▼ WPの本文 ▼
HERNO(ヘルノ)から、過去のコレクションに新しいデザインを施してよみがえらせた「HERNO RELIFE」が4月5日からヘルノ青山店にて発売。
HERNO RELIFE
ヘルノのように、何十年にもわたりサステナビリティをビジネスの柱のひとつに据えてきた企業にとって、在庫を再利用するプロジェクトを展開するのは日常的ルーティンだ。
今回発表された「ヘルノ リライフ」プロジェクトは、メイド・イン・イタリーを代表する 2 つの企業 ―ヘルノ (Herno S.p.A.) とテキスタイルのクリエイションとプロダクションにおける世界的リーダー、ラッティ (Ratti S.p.A. Società Benefit)― の環境に対する高い意識と企業文化から生まれたもの。
クラフトマンシップ (職人技)、ユニークネス (独自性)、サーキュラリティ (循環性)、ヘリテージ (伝統)の歴史ある両企業に共通するこの 4 つの重要な礎が、過去シーズンのヘルノのガーメントを、そのスタイルも機能性も損なうことなく、洗練されたアイテムへと生まれ変わらせるプロジェクトの誕生を促したのだ。
一方、選ばれた 18 アイテムはヘルノのこれまでのコレクションから抜粋されたデザインであり、スプリングシーズンのアイコンや定番アイテムで、コットンやストレッチ ネオプレンで仕立てられたトレンチコート、ジャケット、レインコー
ト、フィールドジャケットなどで構成される。
ヘルノのアウターウェアに新たな命を吹き込むために使われたのが、ラッティで今も行われている伝統的なテキスタイルのブロックプリント技法。すべてが手作業で行われる、クラフトマンシップが光る独自の工程だ。
ブロックは、熟練した職人によって手彫りされた木版で、メタル製の側面、成形されたスラットまたはペグを備え、扱いやすいよう数十センチ四方の大きさになっている。
ラッティのアーカイブにある 5,000 点以上の木版の中から、最も代表的でメゾンのスタイルに近い 10 点のデザインが選ばれている。
この工程は基本的に、すべてのモデル、あらゆるサイズで、まったく同じ場所にデザインを再現する「ピアッツァータ」と呼ばれるプリントが可能に。
ただし、このプロジェクトの装飾は、たとえ同じデザインを同じモデルで繰り返したとしても、まさに手作業の醍醐味でそれぞれのモデルが 1 点物になる。
これこそが、優れたクラフトマンシップ、サヴォアフェール、そしてたゆみない革新と研究の不可分な結合がもたらす豊かさだ。
「ヘルノ リライフ」プロジェクトは、メンズとウィメンズ合わせて 250 着限定。3 月末からミラノ、パリの直営店にて、日本では青山の直営店で 4 月 5 日から発売を予定している。欲しかったあのアイテムが、現代的にアップデートされてゲットできるチャンスかも!
お問い合わせ先
ヘルノ 青山店
TEL 03-6427-2480
Text:Taro Ohayashi
大林太郎
エディター
主に最新のファッションニュースを執筆。趣味は好きなブランドのネットサーフィンで、頻繁に争奪戦アイテムのオンライン抽選に申し込んでいるが、当選したことがほとんどない。
▲ WPの本文 ▲