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撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす本連載。第121回目はメンズノンノ編集長の吉崎が担当。
《GOOD DESIGN SHOP COMME des GARCONSのレインポンチョ》
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これで「完璧」に雨を防げるのかって? いやそんなことはどうでもいい
「レインポンチョ」だ。幼いころの「遠足」とか「サンタさん」「給食のカレー」ばりに心ときめく魅惑のフレーズ。「レイン」で「ポンチョ」。どちらも非日常の響きだが、合わさると「1+1=10」くらいに非日常感が増幅される。たまにハイブランドの靴などを指して、その魅力を「ここではないどこかへ連れ出してくれる」とかって表現することがあるけれど、自分にとって「それ」は靴ではない。そう。「レインポンチョ」だ(8行ぶり2度目 ※スマホ閲覧時)。
迂闊なことは書けないが、おそらく機能的には軽い撥水性があるくらい。フードの先端には短めのツバが付いており、首元のドローコードを絞れば雨風の侵入は防げるが、防水面ではゴアテックス搭載のガチなウエアと比べると明らかに分が悪いし、プルオーバーなので正直着脱はしづらい。申し訳程度に両サイドの裾にスナップボタンが付いているくらい。身幅はかなりあるのでバックパックを背負ったままでも着られるのは利点かもしれないけども。
ただね。レインウェアに「そもそも何をそこまで期待するのか」って話ですよ。ゴアテックスのシェルパーカも持っているけど、雨の日に着用してそのまま電車に乗ろうものならビシャビシャで迷惑をかけるし、脱いだら脱いだで水滴がボッタボタ。つまるところ自分にとってレインウェアは「ファッション」。雨の日を楽しい気分で迎えられたら90%は「成功」している。だから多少不便でもレインポンチョでいい。いやレインポンチョがいいのだ。「C」「D」「G」。 3文字でこんなにも浮かれた気持ちになれるんだから、いいじゃない。このポンチョを撮影したフォトグラファーもそれをわかってるからこそ、何も指示してないのにバチバチにロゴに寄ってくれてる。
で、そのロゴがプリントされたフロントのカンガルーポケット、実はこの中にボディを丸めて収納することができる。そう。このレインポンチョはパッカブルなのです。あああ、これはフォトグラファーに伝えておけばよかった……。ごめんなさい。格納(パッカブル)時のサイズは、大体、縦19cm×横23cmです(吉崎調べ)。決して小さくはない。でもそれもまたいい。
Photos:Ibuki Tamura
吉崎
メンズノンノ編集長
「肩幅が広い」でお馴染み。2024年6月よりメンズノンノ編集長。肩書きがパワーアップしたことでmy shoulderに磨きをかけ、肩で風切って歩きたい。愛猫(ほこり)を肩に乗せたポートレートをプロフィールカットにしたいと目論んでいる。炭酸泉が好き。甘党。
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