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オシャレな人はどんな古着屋に通っているんだろう。人気連載「プロが推す東京の古着屋」の中から、古着の街と言えばな「下北沢」の名店を服好きたちの本音レビューでまとめてみた。ショッピングの参考にぜひ!
服のプロが通う「下北沢」の
本当は教えたくない古着屋名店5選
1.BETTER(ベター)
90’sのストリートカルチャーにも
力を入れる玄人受け抜群の人気店
下北沢南口商店街の通り沿いに店を構えるベター。千葉県の古着屋の系列店として2017年の11月にオープンした。もともと千葉店のスタッフだった松崎太樹さんが店長に就任。バイイングも担当して、松崎さんが好きなヒップホップやR&Bなど音楽系とスケードボード、90’sのストリートカルチャーをひとつの柱として打ち出すように。
2018年に守田大悟さんがスタッフに加わると、守田さんが好きな50’s~60’sのヴィンテージアイテムも徐々にラインナップ。レギュラー古着をメインにしつつ、ところどころにヴィンテージ、そしてふたりの共通項でもあるラルフ ローレンといったアイテムが加わり、現在の商品構成が完成した。
縦長の店内は手前にラルフ ローレンのラック、間にヴィンテージを並べる一角があり、一番奥には90’sを筆頭に、ストリート系のアイテムを一堂に集めたコーナーが。ベターはザ・アメカジというベーシックなものよりも、デザインが入った古着を多めにセレクトしているそうだ。
ベター
住所:東京都世田谷区北沢2-19-16 コスモ北沢ビル1F
TEL:03-6450-8399
営業時間:12:00~20:00
定休日:無休
Instagram:@better_shimokita
WEBサイト:https://better.official.ec/
紹介するのはこの人!
スタイリスト
荒幡征諄 さん
東京都出身。文化服装学院を卒業後、スタイリスト二村 毅さんのアシスタトを5年勤め、今年6月に独立。かつてはデザイナーズブランドを愛用していたが、現在は古着を着る毎日。ストリートカルチャー全般に興味があり、勉強中。
2.808(ハチゼロハチ)
駅近ながら住宅街にポツンとある
旬な古着のセレクトショップ
下北沢駅の小田急線南西口改札口からだと徒歩2分ほどながら、住宅街にある808。今年の5月1日に三軒茶屋の古着店ZIG(ジグ)の2号店としてオープンした。ZIGは古民家を改造したアットホームな雰囲気が魅力だが、808は新築物件で内装も無機質なコンクリートの打ちっぱなし。そして現在、ZIGはレディースの古着店へとシフトし、メンズ古着は808に集約されることになった。
ちなみに808という店名は、万人に覚えやすい数字というのがポイントで、読み方はハチゼロハチに限らず、ハチマルハチ、エイトオーオエイトのように自由に読んでもらってOKなのだそうだ。
ミニマルな内装とも相まって、808は古着屋というよりもハイブランドのショップのような空気感だ。買い付けはアメリカ。808店長の佐藤将賢(さとうまさよし)さんがオーナーの谷口真央さんとともに3カ月に1度のペースで出かけ、自分たちの好きなものをピックアップする。2000年代の古着が中心で、最近はテック系のアイテムを多くラインナップ。ほかにもブレイク予報発令中の迷彩柄や、メゾン系のブランドものなど、充実の品ぞろえだ。
808(ハチゼロハチ)
住所:東京都世田谷区北沢2-16-3
TEL:なし
営業時間:13:00〜20:00
定休日:無休
Instagram:@03_808_808
紹介するのはこの人!
3.イロハ
1980~90年代のデザイン古着に定評あり!
セールをしないことでも信望が厚い
カフェやブティックがひしめく下北沢のファッションストリートの一角。古着のトルソーと外灯下のirohaの看板が目印だ。「下北沢の古着屋といえばイロハ」と、古着好きが筆頭に上げる人気店。2013年のオープン以来、1980~1990年代のモード&ストリートなデザイン古着を欧米から買い付けている。セールをしないことでも信頼が厚く、コンディションのよさにも定評が。
流木を使ったディスプレイが印象的
角ビルの2階という絶好のロケーションで、白レンガを基調とした明るく見やすい店内。流木を効果的に使ったディスプレイが印象的だ。入ると右手にアウター類が並び、左手の白いウッドデッキスペースにはシャツやTシャツ、スウェット、ニット、パンツ類が並ぶ。
店の中央にある流木のラックにはアウター、シャツ、パンツがコーディネート提案的に並べられていて、気が利いている。スポーティなものから王道のアメカジまで、今のトレンドとリンクするラインナップ。
壁にはイロハらしい、少しクセのあるアウターも散見。70’sスタイルのフリンジジャケットはレディースのもの。ウルフモチーフのボアジャケットは、メゾンブランドにありそうなエッジィなムード。
イロハ
住所:東京都世田谷区北沢2-29-14 第11FMGビル2F
TEL:なし
営業:13:00~20:00(土日祝12:00~)
定休日:なし
Instagram:@iroha_tokyo
WEBサイト:irohatokyo.thebase.in
紹介するのはこの人!
