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撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす本連載。第70回目はメンズノンノウェブ副編集長の楊井が担当。
《ドリス ヴァン ノッテンのスウェット》
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あの時、もう1色買っていれば…
先日、退任を発表したドリス ヴァン ノッテン。昔からずっと憧れているブランドなので、かなりショッキングな出来事でした。個人的にドリスと言えば力強くラグジュアリーなデザインというイメージがあったのですが、(たぶん)6〜7年前に買ったこのスウェットは「本当にドリスなの?」と驚きながら手に取った記憶があります。
購入当時は今のようなビッグシルエットが定着するずっと前。このスウェットは「small」なのにほどよくゆったりとしていて、アームホールも太め。身幅も広くて肩も落ちているのに、着るとやっぱり上品なんです。今でこそ割とあるバランスだと思うのですが、数年前の自分にとってはすごく新鮮で衝撃を受けました。
リブのテンションも強すぎずゆるすぎずでちょうどいい。しかもさりげない切り替えがあり、ディテールワークも秀逸です。ちなみに、裾のリブが強いのが苦手で、ストンと落ちるシルエットも超理想的!
裏地はパイルで着心地も抜群。長いシーズン着られるのも、うれしいポイントです。ネックもしっかりしていますが、少し空いているので白Tをさらっときかせるのがマイ定番ですね。
ちなみに、このスウェット、購入当時は4万円近くもしたんですよ(笑)。普段着ているスウェットと一桁くらい違うプライスだったんですけど、「ベーシックでゆるさがあるのに、こんなエレガントなスウェットを初めて見た! ドリスっぽくないのもおもしろくて最高!」と即買いしたのを覚えています。そして、実際に着てみると“自分史上最高スウェット”をあっさりと更新してしまう完璧さ。実はラックにブラウンも掛けてあったのを思い出し、3日後に伊勢丹に駆け込んだところ…
完売していました(涙)。このスウェットを着るたびに、いまでも「あのブラウンも買っておけば!!」と後悔しています。もう一生背負い続けることになる痛恨のミスですね(笑)。とはいえ、ネイビーを確保できて本当に良かったです。「それどこの?」「ドリスです」という返しをすることも多く、服好きたちからも一目置かれるグッドデザイン。定番として展開されているので、お気に入りのカラーを見つけたら即ゲットしておくことを心からオススメします!
Photos:Ibuki Tamura
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