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撮影や展示会など、日々トレンドアイテムに触れているエディターたちのプライベートな買い物事情は? 自分の中で「BUZZ」っている愛用私物や狙っている新作をリアルに語り尽くす連載「edior’s BUZZ」から、ガチでヘビロテ中の買ってよかった春アウターをまとめてみた。
エディター愛用の「春アウター」①
《BEAMS×K-WAY×ALWAYTH LEON》
これからの時季、週7(!)で大活躍
朝晩冷えて、昼間はあたたかい。春めいてきたのは嬉しい反面、一日の中の寒暖差があると服装を考えるのが難しくなってきますよね。今回紹介するのは、そんな悩みに一発回答してくれた、頼れる”シャカシャカ”アイテムです。
さらっと羽織れるシャカシャカした上着がこの時季に必要だ! と思って、長いこと理想の1着を探していました。テック感があるモノに触手が伸びかけたのですが、春には何だかパリっとしたシャツを着たくなるので、それとうまく合わない気がして思い直し。
ビビっと来るものになかなか出会えずだったとき、見つけたのが「ケーウェイ」でした。このブランドは、1965年にパリで誕生したレインウェアブランド。軽量さや防水性、パッカブルの仕様などが特徴だから、フランスでは子ども達の遠足の必需品だといわれるくらい、日常に根差した国民的なものだそう。目が肥えたパリっ子にそんなに愛されているってことは、いいアイテムに決まっていますよね(笑)。注目度が上がってきたタイミングだったので、いろいろなコラボが出てきそうだなと、目を皿にして日々ネット上でチェックしていたところ…。
はい、目論見通りに絶対欲しいコラボがありました(笑)。謎多き”全天候型”ブランドの「オルウェイズ」、そして頼れる「ビームス」とのトリプルコラボです! ベースになっているのは、ケーウェイの定番モデルのひとつ、ハーフジップの「レオン」。カラーリングには、オルウェイズらしいツートーンを採用し、少しゆったりとした現代的なシルエットに仕上げることで、ビームスらしさも存分に発揮。コラボだからこそ! という要素ばかりで、ありがたい限りです。スモーキーなブルーグレーの色味は、都会的で品があるから、クリーンな装いにもバッチリと合う。
背面の下側にプリントされているのは、このジャケットの機能のピクトグラム。オルウェイズならではのアクセントが効いています。
ドローコードで裾を絞れば、シルエットの変化も楽しめます。シャツをタックアウトして、こちらをギュッと絞るレイヤードなんかもよさそう!
ポップなカラーのファスナーは、ケーウェイのアイコン。どこか心躍る春の気分を、より盛り上げてくれそうです。羽織る必要がないあたたかな朝の日でも、パッカブルかつ軽量でコンパクトだから、帰りどきの冷え込みに備えて家を出る前にカバンに入れておくのがルーティン。そんなルーティンが戻ってくる春が、もうまもなくで楽しみです!(エディター山口)
エディター愛用の「春アウター」②
《COMME des GARÇONS SHIRTS boys Back Print souvenir Jacket》
“やさぐれ”すぎない、憧れのスカジャン
スーベニアジャケット…。いや、和製英語のほうがしっくりくるので言い直します。あらためまして、「スカジャン」って、ちょっとワルいのがカッコいい! みたいな気になってしまう思春期には、誰しも一度は憧れる服じゃないですか? 僕が某人気ヒップホップクルーがレペゼンする埼玉北部の街の出身ということもあり、意識しすぎなだけかもしれませんが(笑)。思い思いの柄を背中に、文字通り「背負って」、スカジャンをはおる。そんなちょっとやんちゃな先輩の姿が何だかまぶしく見えて、どこかうらやましく思ったときもありました…。