4.ロマド・ロマン
クールに見えて人懐こい店主の
アットホームな接客にハマる!
古着屋がひしめく下北沢の路地裏、雑居ビルの2階の奥に2021年5月にオープンしたロマド・ロマン。新店ながら地域イベントや、バンタンデザイン研究所の学生が企画・運営したポップアップショップに参加して認知度を上げ、着実にファンを増やしている。
古着文化が加速する下北沢に出店
下北沢駅東口から徒歩約3分というロケーションにある下北沢マンションには、ほかにも古着店や洋服店が並ぶ。もともと近くの古着店で働いていた店主の城野 拓さんは、昨年くらいからアメカジリバイバルに伴って「古着文化が加速している!」と肌で感じていた。「独立するなら今! 古着が根付いていて知人も多い、この下北沢で」と思っているときに、この物件に出会い出店。
こぢんまりとした店内は、2階の角部屋だから日差しがたっぷりと入り、並んでいる商品も見やすい。頭上の飾り棚には城野さんの趣味がわかるコミックやレコードが並び、友達の家に遊びにきているような気分になる。
名古屋の大学時代に古着と出会い、18歳から古着店のスタッフとして働き始めた城野さん。カナダに語学留学をして、2年半滞在したトロントでも現地の友人と古着の販売に携わった。帰国後は下北沢の古着屋に勤めて、さらに経験を積んだ。
「トロントはカナダの中でも英国文化の影響が色濃く、そこでイギリスのカルチャーにも造詣を深めました」(城野)。ロマド・ロマンはアメリカ古着がメインだが、英国ロックの文脈を感じる古着も散見する。
ロマド・ロマン
住所: 東京都世田谷区北沢2-35-15 下北沢マンション2F 66号
営業時間: 14:00〜20:00 (土日12:00〜) 不定休
Instagram:@lomad.loman
WEBサイト:lomadloman.thebase.in
紹介するのはこの人!
5.ノイル
動画でも情報を発信してバズる古着店は
モードなリメイク古着とセットアップが充実!
古着店がオープンラッシュの下北沢に、10月には2店舗目を出店する勢いのあるノイル。オーナーの矢田千広さんは29歳。ファッション系の専門学校時代、勉強のために古着を見るようになって興味を持った。古着店のスタッフを経て2016年、三軒茶屋にノイルをオープンし、1年後の2017年に今の場所に移転してきた。
セットアップの品ぞろえには自信あり!
下北沢の駅から近い雑居ビルの2階にあるノイルは、入口にギャラリースペースのような空間があり、陶製のバスタブいっぱいのアートなフラワーアレンジメントが目を引く。壁からは鹿の剥製がぶら下がり、ヨーロッパのヴィンテージショップのようなムード。
店内は洋服のジャンルごとに商品が陳列されていて見やすい。入ってすぐ右手にはデニムや革ジャンのようなタフなアメカジアイテム、右奥にテーラードジャケットのスーツをはじめ、スポーティなブルゾンやジャージのセットアップとパジャマ。左奥はスウェットやTシャツなどカジュアル古着とリメイク商品をラインナップ。
テーラードスーツのラックの手前には、ヴィンテージならではの凝った刺しゅうのシャツがトルソーにディスプレイされている。昆虫のモチーフが襟や背中に大胆にあしらわれたユニークなデザイン。「60~70年代のバイカーチームのオーダーシャツ」と矢田さんが解説してくれた。スーツやセットアップは大半が70年代~80年代のもので色や柄がモダン、かつコンディションも抜群。
どこかモードなノイルの古着に合うヴィンテージのデザインアクセサリーやベルト類も、入口すぐの左手の棚にまとめられている。店内の壁にはカナダ人アーティストのグラフィックポスターが飾られるなど、ギャラリー風のインテリアにもセンスがにじむ。
ノイル
住所:東京都世田谷区北沢2-12-16 三鈴ビル302
営業時間:13:00〜20:00 無休
Instagram:@noill_tokyo
WEBサイト:noill.jp
紹介するのはこの人!
Photos:Kaho Yanagi Yumi Yamasaki Yuumi Hosoya
Composition & Text:Hisami Kotakemori
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