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スニーカー人気はまだまだ継続中だけど、なんだか大人っぽいブーツが気になる。そんな気分のプレスなどお馴染みの服好きたちが買ってよかった愛用品をピックアップ。
オシャレな人が買ってよかった
ブーツ4選
1.〈RED WING〉のエンジニアブーツ
「古着を好きになったきっかけは、高校1年生の頃に後ろの席だった同級生。オシャレだったそいつに影響されて、休みの日に下北や原宿に行くようになって。のちのち、そいつもビームスに入って、少し遅れて自分もこの会社に。あと父親の影響もあって。アメカジブランドが好きで、リーバイス®︎とかコンバースとかバンドTシャツとか、子どもの頃には勝手に借りて着ていました」
「レッドウィングも、小学生の頃、そんな父親に無理やり履かされていたんです。でも、いまでも男クサイものや着こなしがすごく好きなのは、その頃に見てきたものが大きいですね。そういう意味でも、こうしたエンジニアブーツを、やっぱり一番よく履くんです。これは、3年前、バイヤーとしてレッドウィングを担当するようになってから買ったもの。良いのを一発持っておこうと、もう生産されていないヴィンテージを見つけて買いました」
「2023年、フューチャー アーカイブというプロジェクトを立ち上げました。そこでディレクションしている企画があって、その初回でレッドウィングを取り上げたのですが、いまの若い世代にもこうしたブーツのよさを伝えたくて、これと同じ型をどうにか再生産できないかと掛け合ったんです」
「あいにく再生産は叶いませんでしたが、アメリカ本社に眠っていたデッドストックを15足も取り寄せることができて、ソールを張り替えたオールブラックの記念モデルとして販売することができたんです。先ほどのリンガーTもそうですが、バイヤーとしての自分のルーツです」
2.〈J.M. WESTON×TOMORROWLAND〉のチェルシーブーツ
「このブーツは、トゥモローランド・ニューヨーク店がオープンした2015年に、その記念として作られた別注品。僕が入社したのはその2年後なので、リアルタイムでは客として見ていたブーツ。しかも、実際に購入したのは去年のことです。たまたまマイサイズが残っていて」
「ハイカットのブーツはとくに好きなアイテムで、結構持っているんです。ローカットと比べると、座って足を組んだときもパンツから足先までが繋がって見えて、その美しいラインが気持ちいいんですよね」
「サンドベージュのスエードっていうのが、珍しいですよね。持っている革靴は圧倒的に黒が多いのですが、最近は細身のデニムを穿く機会も増えてきて、シャープなトゥやこうした色味によさを感じています。ウエスタン調のフレアパンツなんかにもすごく合いますし」
「入社前に作られていた自社の名品を、自分が少しオトナになったいま、改めていいなと思い手に取った。時代を越えて愛されるって、すごいですよね」
「ネイビー、グレー、ブラックの洋服が多いので、つい黒のローファーやブーツを履きがちでしたが、この冬はもう少しトラディショナルなスタイリングやアイテムが気分でした。ただ、スムースレザーの茶靴は自分のワードローブにマッチせずに悩んでいたところ、このサンドベージュのブーツのマイサイズに出合いました。モードを彷彿とさせる細いトゥのバランスが気に入っております」
3.レッドウィングのスーパーソール・黒
僕のファッションの原点はアメカジで、10代のときから映画や音楽にインスパイアされることが多く、好きなキャラクターが何を着ているかを日々チェックしていました。当時は、ヴィンセント・ギャロのような人物像が目標でしたね。好きになる入り口自体はなんでもいいと思いますが、メンズノンノ読者の皆さんには、何かを「かっこいい」と思ったら、さらに一歩だけ踏み込んでほしい。気になるアイテムがあったら、背景にあるカルチャーを調べてみたり、実際に手に取ったり、お店の人に聞いてみたりするのもいいと思う。一番重要なのは、気持ちを入れた買い物をするときは、絶対お店に一度足を運んで試してみること。試して「なんか違うな」でもいいんです。それは経験値になるから。
レッドウィングのスーパーソールは、19歳のとき働いていた古着屋のオーナーさんが履いていたんです。ソールまで黒なのが渋くて、古着に合わせたスタイリングが最高にかっこよかったのを覚えています。高額だったのでかなり迷いましたが、「レッドウィングは持っておくべき!」と思い立ってローンを組み、背伸びして購入した記憶があります。スタイリストのアシスタントになってからも10年ほど履き続けて、アイテムのカルチャーやワークブーツとしての機能をより深く理解することができ、アメカジの定番であるこの靴のよさが身に染みてわかった気がします。革の経年変化も楽しむことができて、長いつき合いができる1足ですね。
4.OUATのブーツ
「丁寧に研磨した六角ボルトがアクセントになっているトレッキングブーツ。ビブラム社のソールを使用していて履き心地もいい。形が美しく、野暮ったさがないブーツなので、どんなスタイルにもハマるのがお気に入りのポイントです」。
Photos:Naoto Usami Shintaro Yoshimatsu Stylist:Takeshi Toyoshima Model:Daina Matsui[MEN’S NON-NO model] Interview:Sayako Ono Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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