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一過性のブームではなく、もはやファッションを語る上で欠かせないキーワードであるスニーカー。編集部が今もっとも気になるスニーカーを紹介する本連載、今回は9月に買うべき8足の新作スニーカーを紹介する。
New Balance
「ML610SPB」
ニューバランスといえばランニングシューズのイメージが強いかもしれない。けれど、そうじゃないモデルもすごくいい。例えばこのスリッポンタイプなんかおすすめ。2011年に登場した「610T」のレザーとメッシュのコンビネーションアッパーやABZORBソールといったトレイルランニングからインスパイアされたディテールはそのままに脱ぎ履きしやすいスリッポンにした。オールブラックに仕上げることでモダンな印象も。ファッションが好きな人も、ずぼらな人にもうれしい1足だ。
SALOMON
「ALPINWAY ADVANCED」
海外セレブやスナップの影響もあり、次のトレンドスニーカーになりつつあるサロモン。でもそうなってくると周りとかぶりがちになってしまうので、あまのじゃくな人にとっては悩みの種。そんな人に知っておいてほしいのがSalomon ADVANCEDのスニーカーだ。世界でも限られたセレクトショップのみで展開されるなど流通量が制限されているスニーカーで、よりファッション性の高いのがポイント。アッパーには、リップストップ、ライクラ、レザー、ラバーのテクニカルでプレミアムな素材を豊富に使用。アプローチシューズからインスパイアされたというローレースゾーン、SensiFitTMテクノロジー、ソックスのような密着した履き口により履き心地も抜群。そしてなによりも配色がいい。
VANS EXCLUSIVE for SHIPS
「AUTHENTIC BINDING GRAY」
シップスからヴァンズのエクスクルーシブモデルが登場。モデルはかつてスタイル44と呼ばれ、ブランド初のシューズであるオーセンティックだ。1966年の誕生以来、シンプルなデザインかつ耐久性のあるキャンバスアッパーとワッフルパターンのアウトソールで一躍人気となり、今では定番的な1足に。本モデルはグレーが混じったような淡いブルーの色彩が特徴で、パイピングやステッチをネイビーにしたことにより引き締まった印象も受ける。ネイビーコーデのハズしに使いたい。
PUMA
「MOSTRO ARCHIVE」
1999年に初登場したプーマの「MOSTRO」が25周年を記念して復刻する。イタリア語でモンスターを意味するモストロ。60年代のスプリントスパイクと80年代のサーフィンシューズの2足から着想を得たハイブリッドなデザインがモデル名にぴったり。最大の特徴であるスパイクソールと機能的なストラップクロージャーの斬新なディテールも、ワントーンのシンプルなカラーリングに仕上がっているので合わせるのも意外と簡単。今のファッショントレンドにもハマるのがうれしい。
MERRELL × FreshService
「MOAB SPEED 2 GORE-TEX PRODUCT」
メレルとフレッシュサービスが初のコラボレーション。アウトドアブランド、メレルは1981年にアメリカで誕生。近年のトレイルランニングシューズ人気もあり服好きたちから注目を集めている。そんな両者がモデルとして選んだのが「MOAB SPEED」だ。アッパーには耐久性のあるナイロンリップストップと、高い防水性と優れた透湿性を兼ね備えたGORE-TEX®メンブレンを搭載。カラーリングは、クリーンなホワイトにネオンイエローをアクセントとしてプラスし、いい塩梅で街に映えるデザインになっている。それぞれの美学が詰まったコラボレーションならではの1足だ。
REPRODUCTION OF FOUND × hobo
「GERMAN TRAINER COW SUEDE by REPRODUCTION OF FOUND」
1980年代にドイツ軍でトレーニングシューズとして採用されていたスニーカー、通称ジャーマントレーナーをベースにデザインしたリプロダクションオブファウンドとホーボーのコラボレート。アッパーにはイタリアの老舗レザーメーカー、MASTROTTO社のスエードレザーを使用。印象的なクレープソールの効果もあり、コーディネートを上品にしてくれる1足に。なんといっても実際に軍用シューズを生産していたファクトリーに制作を依頼しているというバックボーンがいい。
HOMMÉ PLISSE ISSEY MIYAKE
「OVERGROWN」
デザイナー・アーティストのロナン・ブルレック氏と共に協業したHOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEの24/25AWコレクション。同氏が描くドローイングの繊細で有機的な筆致から着想を得た本作は、ソール箇所に施された細やかな線の重なりと、つま先のアッパー部分の刺繍が魅力的。さまざまな素材を同系色で制作された1足はまさにアート作品のような美しさを放つ。
adidas
「HANDBALL SPEZIAL」
まだまだ止みそうにないアディダスのローテクスニーカーブーム。今月、また新たな「HANDBALL SPEZIAL」が登場する。オリジナルはハンドボールシューズとして70年代に生まれた。シンプルでスポーティなデザインながらも、スエードとテキスタイルを部分的に組み合わせ、ヴィンテージ感のある1足に仕上げているのが本作のポイント。ブルー系の復刻が多かっただけに、ポジティブなレッドが新鮮。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Text:Kazuki Ebina
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