といいつつ、自分には到底似合わないだろうと思い、ずっと眺めているだけの服でした。こちらのジャケットをお店で目撃するまでは。ついつい手を伸ばし、気づいたら購入していた憧れのマイファーストスカジャンは、「コム デ ギャルソン・シャツ ボーイズ」のものです。
「コム デ ギャルソン・シャツ ボーイズ」は、コム デ ギャルソン・シャツのなかのラインのひとつで、2015年から2019年まで展開されていました。僕が入社を控えた2015年春、デビュー時に「子ども向けってわけじゃなく、BOYのマインドを持った人に向けたシリーズ」だとメンズノンノで取り上げられていたことをよく覚えています。そんなライン発のスカジャンの、僕が思う魅力は何と言ってもやはり背中のロゴ! ポップなフォントを用いたキルト生地なので、そこはかとないほっこり感があります。なにせ「ボーイ」と書かれているので、どこか背伸びして着ているように見えるのもいい。このロゴの雰囲気が、スカジャンの武骨な印象を親しみのあるものにアップデートしてくれ、着やすい仕上がりになっています。
ボディの厚みはそれほどなく、さらに裏地もまっさらなホワイトなので、着心地も見た目もすごく軽やか。これも、スカジャンのタフさを緩和しているポイントのひとつ。春にさらっと着やすいジャケットです。
表地の光沢からはスカジャンらしく、ラギットなムードも感じられます。とはいえ、このラインのアイテムの特徴として、身幅と着丈はコンパクトに作られているため、ジャケットに「着られている感」が出にくく、どこかモードな雰囲気も!
「背中で語る」ような人間になれている気はまったくしないのですが(苦笑)、せめてこのジャケットを着るときくらいは姿勢を正して、しっかりとバックプリントをアピールして着たいものです…!(エディター山口)
エディター愛用の「春アウター」③
《ザ・ノース・フェイス ゴアテックスジャケット》
白アウターがトレンドだけどこれは“無染色
春から梅雨にかけて、1枚は持っておきたいのがゴアテックスアウターですよね。メンズノンノウェブではしっかりめに「黒いゴアテックスアウター」を特集してるんですが、実は個人的に気になっているのは白なんです、すみません(笑)。
トレンドとは言いつつ、黒やネイビーなどの大人カラーに比べれば、まだまだバリエーションがあるわけではないので、理想の1枚に出会えずにいたんです。しかし、ついに見つけました。それがこの「ザ・ノース・フェイス」のゴアテックスジャケットです。
胸元のブランドのエンボスロゴも袖のゴアテックスロゴも同系色でまとめられていてすごいストイックなんですが、フォルムは丸っこさがあってとても可愛い。
サイドのポケットも容量が大きくて使いやすいです。素材自体はゴアテックス特有のハリがありつつ、しなやかさも兼ね備えていて、静音仕様になっています。シャカシャカとなるのが苦手なのでこれは着ていてかなり魅力に感じました。
さて先ほどから「白」と言ってますが、これは白に見えて実は「アンダイド=無染色」素材なのです。染色が製造工程の中で水を一番消費するらしく、そこを省くことで環境への配慮にもつながっていると聞きました。まさに今の気分にぴったりではないでしょうか! 黒いボタンがオシャレなコントラストになっていますね。
ダブルの比翼仕立てで風をシャットダウンしてくれたり、フード部分にツバがついていたり、と機能性も抜群。
個人的に一番気に入っているのが裾のリブ仕様。裾を絞って着方をアレンジするテクニックが流行っていますが、これはさらっと羽織るだけでそのバランスを楽しめます!
