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世代を超えて愛されるブランド「コム デ ギャルソン」。数ある名品の中から、オシャレな人がどんなアイテムを愛用しているんだろう。人気プレスやスタッフなど服好き6人の買ってよかった名品を正解着こなしつきでお届け!
オシャレな人が買ってよかった
「コム デ ギャルソン」6選
1.COMME des GARÇONS HOMMEの
スニーカー
『コム デ ギャルソン』のメンズラインで最も歴史がある『コム デ ギャルソン オム』。ベーシックな中にステッチワークに工夫を凝らすなど、細部へのこだわりを見せるデザインが特徴的。
シャツ:ジュンヤ ワタナベ マン パンツ・リュック:古着 リング:ドレスドアンドレスド スニーカー:コム デ ギャルソン オム
宮川竜之介さん/俳優
Instagram @_tatsunosuke_
「古着ミックスが自分の定番スタイル。ごちゃっとしないように色と柄のバランスを考えて組むことが多いです。コーディネートに合わせて、ローテクスニーカーを合わせるのが今の気分!」。
「スニーカーはシンプルなデザインですが、レイヤードでチラっと見えるカーキがお気に入り。どんな服装にも合わせやすい、長年の相棒です」。
2.〈Comme des Garçons〉のスーツ
「毎日ディッキーズ、とは言ったんですけど、それでも仕事でキチンとしなきゃいけないときもあるし、たまに刺激が欲しくなるので、そういうときに、このコム デ ギャルソンのスーツを着ています」
「ここ1年以内に買ったものですが、こういうソフトスーツが欲しくて、それまでいろいろ探して、失敗しまくってきました。80年代のアルマーニとか、ラルフ ローレンとか、僕は肩幅が狭いなで肩なので、どうしてもサイズが合わないんですよね。なら、やっぱり日本のブランドがいいんじゃないかと思って、それで選んだらイメージにもぴったりでした。髪型も含めて、スーツを着るとちょっと昭和の不良っぽい感じに見えるのもよくて。ちょうど北野武の映画をよく観ていた時期に買ったので、間違いなくそういう影響もあります(笑)」
「ジャケットはボックスシルエットで、パンツはいつものディッキーズくらいの太さ。だいたいいつも合わせるのは、白のボタンダウンシャツ、ニットタイ、USネイビーのサービスシューズ。そこにキャップとかソードチェーンとかを加えて、バランスを取るって感じです」
「これも、さっきの『チープシック』の話でいうと、自分の体型に合わせたスーツをオーダーするのもいいけど、でも古着のなかから苦労してマイサイズを見つけるのが、いまの自分にはよりリアルだし、そういうのが既成服の楽しさだと思います」
3.〈COMME des GARÇONS〉のシャツ
「最近出張で京都へ行ったときに、BARDというセレクトショップに立ち寄りました。ブランドセレクトはすごくストイックに絞ってあって、内装は、京都らしさもありつつモダン。その空間にめちゃくちゃシビれて。大きな平台に整然と並んでいたコム デ ギャルソンのシャツを手に取ったんです」
「話は変わりますが、学生時代、あるセレクトショップでバイトしていました。めちゃくちゃ尖ったスタッフが多くて、なかでも店長は、社内のスタイリングコンテストで毎回1位を獲るような服好きでした。朝礼では、その日のスタイリングのテーマを全員言わされて、ロクなことが言えないと、『お前もう明日から来なくていいよ』とかって叱られて。それだけプロ意識も高かったし、服への造詣もすごくて。そこで、洋服屋としての基礎を叩き込まれました。洋服の世界の原体験です」
「そのセレクトショップがアメリカテイストの店だったのもあって、その店長は、ギャルソンシャツをアメリカっぽく着こなしてて。それがめちゃくちゃカッコよかった。『服は散々買ってきたけど、服好きはギャルソンに戻ってくる』っていう言葉も、強烈に残っていて」
「このシャツが“いいモノ”っていうのは、もうわかりきっているんですけど、あの京都のショップ空間にあると、より素敵に見えたというか。どこに行っても同じ洋服が変えるいまの時代だからこそ、“どこで買ったか”にセンスが問われると思います。この業界にいるとなおさら、そういうことが気になるし、気にしていきたいと思っています」
4.コム デ ギャルソン・シャツ フォーエバー
のワイドクラシック/ホワイト
マイ・スタンダードになった清水買い
タイムレスに愛されるコム デ ギャルソン・シャツの白シャツに出会ったのは大学生のとき。学生の自分からしたら、3万円台後半のシャツはかなりオトナな買い物でしたが、特別扱いをするのではなく、ベーシックなものこそ着こなすことができるように、と日常使いをしていました。僕は割と飛ばしたアイテムも好きなタイプですが、当時からコーディネートを組む際に意識していたのは品性。例えば、ズタボロの古着や、個性的なジャケットの下にも、アイロンをかけたこの白シャツを挟むとスタイリングがぴりっと締まる。一張羅として寝かせるなんてもったいないし、2~3年ほど着続けたら、ちゃんと自分になじんできたという感覚がありました。単に「スタンダードアイテムだから」という理由で買って、それがすぐに自分のスタイルになるか、と言ったらそんなことは絶対にないんですよね。そのアイテムが似合うようになるための試行錯誤にこそ意味があると思います。
今はスマホでいろんな着こなしがすぐに見られるし、それもダメではないと思いますが、「かっこいい大人」が「スタイルのある人」とするならば、自分で見つける、あるいはいろんなファッションを試すしかないと思います。マネするのが簡単な時代だからこそ、そういう鍛錬が、のちのちのその人だけのセンスになりますよ。とはいえ、かしこまる必要もなくて、僕も先輩から「今しか着られないアイテムってあるよ」と言われていたので、20代のうちに、価格やジャンルを問わず、気になったものをどんどん挑戦してみる、というのが一番大事かもしれません。その試行錯誤の先に、自分だけの「かっこいい大人」というものがあると信じています。
5.コム デ ギャルソンのスラックス
久保夏輝さん/学生
@che_chomzz
「『コム デ ギャルソン』のリネンスラックスは、足元にたまる感じがとても好きです。腰につけている紐は、リネンとコットンが1対1で織り交ぜられていて、コーディネートにクセを出したい時によく付けます。オリジナリティのある着こなしに一役買ってくれているはず(笑)」。
6.COMME des GARÇONS SHIRTの
ストライプシャツ
中島 俊さん(会社員)
「ストライプシャツは定番のアイテムだからこそ、長く愛用できる名品が欲しかったんです。小さめの衿や丁寧な縫製など、細部のこだわりが最高!」
かける、はおる、入れる。シャツが
1枚あれば着こなしの幅は広がる!
▼コーディネート①
白Tにワイドパンツを合わせたシンプルなスタイリングを、シャツの斜めかけでアレンジ。ブルーの差し色で、爽快感も加えられる。
▼コーディネート②
「シュプリーム」のTシャツとワイドストレートのデニムでスケーター風に。その雰囲気を都会的にまとめるのに、シャツがひと役買う。
▼コーディネート③
ひざ下丈のショーツにシャツをタックインし、足もとにはレトロなバッシュ。90年代を彷ほう彿ふつとさせるスタイルが、今っぽくて新鮮だ。
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Photos:Kanta Matsubayashi Text:Kanta Hisajima
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