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一過性のブームではなく、もはやファッションを語る上で欠かせないキーワードであるスニーカー。編集部が今もっとも気になるスニーカーを紹介する本連載、今回は2024年1月から4月に発売したスニーカーの中から、ローテクのみをピックアップしてお届けする。
FOOT INDUSTRY
「AUA426-004」
中国出身のデザイナー、趙明が2014年に立ち上げたシューズブランド、フットインダストリーのトレーニングシューズのデザインをベースに制作した本作。アッパーはカーフとスエードの異なるレザーの組み合わせ。アッパーからアウトソール、そしてインソールに至るまで全てブラックに仕上げているのがポイント。このオールブラックバージョンは日本でしか展開していない限定モデルだ。
adidas
「GAZELLE INDOOR “FOOT INDUSTRY”」
アディダス オリジナルスとフットインダストリーのコラボレーションモデル「GAZELLE INDOOR “FOOT INDUSTRY”」は、半透明のガムラバーアウトソールが特徴の1979年モデルのガゼル インドアをリデザイン。つま先にはクラシックなCOPAフットボールシューズからインスパイアされたレザーステッチと、フットインダストリーのシグネチャーであるベジタブルタンニングレザーのデザインを採用。衰え知らずの人気カラー、グリーンの配色もいい。まさに今のトレンドを詰め込んだ一足。
Y-3
「Y-3 GAZELLE」
アディダス「GAZELLE」に、Y-3のディテールを落とし込んだ一足。オールホワイトのスエードレザーアッパーというミニマムなデザインながら、シュータンとスリーストライプの横のロゴがさり気なく利いているのがいい。オーリーガードのようなラバーのデザインもY-3ならではのディテールで、長く愛せること間違いなしなスニーカーだ。
EYTYS
「Santos Leather Swan」
ジェネレーションY世代のマックスとジョナサンが手掛けるスウェーデンのファッションブランド、エイティーズの「Santos Leather Swan」。ソフトなナッパレザーをアッパーに使用。そこにスエードのトゥや柔軟性のあるガムソールというフットボールシューズのようなディテールを採用した一足は、フロントのギザギザのデザインが特徴的。オフホワイトのカラーも◎。
PATRICK
「LIVERPOOL-COUPE」
フランスを代表するレジェンドで将軍の愛称を持つ、ミシェル・プラティニがトレーニングシューズとして履いていたパトリック「LIVERPOOL」の復刻モデル。高級感のあるスムースレザーアッパーを使用。ブラックのボディに、フットボールシューズならではのトゥデザイン、ブラウンのソールという僕たちの今の気分にぴったりな一足は、コーディネートに落とし込みやすく、幅広いファッションで活躍してくれるだろう。フットボールシューズを取り入れたいけど、周りとかぶりたくないという、あまのじゃくな人にもオススメだ。
PUMA
「PALERMO LTH」
80年代初頭に登場。当時サッカーを見に行く観客の定番シューズとなったプーマの「PALERMO」。サッカーが好きな人はクラブ名でも聞いたことがあるはず。そう、イタリア・シチリア島北西部の地名がモデル名の由来なのだ。ヒールのプーマキャットロゴ、ゴールドのシグネチャータグ、トゥの構造、そしてクラシックなガムソールはオリジナルのままに、レザーベースにスウェードのフォームストリップとオーバーレイを施したのがポイント。
adidas Originals
「PREDATOR MUNDIAL」
アディダスのサッカースパイク「プレデター」と、タイムレスな「コパ ムンディアル」から着想を得たフットボール系スニーカー「PREDATOR MUNDIAL」。グラフィカルなスリーストライプスを外側と内側に配し、テラスシューズに近いベーシックなシルエットに仕上げた新作。レザーアッパーにキルティングを施したレザーパネルを合わせて、レトロなルックスに仕上げているのもポイント。シュータンのデザインもかっこいい。トレンドの「サンバ」を履けないあまのじゃくな人も、このモデルなら履きたくなるはず。
adidas Originals
「BERMUDA」
アディダス オリジナルスのアイランドシリーズとよばれる、島の暮らしからインスピレーションを受けたシリーズから「BERMUDA」が登場。アッパーは通常、スエードを採用されているが、本作ではアメリカのインビスタ社が製造販売している「CORDURA® fabric」を使用しており、耐久性の高さがポイント。大ヒット中のガムソールを装備しているのもうれしい。
PUMA
「STAR SD」
1976年に登場したプーマのテニスシューズ「ウィンブルドン」の復刻モデル「スター」が、80年代初頭のアーカイブモデルのデザインを踏襲して登場。毛足の長いスウェードアッパーに、プーマラインとも言われるフォームストリップをパンチであしらっているのがポイント。Leather Working Groupに認定された、環境に配慮した革の製造方法で作られたスウェードを使用しており、バックボーンまで今っぽい一足。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Text:Kazuki Ebina
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