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オシャレな人はどんな古着屋に通っているんだろう。人気連載「プロが推す東京の古着屋」の中から、高感度なショップが軒を連ねる「原宿」の名店を服好きたちの本音レビューまとめてみた。ショッピングの参考にぜひ!
服のプロが通う「原宿」の
本当は教えたくない古着屋名店7選
1.カウンシル フラット ワン
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外観からして異色のUKカルチャーに
特化した英国古着の専門店
原宿の喧騒を離れた神宮前と千駄ヶ谷の境、ロンハーマン千駄ヶ谷店のすぐ近くというロケーションのカウンシル フラット ワン。映画『さらば青春の光』『THIS IS ENGLAND』のポスターや、店名を黒テープで貼ったパンクのDIY精神を感じる店構えからも、UKカルチャーにフォーカスしていることがわかる。英国好きの間で有名なこのヴィンテージショップは、入口の立て看板でもわかるように、スタイリスト馬場圭介さんのお店だ。
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2018年5月に馬場さんのオフィスを、英国古着に特化したヴィンテージショップとしてオープンした。買い付けを担当するのは相澤 修さん。二人は原宿のキャットストリートに店を構える英国ブランドの店頭イベントをきっかけに知り合い、カウンシル フラット ワンを出すことに。ちなみにカウンシル フラット(COUNCIL FLAT)とはイギリスの公営住宅のこと。
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旬のサッカーシャツからUKストリートファッションに欠かせないミリタリーアウター、スキンズのトレードマークでもあるドクターマーチンブーツなどカルチャーを感じるアイテムはもちろん、フェアアイルセーター、スクールジャケット、ウェジウッドの陶器など、英国の伝統的なアイテムもラインナップしている。買い付けはすべてイギリス。ロンドンだけでなく、地方都市やコレクターからも買い付けるなど、商品の層は厚い。
リベラル
住所:東京都渋谷区神宮前2-23-1
TEL:03-6807-0812
営業時間:平日12:00~19:00
定休日:不定休
Instagram:@councilflat_tokyo
紹介するのはこの人!
2.ゴッファエックス
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エッジのきいた視点で古着と
気鋭のブランドものをランダムに
大阪の古着屋「フェザーズゴッファ」が、2014年に原宿裏通りの古民家を改造して出店したのがゴッファエックス。ジャンルレスでトレンド感のある古着と、エッジのきいた新進ブランドのセレクトショップとして、瞬く間にファンを獲得。今では有名スタイリストやインフルエンサーが通う人気店になった。
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原宿から千駄ヶ谷へと抜ける、渋谷神宮前郵便局の通りを脇道に入ったつきあたり。古民家のドアを開けると、ついたての向こうに、外観からは想像がつかない雰囲気のある店内が広がる。1階が古着、2階が国内外のブランドのセレクトと分けているが、古着コーナーにもランダムに新進ブランドの新作が並び、いい意味でボーダーレスなのが魅力だ。
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SHOP DATA
住所:東京都渋谷区神宮前2-31-9
TEL:03-5411-8717
営業:12:00〜20:00
定休日:無休
Instagram:@goffa.x
WEBサイト:https://goffax.net/
リベラル
住所:東京都渋谷区神宮前2-31-9
TEL:03-5411-8717
営業時間:12:00〜20:00
定休日:無休
Instagram:@goffa.x
WEBサイト:https://goffax.net/
紹介するのはこの人!
3.What’z up
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知識豊かなスタッフとの会話で
“ファッション”がもっと楽しくなる
明治通りから遊歩道へと続く、原宿竹下通りのビルの2階に2003年から店を構えるワッツアップ。海外のセレブからも一目置かれる、ヴィンテージTシャツに特化した古着屋だ。アメリカに留学していたオーナーが2000年に小岩に1号店を出店し、次いで仙台、そして古着のメッカ、原宿に進出。現在の店長、中村友一(ともかず)さんは、中学時代から古着が好きでワッツアップに通っていたという経歴の持ち主。若干28歳ながらヴィンテージの知識は深く、軽快なトークに引き込まれる。
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壁にずらりとヴィンテージTシャツ
ガラス張りのビルの2階に位置し、通りからも「What’z up」の店名とディスプレイされたTシャツが見える。竹下通り沿いには看板もあり、その角を曲がった先の階段を上がって入店。店に入ると天井や壁にずらりと吊るされた、多様なTシャツが目に飛び込んでくる。
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ガラス窓際には名作映画のヴィンテージT、左手には『トイ・ストーリー』のキャラクターTが並ぶ。シーズンを問わず1年中Tシャツが主力商品で、90年代のものを主軸にハンドピックしている。「買い付けはアメリカの西海岸がメインで年に3回ほど。なじみのディーラーも多く、僕たちがリクエストするジャンルや作品のTシャツを買い付ける特別なルートも持っています」と店長の中村さん。
ワッツアップ
住所:東京都渋谷区神宮前3-21-10 フィールドワンビル2F
TEL:03-5411-1154
営業時間:平日 14:00〜19:00(土日祝日 13:00〜)年中無休
Instagram:@whatzupharajuku
WEBサイト:whatzup.thebase.in
紹介するのはこの人!
