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撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす連載がスタート。第111回目はメンズノンノ編集の稲葉 翔が担当。
《New Balance Made in USA
990 v3 “Black Tan”》
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990シリーズでは珍しい
アースカラーの大人な一足!
「黒いスニーカーが実は苦手…」なんていうと、オシャレ好きのみなさんからすごい勢いでツッコまれそうですが、どうにも好きになれないんです。革靴ライクな見た目で足元が重い(固い?)印象になるのが嫌なのか、逆にストリート系全振りの少しヤンチャなムードを帯びてしまうことに抵抗があるのか…人がはいているのを見ると「かっこいいな」と思うのですが、自分ごととなると、どうも苦手。
が…! そんな苦手意識を鮮やかに消し去ってくれたのが、このニューバランス「990 v3」 “ブラック タン”。そもそも990とは「1000点満点中900点」の…などという蘊蓄は、NBフリークの後輩、山口の記事で学んでもらうとして、今まで数々のニューバランスをはいてきた自分にとって、まさに自らを大人にしてくれたステディな一足になりました。
ブラックのピッグスキンスウェードに、メッシュのアッパーは落ち着いたグレー、アクセントになるアーチはタンカラーと、シックなカラーコンビがとても大人な印象。「ん? 厳密には、ブラックではなくマルチカラーでは?」というご指摘はさておいて、黒スニ童貞だった自分にとっては、これこそ立派なマイ・ファースト“黒スニーカー”です。
それと個人的には990の中でも、このv3のフォルムが一番好き。Nロゴのボリューム感なのか、流線形のアッパーのシルエットのせいなのか、なぜか履いた時の印象がシャープに感じるんですよね。ブラックの締め色効果も相まって、何といっても大人なムードにはけるのがお気に入り。他では味わえないという抜群のクッション性は、言わずもがな、です。
シューレースも、付属は黒と白の2色だったんですが、黒だとやはり重すぎて、白だとなんだか浮いてみえたので、アッパーの色味にあわせてグレーにチェンジ。ちょっとした工夫ですが、これで全体のカラーリングに統一感が出たような気がして大満足です。
モデルの数だけ物語があって、物語の数だけ好みが分かれる。ニューバランスのスニーカーには、そんな男心をくすぐる他にはない魅力がありますよね!
Photos:Ibuki Tamura
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