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撮影や展示会など、トレンドアイテムに日々触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす連載「edior’s BUZZ」から、ガチでヘビロテ中の“ナイキのスニーカー”をまとめてみた。
1.NIKE AIR KUKINI
BLACK/ANTHRACITE-BLACK
オールブラックがいい理由。
今回紹介するのはオールブラックのナイキ「エア クキニ」です。
本連載の第28回でユニクロ ユー「パデッドボリュームジャケット」、第32回でニューバランス「BB550BBB」と、オールブラックのアイテムを紹介してきたように、最近オールブラックのアイテムを手に取ることが多くて…。個人的にネイビーを着用することが多いので、実は黒いアイテムって新鮮なんですよね。
なぜ最近オールブラックのアイテムを手に取ることが多いのか。
ユニクロ ユーのダウンもニューバランスのバッシュも、オールブラックをチョイスしているアイテムは、これまで着用してこなかった自分らしくないアイテムだと記事を書いていて気づきました。このナイキ「エア クキニ」もそうです。
2000年に発売。ハワイ語で”ランナー”を意味する名を冠したナイキ「エア クキニ」。特徴的な網目状のケージのデザインが、90年代のスキースーツっぽく、スポーティな一足です。一見、デザイン性の強いスニーカーですが、オールブラックならいい意味でハイテク感が半減しており、コーディネートに落とし込みやすい。
またシューレースのないミニマルなフォルムで、洗練された着こなしができるのも、魅力なポイントだと思います。
ナイキを象徴する機能であるAirクッショニング搭載で履き心地もいい。2024年の足もとはオールブラックが多くなりそうです。(エディター蝦名)
2.NIKE AIR MAX
LD-ZERO-FRAGMENT
この特別感こそ、コラボに惹かれる理由
「コラボ」という響きって、なんでこんなにもそそられるんでしょうね。このコラムでも、ウエアやシューズ、さまざまなコラボアイテムをご紹介してきました。今回は、「コラボ」を語るなら外せないだろうという、オールブラックの「エアマックス」を紹介させてください!
藤原ヒロシさんが率いるデザイン集団「フラグメントデザイン」。話題沸騰のコラボプロジェクトを数多く手掛けているのは説明不要かもしれません。こちらのスニーカーは、そんな「フラグメントデザイン」とのコラボなんです。
「エアマックス」といえば、服好きなら知らないひとがいないくらいの超人気アイテム。ですが、僕はこのスニーカーをゲットした2016年まで、そのエアマックスを手にしたことがなく…。ハイテクスニーカーの代名詞といったイメージが強かったため、あまりストリート感のある服を着ないこともあって、手が伸びなかったのかもしれません。
そんななか目に飛び込んできたこのエアマックスは、なぜかそのハイテク感を感じすぎずに、履きたい! と思いました。それはきっと、こちらが本コラボのために作られたモデルで、今まで見たことがない雰囲気をまとっていたから。レトロなムードのあるランニングシューズの「LD 1000」と、ハイテク感満載のフルレングスエアが搭載された「AIR MAX 2014」を組み合わせた、このスニーカーだけのデザインなんです。
ふわふわとした質感のアッパーとヒール部分のスエード使いによって、オールブラックながらもエッジィすぎない印象を受けるのかなと。そのため、テックな服だけでなくデニムやチノパンツに合わせても浮かないし、黒がコーデにいい引き締め効果をくれます。既存のアイテムにはない魅力が生まれるのって、本当にコラボだからこその醍醐味ですよね。
フラグメントデザインコラボの証「FRGMT」ロゴは控えめ、でもたしかな存在感アリ。これからも、コラボならではの化学変化が生まれる特別なアイテムを、探しまくりたいと思います!(エディター山口)
3.A.P.C.+NIKE DUNK HI ’08
上品なベージュって、まさにこういうこと
初めてナイキの「ダンク」を買ったのは、高校生のとき。ブラックとホワイトのモノトーンカラーのモデルを、地元のスニーカーショップでゲット。当時気に入っていた「Nハリウッド」のデニムはもちろん、学ランや何なら部活のジャージまで、どんな服にも合わせて履いていました。バッシュならではのスポーティなデザインと、スケーターに愛されるストリートのムードも持っているから、どんな服装にもハマって、なんてことないコーデもこなれて見せてくれるんですよね。
ただ大学生になって、よりキレイめな服装を選ぶうちに履く機会は減少。当時はスキニーパンツを履くことも多かったので、ハイカットのボリューム感には少し扱いづらさもあったというもの一因でした。
そんなときふと目にして、すぐに買いに走ったのがこちらの「ダンク」。「アー・ぺー・セー」とのコラボモデルです。フォルムは見慣れたダンクそのものなのに、なんとも上品な仕上がり。「アー・ぺー・セー」だからこそ為せる技だ! と思い、愛用していた同ブランドの「プチスタンダード」のデニムを履いて(笑)、販売していたドーバーストリートマーケットギンザに駆け込みました。
すべてのパーツをワントーンカラーで統一しつつ、ソールだけトーンを変えているのがポイントだそう。そのうえベージュのスエードなので、上品なことこの上ない表情に。その頃から(今と変わらず)ネイビーの服ばかりだったので、普段の服装によく合うカラーなのがありがたかった。発売は春で気候的にもハイカットが履きやすかったこともあり、すぐにヘビロテでした。
「アー・ぺー・セー」とのコラボの証は、このインソールのギターと剣がクロスしたマーク。デカデカとロゴを入れたりするのでなく、あくまでさりげなく控えめなのが、このブランドらしくて気に入っています。
購入当時より太めなパンツを履くことが増えたので、ハイカットをうまく使えるようになりました。相変わらずネイビーの服は大好きだから、ベージュカラーがよいアクセントになって助かる。買ってからなんと10年(!)経ちますが、これからも1軍に残り続けるだろうスニーカーです。(エディター山口)
Photos:Ibuki Tamura
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