4.ハンチ
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店主が偏愛するモノだけを集めた
“流行じゃないほう”の古着と出会う場所
原宿遊歩道から表参道へと抜ける裏通りの新築ビルに、2020年の11月に移転オープンしたハンチ。店主はメンズノンノの兄貴世代、31歳の檜山祐一さん。原宿の人気古着店、BUSSINES AS USUAL(ビジネス アズ ユージュアル)のスタッフを経て独立。原宿の裏通りに2018年、ハンチをオープン。「大学時代から通い、慣れ親しんだ原宿が大好きです。お店を出すならやっぱり原宿だと思いました」(檜山)。古着との出会いは「第六感」的なものという思いを“HUNCH(勘)”という店名に込めた。
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アメカジをベースにヒネリのあるセレクト
新築ビルの3階で、2面が大きなガラス張りという解放感のある店内。商品もほどよい間合いで並んでいて、とても見やすい。旬のストリートや90’sの古着がメインながら、セレクトの基準は流行ではなく自分が好きかどうか? 「天邪鬼な性格もあって、ほかの古着店がピップアップしないような古着を積極的にラインナップしています」(檜山)。
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アメリカ古着をメインに、面白いと思えば日本の古着も買い付ける。「シーズンの推しの商品は入ってすぐ左手の、ガラス窓側に並べています」(檜山)。冬はベンチコートなどスポーツ系のアウターや、ヒップホップアーティストに触発されたシルバーダウンなどをチョイス。奥にはオールドのグラミチパンツも並ぶ。ザ・ノース・フェイスにも力を入れており、日本未発売を中心に新しめのものでもピックアップしているそうだ。
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Tシャツも1年中店頭に並べ、ブランドやテイストは問わず「美術館などのアートなグラフィックや、単純にプリントが面白いモノ」にこだわる。この日はかわいいイラストのTシャツが、店内のあちこちに散見した。
ハンチ
住所:東京都渋谷区神宮前4-22-17 301
営業時間:14:00〜20:00
Instagram:@hunch_official
WEBサイト:hunch.official.ec
紹介するのはこの人!
5.バニー
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敏腕女子店長がLAでハンドピック!
ストリートを先取りするスゴいセレクト!
有名古着店がひしめく原宿通り(とんちゃん通り)に2016年7月にオープンしたバニー。同じ通り沿いにある古着店、ボストック(VOSTOK)、ピンナップ(PIN NAP)の系列店で、店長はピンナップ出身の飯村マイナさん。女子ならではの視点とパワフルな行動力が買われて、バニーを立ち上げる際に抜擢された。
3か月おきにLAで飯村さんが直接買い付ける1990年代から2000年代を中心としたアメリカ古着は、若い世代には新鮮に、大人世代には懐かしいセレクト。USAのオモチャやカルチャーが匂うプロップを巧みに使い、原宿通りでも注目の人気店に成長した。
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映画Tやポロのヴィンテージが充実!
1階の路面店でガラス張り、しかも壁は水色と明るくてクリーン。LAらしいカラフルな古着や、カルチャーを感じるヴィンテージが空間を有効に使ってディスプレイされている。ポロ ラルフ ローレン、トミー ヒルフィガー、シュプリームなど、おなじみのブランドが並ぶ中にBAPE®なども散見するが、すべてLA買い付け。「レディース古着やサイズが小さい古着でも、メンズで行ける! と思ったら迷わず仕入れます」と飯村さんが語る通り、型にはまらない商品構成がバニーの強み。
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大学でポップカルチャーを研究した飯村さんは、独特の視点で古着のネクストブレイクを探っている。「バンドTはずっと人気ですが、どんどん高騰していていいものも減ってきている。それでグラフィックの秀逸なものが多い映画Tを仕入れてきたんですが、これもここ2~3年で高騰。今はプロレスTに注目します!」(飯村)。映画Tとともにディスプレイされているが、確かにカッコいいし、ストリートスタイルにハマる。
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古着でも人気の高い、ポロ ラルフ ローレンや1990年代に一世を風靡したポロ スポーツのアイテムも豊富で、ディスプレイだけでなくそれぞれのラックで見つけることができる。棚の上にもさまざまなお宝が!