タグ部分にはブランドとゴアテックスのロゴに並び「UNDYED」の文字が。白でいて白でない、というユニークさとストイックなゴアテックスジャケットにあまりないゆるめのシルエットがとにかく最高なんです。とりあえず、今年は春も梅雨も着まくります!(エディター楊井)
エディター愛用の「春アウター」④
《パタゴニア メンズ・スレート・スカイ・ジャケット》
ミニマルだけどディテールワークはバッチリ
昔から機能的な服が好きなのですが、特に「防水」や「止水」という言葉の響きにかっこよさを感じて、ついつい手にとってしまうんです。防水ジャケットは数着持っているのですが、最近はこのパタゴニアの「メンズ・スレート・スカイ・ジャケット」をよく愛用しています。
まずフロントにはシャープな印象を演出する大好物の止水ジップ。この時点でかなり心を掴まれてしまってます(笑)。そして、サイドのシームに合わせるように搭載された水の浸入を防ぐ隠しジッパー式ポケットも秀逸。ミニマルなルックスなのに機能的、というアプローチに惹かれるんです。
H2Noパフォーマンス・スタンダードの厳しい基準を満たす防水性と耐久性を備えたハードシェルは、ごわつきがなくしなやかで動きやすいのが特徴。パタゴニアは環境危機や社会問題に対して責任をもってビジネスをする「レスポンシブル・カンパニー」としても有名ですが、このシェルはリサイクルされた漁網を使用し海洋プラスチック汚染の削減に貢献する、平織りのネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロンを100%採用しています。
一番気に入っているのが首元から胸までを覆うスナップボタン留めのストームフラップ。あまり見かけないデザインなので、差をつけられるのも魅力。よりスタイリッシュな見た目に仕上げてくれて、デイリー使いもしやすいです。
リブ部分が半分ゴムの仕様で袖まくりがしやすくなっているのもうれしい。裏地の裾部分にはコードがついてて、今っぽく裾を絞って着ることもできます。なるべくシュッと着て、ワイドパンツを合わせてメリハリをつけたいですね。
ちなみに「Smolder Blue」という落ち着きのある色もお気に入り。シェルジャケットはブラックが人気だと思いますが、こんな大人カラーもオススメ。アクティビティはもちろんですが、街にもちょうどいいと思います! (エディター楊井)
エディター愛用の「春アウター」⑤
《ユニクロのポケッタブル
UVカットパーカ(ガラ)》
とにかく小さめチェックがかわいい!
まだまだ気温は安定しませんが、気分は春に向けて盛り上がってきてますよね。24SSの展示会で見かけた春アイテムの写真をチェックして、狙いを定める今日この頃、ということで今回はユニクロの展示会で一番気になったアイテムを紹介します。
以前、この記事でも書きましたが、ユニクロの新作展示会を毎回楽しみにしているんです。24SSはかなり大規模で行われていて、その様子は『メンズノンノ』のインスタのリールでも紹介する予定なのでぜひチェックしてみてください。
前置きが長くなりましたが、その展示会で見かけて一番気になったのがこちらの「ポケッタブルUVカットパーカ(ガラ)」の新作です。個人的に春は小さめのチェック柄に注目していたのでドンピシャ。しかも、アウトドアシーズンに向けてUVカット機能がついたパッカブルアウターを探していて、見た瞬間に購入を決意しました。
このライフウェアマガジンの記事を取材した時にプレスルームにお邪魔したんですが、そのタイミングで偶然にも現物に再会しました! やっぱり可愛すぎた!
展示会の時はディテールまでしっかり見る暇がなかったので、隅々までチェック(笑)。裾と袖の控えめなリブ、フードの立ち方、サイドポケットもなんとジップ仕様、どれも完璧じゃないですか!!
せっかくモデルの高橋璃央が近くにいたので着てもらいました(笑)。182センチでLサイズを着用しています。ほどよくゆるさのあるシルエットも今っぽいですよね。もちろん着心地は軽やかです。
サイドポケットは使いやすそうです。アクティビティをすると考えると、やっぱりジップつきはありがたい。袖をまくりやすそうなリブもいですね!
ネックの立ち具合も絶妙。フードをかぶってもキレイですよね。どこまでわがままを叶えてくれるんですか(笑)! アウトドアシーンはもちろんですが、デイリー使いもできるかわいいチェック柄。個人的に春は小さいチェック柄が流行ると思っているので、ぜひチェックしてみてください!(エディター楊井)
Photos:Ibuki Tamura
山口朗
メンズノンノ編集部
2023年からメンズノンノ編集部に在籍。スニーカーが好きで、いま所有しているのは25足ほど。イングランドのサッカーチーム、「アーセナルFC」が“推し"です。
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