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撮影や展示会など、トレンドアイテムに日々触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす連載「edior’s BUZZ」から、ガチでヘビロテしている“ニューバランスのスニーカー”をまとめてみた。
エディターが買ってよかった
ニューバランスの愛用スニーカー3選
1.New Balance 991 ANI
ついに手を出してしまった”いなたい”ヌバック
先日の記事で、ニューバランスはアメリカ製の「992」か「993」派! と宣言しておきながら、本日紹介するのはイギリス製の「991」というモデル。早速言っていることがだいぶ変わっていますが、ひとめぼれしてついつい手が伸びてしまったので許してください(笑)
僕がニューバランスのスニーカーを好きなポイントのひとつが、スエード素材の使い方。メッシュ部分との組み合わせや全体のデザイン、色のチョイスなどによって、スエードの”いなたさ”がうまく生かされているところがたまらなくて…!
が、このスニーカーには用いられているのはそんなスエードではなく、僕が持っていなかったヌバックレザー。これまでは、キレイめな印象にになりすぎてしまうイメージがあり、ヌバックレザー素材のモデルには手を出せずにいました。ただこちらは、ベージュとブラウンの中間のような絶妙な色味によって、僕がニューバランスに求める”いなたさ”が十分に出ているような気がして、すごく惹かれたんです。さらには、ヌバックレザーが元々もつ品の良さまでがプラスされているように思います。
加えて購入の後押しになったのが、こちらが「991」の発売20周年を記念して2021年に発売された、アニバーサリーモデルだということ。ヒールをよく見てみると、通常モデルでは「991」と刺繍されるはずの部分が、最初にこのモデルが発売された年である「2001」という数字に! こういう、「自分だけがわかればいい」みたいなこだわりって、購入意欲をくすぐりますよね。
また、タンの刺繍やシューレース、Nロゴがネイビーなところも、ネイビーの服ばかり着る僕にはスニーカーと服がなじみやすくてうれしい。
新たにヌバックレザーモデルの魅力を知ってしまったいま、また違ったニューバランス沼に足を踏み入れた気がして、うれしいような恐ろしいような…という気持ちです(笑)。(エディター山口)
2.New Balance
U993 WS “Sea Salt/Black”
え? 993なのにガムソールなの!?
白状します。今までいくつも「ニューバランス」のスニーカーを紹介してきましたが、本当に一番好きなモデルは「993」なんです。ただ、愛用しているのがエディター蝦名が持っているのと同じグレーでカブってしまったため、泣く泣くその愛をお伝えできずにいました。今回はゲットした新作とともに思いの丈を存分に吐き出させていただきます(笑)。
「993」とは、ニューバランスの「990」シリーズの第10弾として、2008年にリリースされたスニーカーのこと。そのひとつ前の「992」、さらにその前の「991」の要素を併せ持ったようなデザインが特徴で、根強い人気があるモデル。以前までオリジナルのグレーは日本での販売がなかったのですが(そのため僕は海外からの通販で購入していました)、最近では何度か国内でも販売が行われたので目にしたことのある方もいるかもしれません。
まずは、この小ぶりなロゴにはかわいげがあって大好きです。これは、「991」・「992」にも共通している愛せるポイントその1。
次の愛せるポイントは、シュータンとヒールにあしらわれた星条旗柄。これは「993」のみの仕様です。よく見ないと分からないけれど、丹精込めて作られたメイド・イン・アメリカのモデルだというプライドを感じます(勝手に僕が思っているだけですが)。
ヒールだと、「USA」の文字とともに、もっと星条旗がわかりやすいです。
そして! 所有しているグレーの「993」にはないからつい目奪われ、心を鷲づかみにされたポイントがこのガムカラーのソール。アディダスの「サンバ」はじめ、スニーカーのトレンドトピックかと思うのですが、実はガムソールは持っていなくて。いつか手に入れたいと思っていたところ、大好きなスニーカーに搭載されているのを発見したわけだから、それはもう秒でポチるというものです。条件反射で、気が付いたら購入していました(笑)。
さらにこちらは、ニューバランス初のクリエイティブディレクターを務めている、テディ・サンティス氏監修のシーズナルカラーとしてリリースされたものでもあります。上品なことこのうえないベージュカラーで、ヒール部分の色が変わっている絶妙なグラデーションになっているのがさすがの配色。「シーソルト」というカラー名なのですが、砂浜を思わせる印象的なベージュ? ということでしょうか。そんな、夏っぽさを感じられるのもいい!笑
ベージュをキリっと引き締めるブラックが配されているから上品なだけでなくソリッドな雰囲気も加わり、クリーンなコーデからストリートな着こなしにまでハマります。ガムカラーのソールゆえ、もちろんスポーツミックスとも好相性。記事を書きながら改めて写真を眺めていたら、「つま先からのぞくガムカラーのソール」も新たな愛せるポイントになってきました(笑)。大事に、でもヘビロテで履きます!(エディター山口)
3.New Balance Made in USA
990 v3 “Black Tan”
990シリーズでは珍しい
アースカラーの大人な一足!
「黒いスニーカーが実は苦手…」なんていうと、オシャレ好きのみなさんからすごい勢いでツッコまれそうですが、どうにも好きになれないんです。革靴ライクな見た目で足元が重い(固い?)印象になるのが嫌なのか、逆にストリート系全振りの少しヤンチャなムードを帯びてしまうことに抵抗があるのか…人がはいているのを見ると「かっこいいな」と思うのですが、自分ごととなると、どうも苦手。
が…! そんな苦手意識を鮮やかに消し去ってくれたのが、このニューバランス「990 v3」 “ブラック タン”。そもそも990とは「1000点満点中900点」の…などという蘊蓄は、NBフリークの後輩、山口の記事で学んでもらうとして、今まで数々のニューバランスをはいてきた自分にとって、まさに自らを大人にしてくれたステディな一足になりました。
ブラックのピッグスキンスウェードに、メッシュのアッパーは落ち着いたグレー、アクセントになるアーチはタンカラーと、シックなカラーコンビがとても大人な印象。「ん? 厳密には、ブラックではなくマルチカラーでは?」というご指摘はさておいて、黒スニ童貞だった自分にとっては、これこそ立派なマイ・ファースト“黒スニーカー”です。
それと個人的には990の中でも、このv3のフォルムが一番好き。Nロゴのボリューム感なのか、流線形のアッパーのシルエットのせいなのか、なぜか履いた時の印象がシャープに感じるんですよね。ブラックの締め色効果も相まって、何といっても大人なムードにはけるのがお気に入り。他では味わえないという抜群のクッション性は、言わずもがな、です。
シューレースも、付属は黒と白の2色だったんですが、黒だとやはり重すぎて、白だとなんだか浮いてみえたので、アッパーの色味にあわせてグレーにチェンジ。ちょっとした工夫ですが、これで全体のカラーリングに統一感が出たような気がして大満足です。
モデルの数だけ物語があって、物語の数だけ好みが分かれる。ニューバランスのスニーカーには、そんな男心をくすぐる他にはない魅力がありますよね!(エディター稲葉)
Photos:Ibuki Tamura
山口朗
メンズノンノ編集部
2023年からメンズノンノ編集部に在籍。スニーカーが好きで、いま所有しているのは25足ほど。イングランドのサッカーチーム、「アーセナルFC」が“推し"です。
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