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独自のスニーカー哲学を持つおしゃれ男子に声をかけ、 その足もとにクローズアップ。スニーカーを入り口にファッションを 解き明かせばおしゃれな理由とそのスタイルが見えてくる! ここではコラボ・別注のスニーカーだけをまとめてお届け。
自由なスタイリングに
マッチする、上品なアディダス
吉岡レオさん/
ユナイテッドアローズ&サンズ バイヤー)
「僕のスタイルの核はジャケットなので、ずっとストレートチップを履き続けていました。しかし最近はジャケットを、いかにドレスダウンさせてファッションとして成立させるかが面白いなと思うように。ジャケットを着る日のカジュアルダウンのひとつとして、アディダスのローテクスニーカーに挑戦しています。そのときも、スニーカーを選んでおしまい、ではなく組み合わせや履き方に工夫を」。
「あるいはセットアップに合わせるサンバはローファー感覚で素足に合わせるとか」
「千鳥格子のジャケットにはジャケットと同系色だけど柄の入ったサンバを選ぶとか。ローテクなスニーカーはシックさとスポーティさの両方が要素としてあるので、そのままストリートに楽しむのもイイと思いますが、僕の場合はジャケットをどう遊ぶか、の相棒として楽しんでいます」
チャリまで含めてワントーン。
足もとで色を差したい
中村 力さん/WEBデザイナー
「自転車の車体がブラックなので、ファッションもそれに合わせてストイックなコーディネートで乗りたい。だからチャリから服までをオールブラックでまとめます。でも、足もとには主張を。全身ブラックに、小面積のスモーキーなグリーンが映えるかなって」
「このサンバは映像作家ジョナ・ヒルとのコラボモデルで。こんな絶妙な色が見つかるのもコラボならではの醍醐味ですね。チェーン側のパンツの裾は、3Mのリフレクターテープでぎゅっとまとめて、夜道のライドだってばっちり」
大好きな古着にマッチする!
気がつけば毎日サンバ!?
りゅうせいさん/会社員
「ひと目ぼれして購入したサンバのウェールズ・ボナーのコラボモデル。優しいトーンのカラーリングは大人っぽさもあり、レトロな雰囲気はワードローブの古着との相性も抜群でした」
「そこでアディダスのローテクフットボールシューズの汎用性の高さや、歩きやすさに気がつき、サンバやガゼルを集めるように。フォルムが薄いので、今日のようにワイドパンツを合わせても裾のたまりが美しく、Aラインが簡単にかなうのもうれしいですね。また、デニム以外にも、スラックスをはいたときのハズしとしても活躍してくれます!」
4人組YouTuber「無糖BOYS」。
キャラ立ちの鍵はスニーカー!
スニーカー好きの4人組YouTuber「無糖BOYS」が集合。お気に入りのコレクションから選んだ、それぞれのとっておきの1足は?
ヒロ氏:スニーカーなら何でも好きな僕たちだけど、今日はみんなナイキだね(笑)。
potato仙人:ヒロ氏がエアマックス 90、俺がスケプタ×ショックス、Astro Boyがエア マックス プラス×A-COLD-WALL*、SYOUがダンク ロー PRO SBのスケート オア ダイ。
Astro Boy:けっこうそれぞれの色が出てる。ヒロ氏のエアマックス 90は定番かと思いきや色も珍しいし、スウッシュがクリアになっていたり、玄人感あるよね(笑)。俺含め、ほか3人はみんなコラボできましたか。
SYOU:こういうのは目立ってなんぼと思いまして。一番派手なのは僕のですね。実はこれ、中学3年生のときに買ったやつです!
potato仙人:その割には状態がめっちゃいいよね。スニーカーを大切にする姿勢が出てる。かくいう俺も赤のショックスですからね。
Astro Boy:potato仙人のそれもかっこいいって!(笑) 今日みたいに上下黒で、足もとに赤が入るといいね。俺は逆に全身黒でスニーカーも黒。イギリスのA-COLD-WALL*のコラボっていうのがもうアツいでしょ。こんなソリッドなエア マックス プラスないよ?
ヒロ氏:短丈のシェルジャケットとも相性いいし、何よりAstro Boyっぽくていいよね。
Astro Boy:それはうれしいっス。
potato仙人:みんなの方向性は少しずつ違うけど、ストリートなテンションは合っているのかな。まぁ結局、スニーカーって先に履き始めたもん勝ちみたいなところあるから。
SYOU:かっこいいのを見つけて履いちゃえば、それがキャラになっていく説だね。
クセ強なスタイリングが好きだから、
クセ強なコラボを抜てきしたい
高村隼英さん/アパレルスタッフ
「ファッションもヘアスタイルも、わりと飛ばしていることが多いので、足もとにもそれに負けないパンチが欲しくて。だからスニーカーを選ぶときは、そのとき出ているコラボからチェックするようにしています。今日履いているトレッキングシューズは、パリのザ ブロークン アームとサロモンのコラボ。2000年代に人気だったXT-クエスト2がベースになっていて、アッパーにはカウパターン。レアなモデルをコラボで復刻してくれるのもうれしいし、ひとクセある柄も最高」
「もう1足は、同じくサロモンとGR10Kのコラボ。インラインでは決して見つけられない、変わり種のデザインを探していくのが楽しいんですよね!」
服も足もとも
"かぶり知らず"じゃないと!
Mercyさん/Nu:v 美容師
「ダンスやヒップホップ、R&Bなどの90年代のカルチャーに憧れてきたせいか、基本的に色や柄、そしてオーバーサイズのファッションが好きです。でも、やりすぎるとだらしなく見えてしまうので、スニーカーを使って最終的な印象を調整するようにしています。ワイドな九分丈のチェックパンツをはく日は、同じくらいインパクトのあるオット958×アシックスでバランスをとる」
「ダブルニーのスウェットパンツにはノア×プーマのスエードスニーカーで品のよさをプラス。スニーカーにこそ自分の好みとスタイルが反映されると思います!」
スケートには
ナイキのブレーザーさえあれば
杉原貫太さん/会社員
「ノルウェーのプロスケーター、DEEDZに憧れていて、彼に倣ってスケシューはずっとナイキ SB。その中でも僕は長らくブレーザーを愛用しています。プッシュのしやすさ、トリックの決めやすさは最高だし、レザーアッパーにスウッシュが入ったシンプルなデザインも気に入っています」
「今履いているのはシュプリームとのコラボモデルだけど、SB ブレーザー自体は定番のスケシュー。だからこそ、どんなに履きつぶしたって同じ型をまた買うことができる。その安心感も含めてナイキ SBが好きなんです」
ストリートからステージまで。
どこでも映えるNBのバッシュ!
Kaleidoさん/ラッパー
「高校時代、アメリカのアリゾナ州に留学していて、ニューバランスはずっと身近にありました。そして日本に帰国し、服飾の専門学校へ進学してから993や996を履くように。今もランニングモデルは好きだけど、最近の気分は復刻したBB550」
「バッシュってラッパーとしてシンパシーを感じるし、しかもこれはN.Y.発のライフスタイルブランド、エメ レオン ドレとのコラボモデル。バッシュには珍しい、くすみがかった上品なスエードの色出しも新鮮で、ストリートスタイルを大人っぽく見せてくれます。そしてやっぱり動きやすい! だから私服でもライヴでも、バリバリ活躍してくれるんですよね」
Photos:Takahiro Idenoshita Shintaro Toyama Text:Kanta Hisajima
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30人のスニーカー、30人のスタイル