、フミヤヒラノのフルオーダージャケット。ジャケットをフルオーダーするって、初めてで。およそ1年間、西麻布のアトリエへ通いながら、仮縫い、中縫い、最終調整……といった工程を追いながら完成していく、とても贅沢な体験でした」
「紺色が好きで、色はすぐに決まりました。あとは、かしこまらず、普段のハイゲージニットや古着のスウェットに合わせたい、といったイメージを伝えたり、僕の奥さんが持っているマルジェラ期のエルメスのジャケットの写真を見てもらったりしながら、デザイナーさんと一緒に作っていきました」
「生地はヴィンテージのドーメル。通常はコートなどに使われるような肉厚の生地を、あえて提案してくださいました。裏地は、あまり派手にならないように同系色に」
「カルーゾ、ドリス、マルジェラ、ギャルソン……とジャケットはもうめちゃくちゃ持っているんです。でも、これはなかでも一番普遍的。シャープで綺麗に着られるけれど、“ザ・ブリティッシュ”っていう感じでもなく、少しフレンチっぽい要素も持っている。50代になっても、きっと着ていると思います。その頃、どんな表情になっているんだろう」
5.ユニクロ シーのニットジャケット
白シャツとワイドパンツで大人っぽく
上質なウールは本当に柔らかくて軽い着心地なんですがしっかりとあたたかいです、丸みのあるフォルムも今っぽいですね。即完したのもうなずける仕上がりだと思いました。
フロントのポケットも大きくて丸みがあって可愛いですね。フロントは厚い編み地で、背中は軽い編み地と、パッと見ではわからない手の込んだ作りが服好きにはたまらないです
裏地はなく、リラクシングなんですが着たときのシルエットはキレイ。潔く白シャツとワイドパンツでほんのりモード感のある大人なスタイルで着こなしたいですね。足元は革靴で決まり!
Photos:Shintaro Yoshimatsu Ibuki Tamura
▲ WPの本文 ▲