Banny
住所:東京都渋谷区神宮前3-21-21 1F
TEL:03-3408-1114
営業時間:12:00~20:00 無休
紹介するのはこの人!
6.ペンギントリッパー
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90年代の裏原宿やステューシーに
紐づけたストリート古着が充実!
オンラインでスタートし、5年前に原宿の裏通りに店を構えた。店長のアベヒロユキさんが、有名なステューシーのコレクターだったことから、徐々にステューシーや裏原宿に特化した商品構成にシフト。今や地方のセレクトショップからポップアップ・ストアのオファーが絶えない有名店となった。
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コンパクトな店内ながら充実の商品群
入口を入ってすぐのところに雑貨類のショーケースとTシャツの棚があるほかは、壁面のラックいっぱいにぎっしりと古着が並ぶ。「ステューシーは1980年のスタートですが、オールドから最近のものまで幅広くそろえています。エイプも1990年代から2000年代初頭のものを中心に。そのほか、当時のスタイルに合うもの、関連のあるものをセレクトしています」と店長のアベさん。
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単体で飾られているアイテムはほとんどがコレクターズアテイム。Tシャツと並んで人気のバーシティジャケット(スタジャン)は探している人も多く、すぐに売れてしまうアイテムのひとつだとか。スティーシーの人気モチーフ、ラスタライオンの刺しゅうが両胸に入ったバーシティジャケットは2012年のベドウイン&ザ・ハートブレイカーズとのコラボ、ステューシー&ザ・ハートブレイカーズのカプセルコレクションからの一点だ。
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ショーケースの中にもステッカーやノベルティ類が並び、ストリートブランドならではのカルチャーが感じられる。KUBRICK(キューブリック)のフィギュアも裏原宿カルチャーには欠かせないアイテム。
PENGUIN TRIPPER原宿店
(ペンギントリッパー原宿店)
住所:東京都渋谷区神宮前4-25-3 メゾン原宿102
TEL:03-6447-2740
※営業日時はインスタグラムで確認をお願いします。
Instagram:@penguin_tripper
HP:penguintripper.com
7.ドルーク
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クラシックを独自の解釈で広げた
今の時代にマッチする優秀古着!
年代やブランドにとらわれず、クラシックをベースにしたリアルクローズをアメリカで買い付ける。アパレル出身のオーナーが2005年に渋谷で古着店をスタートし、その2年後に原宿に移転してきた。ドルークはメンズ専門店だが、三軒茶屋にはレディース古着の姉妹店、アルカ・ヴィンテージがある。
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店内はガラス張りで明るく開放的なムード
クラシックをベースにしているということで、ジャケットやスーツ、スラックス類に力を入れ、革靴もきちんとラインナップしている。「ドルーク流に解釈したクラシックスタイルを、 “モダン・トラディショナル”と名付けて提案しています。ヴィンテージも一部ありますが、年代にとらわれずコンディションのいい古着を紹介しています」とショップスタッフの土屋淳也さん。
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商品が厳選されているので、すっきり見やすく、額装するなどディスプレイにもこだわりが。アメリカ買い付けだが、ヨーロッパの古着やメゾンブランドが見つかることも多い。またエディバウアーやREI(アールイーアイ)のように日本でも知られているカジュアル、アウトドア系ブランドからもドルークらしいものがピックアップされている。
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レザーシューズやスニーカーのほか、キャップやバッグ、アクセサリー類はショーケースにまとめて。商品はひんぱんに入荷があり、ディスプレイなども毎週のように変わるから、いつ行っても新鮮な発見があり目が離せない。
DoLuKE(ドルーク)
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-5 2F
TEL:03-5410-5155
営業時間:13:00~20:00 無休
Instagram:@doluke_tokyo
ECサイト:doluke-tokyo.katalok.ooo/ja
紹介するのはこの人!
Photos:Kaho Yanagi Yumi Yamasaki
Composition & Text:Hisami Kotakemori
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