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おしゃれのルーツは?
突然ですが、あなたのファッションアイコンって?
おしゃれな人がファッションのお手本にしているのは?昔ながらのアイコンから令和のアーティストまで、バラエティ豊かな回答が集まった!
1.
ロケーションサービス
湯澤諒介さん
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常田大希
Daiki Tsuneta
男が惚(ほ)れる令和を翔(かけ)る天才アーティスト
カッコいい男の美学を全方位的に学んでいる
「キングヌーの音楽から入って、すぐに常田さんの虜(とりこ)になりました。見た目も音楽も、さまざまなプロジェクトを主宰する才能も。雑誌のインタビューを読んで、その美学を学んでいます。夏でも長袖を着ているところやヘアスタイル、ヒゲの雰囲気…。どれもカッコよくてマネしちゃいます。ライヴ会場ではひと目で常田ファンとわかるくらい、彼をマネしている人が多いんですよ(笑)。70歳のおばあちゃんファンもいて支持層も幅広い。本物のカリスマだと思います」
常田がアンバサダーを務め、コラボアイテムも出しているアディダスは要チェック。掲載された雑誌も収集。
2.
レボリューション PRプレス
細渕幸太郎さん
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Jonathan Anderson
ジョナサン・アンダーソン
アートにも造詣が深いロエベのクリエイティブディレクター
ジョナサン流のシンプルで心地よい服装を実践
「ジョナサンのことは漠然と知っていましたが、2021年にユニクロが出している『ライフウェアマガジン』で“コレクションと私服は別で、私服はシンプルで心地よいことが大切”とのインタビュー記事を読み感銘を受けました。彼がロエベのショーの最後に、いつもジーンズにTシャツのようなシンプルな服装で靴だけはロエベ、というラフな姿で現れることが腑(ふ)に落ちて、心底惚れました。それから彼の着こなしを取り入れています」
ジョン スメドレーのニットとリーバイス®のジーンズに合わせたロエベのブーツは1年ほど前に購入。ロエベ初のフレグランスもジョナサンが手がけたと知ってつけるように。
3.
ビームス プレス
丸 海都さん
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John Connor
ジョン・コナー
映画『ターミネーター2』で世界を沸かせた美少年
Collection Christophel/アフロ
映画を初めて観てからずっとこのヘア
「3年前に先輩にすすめられて『ターミネーター2』を観て以来、美容室ではジョン・コナー風にお願いしますと言ってカットしてもらっています。前下がりセンターパートというスタイルで、映画公開当時から変わらず今も人気のヘアスタイルだとか。作中で、こんなにきれいな顔の彼が迷彩ジャケットにジーンズのような泥くさい服を着ているのもツボ。デニムやチノパンベースのカジュアルな服にミリタリーをMIXするのが好きなのも彼の影響かもしれません」
この3年の写真をいろいろ見せてもらったが、常に前髪が重たい「ジョン・コナー」ヘア。1991年の映画公開からずっと人気ゆえ、美容師にはひと言で通じる。
4.
SEVESKIG デザイナー
長野剛識さん
東京モード学園卒業後、アパレルメーカーなどを経てSEVESKIGをスタート。多様なカルチャーをものづくりに結びつける手腕は見事。
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RUN DMC
ラン・ディーエムシー
アディダスをまとったヒップホップシーンのアイコン
子どもの頃衝撃を受けたアイコンを創作の端々に
「誰かひとりをマネするというよりも、子どもの頃に衝撃を受けたり、好きだった複数の人から影響を受けています。デザイナーになってコレクションを組み立てるときにも、彼らの要素を自然と落とし込んでいるかもしれません。ファッションとの出会いは中学生のときに観た映画『乱暴者(あばれもの)』。ライダースジャケットにリーバイス®のジーンズをロールアップして着こなすマーロン・ブランドに憧れたんです。SEVESKIGをレザーブランドとして立ち上げたことや、ライダースジャケットをブランドの象徴的なアイテムとして位置づけているのは、その影響かもしれません。音楽的にはRUN DMC。小学生のときに初めて聴いた洋楽が彼らの曲で、言語もリズムも肌の色も違うけれど強烈にカッコいいと子ども心ながらに衝撃を受けました。それからヒップホップをずっと追いかけていて、自分はギャングスタ・ラップのファッションが好きではあるのですが、デザイナー目線で語るとRUN DMCのアディダスにはやっぱりパワーを感じましたね」
アディダスにカンゴールハットが象徴的なRUN DMC。SEVESKIGの2本ラインのレザーのトラックスーツは裏地にN.Y.の摩天楼風のプリントが。2015年に買ったゴールドのアディダス オリジナルス スーパースター 80S「METALLIC PACK」はお気に入りのスニーカー。
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John Lennon
ジョン・レノン
ビートルズのリーダー&音楽で平和を訴えたアクティビスト
Everett Collection/アフロ
「2021年秋冬には彼らをオマージュしたレザーのトラックスーツを作りました。先日発表した2025年春夏コレクションのインスピレーション源のひとつにはビートルズの曲『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』があります。ひと目でジョンとわかるモチーフを入れたのは、やはり若い頃好きだったから。70年代のジョンがラングラーの11MJジャケットにリーバイス®を合わせていたセンスを、大人になって改めてしゃれているなと思ったんです」
音楽だけでなくファッションも最高のジョン。SEVESKIGのトップスは60’sのピーター・マックス風のカラフルな色使いもテーマのひとつ。
Photos:Kaho Yanagi(report) Composition & Text:Hisami Kotakemori
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