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【高円寺編】服のプロが通う本当は教えたくない「古着屋」7選。アメカジ、ストリート、ヴィンテージ…オススメの名店を総まとめ!

【高円寺編】服のプロが通う本当は教えたくない「古着屋」7選。アメカジ、ストリート、ヴィンテージ…オススメの名店を総まとめ!

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オシャレな人はどんな古着屋に通っているんだろう。人気連載「プロが推す東京の古着屋」の中から、激戦区としても知られる「高円寺」の名店をまとめてみた。ショッピングの参考にぜひ!

服のプロが通う「高円寺」の
本当は教えたくない古着屋名店7選

1.リベラル

高円寺の古着屋「リベラル」店舗外観

自由で無国籍なセレクトの中に
今が旬のリアルクローズが

古着屋が軒を連ねる高円寺の南口側、西友界隈のエトワール通りに路面店を構えるリベラル。2013年の4月にオープンして今年で10周年を迎えた息の長い古着屋だが、並んでいるアイテムのせいかどこかフレッシュな雰囲気がある。ガラス張りで通りから店内が見渡せ、入りやすいのも魅力だ。


高円寺の古着屋「リベラル」店舗内観

最近はオーセンティックな古着がブームになっているが、リベラルに並ぶのは1990年~2000年代の比較的新しい年代のもの。アメリカ古着にまじってユーロものや日本のブランドなども散見し、店名の通り「自由」なラインナップ。オーナーが好きなものをランダムに選んでいるようで「時代」は意識しているという、その絶妙なバランス感覚が、トレンドとリンクするお宝が見つかる理由だろう。

高円寺の古着屋「リベラル」の看板

リベラル
住所:東京都杉並区高円寺南3-48-4
TEL:なし
営業時間:13:00〜20:00 
定休日:無休
Instagram:@liberal_koenji
WEBサイト:liberal413.thebase.in/

紹介するのはこの人!

スタイリスト泉敦夫さん

スタイリスト

泉 敦夫 さん

愛知県出身。スタイリスト片貝 俊さんのアシスタントを経て、2018年に独立。スポーティでどこかヒネリのあるスタイリングが持ち味だ。ファッション媒体を中心に、ブランドのルックブックやタレントの衣装などマルチに活躍。

 


2.サファリ1号店

カジュアルの原点でもある
アメリカのヴィンテージが一堂に

古着屋がひしめく高円寺の長仙寺エリアに店を構えるサファリ1号店。現在では高円寺内に5店舗、吉祥寺にも出店する老舗古着店だ。2001年に高円寺でスタートし、15年ほど前、現在の場所に移った。オーナーが「旅」を意味するスワヒリ語のSAFARIにインスピレーションを得て店名にしたそうだ。

サファリの原点となる1号店はアメリカン・ヴィンテージに特化したお店。店内には整然と、見やすく商品が並べられている。デニム、ミリタリー、アロハ、スニーカーに加え、近年、ヴィンテージとして脚光を浴びるチャンピオンのスウェット類も充実。世代を問わず人気が高いデニムは、リーバイスを筆頭に40~60年代の本格的ヴィンテージがサイズ豊富にそろう。


サファリ1号店
住所:東京都杉並区高円寺南3-57-4 ベルシャトー高円寺1F
TEL:03-5378-9230
営業時間:13:00〜20:00
定休日:無休
Instagram:@safari_kouenji
WEBサイト:https://e-safari.co.jp/

紹介するのはこの人!

スタイリスト

松川 総 さん

長崎県出身。福岡の古着店スタッフを経てスタイリスト橋本 敦氏に師事し、2011年に独立。トラッドからストリートまで、カルチャーへの深い造詣に裏打ちされたスタイリングが持ち味。ファッション媒体やアーティストを中心に、縦横無尽な活躍を見せる。

 

3.アネーム

レギュラー古着とヴィンテージが並ぶ
“昔ながら”のハイブリッド感が魅力

高円寺駅の南口から徒歩2分ほど、氷川神社のすぐ隣という好立地。店の外にお買い得品が1ラック置かれ、入り口の端っこに「ANAME」と書かれた小さな立て看板が。アネームはオーナーがひとりで販売から海外での買い付けまでをこなす古着店。買い付け中は長期間、店が閉まっていることも多く、知る人ぞ知る存在になっている。


アネームは2008年に高円寺でスタートし、2010年頃に現在の場所に移転した。オーナーはオーセンティックな古着店がまだ主流だった2000年代に、デザイナーズからヴィンテージまでを扱う高円寺の古着屋で働き、買い付けのノウハウを学んで独立。今も1年の3分の1は、主にアメリカ西海岸で買い付けをしている。

アネーム
住所:東京都杉並区高円寺南4-44-3 1F
TEL:03-3311-6995
営業時間:14:00〜20:00
定休日:不定休(HPにて要確認)
Instagram:なし
WEBサイト:https://a-na-me.ocnk.net/

紹介するのはこの人!

スタイリスト

瓜坂拓海 さん

島根県生まれ、愛知県育ち。スタイリスト森田晃嘉さんのアシスタントを経て、2020年に独立。モードから古着まで守備範囲が広く、ストリートムードのあるクリーンなスタイリングを得意とする。ファッションとアーティスト分野で活躍。

 


4.スラット 本店

ミリタリーからトラッドまで豊富な
品ぞろえと買いやすい価格が魅力

高円寺南口から徒歩5分ほど。さまざまな店でにぎわうパル商店街でも、店頭のアメリカ国旗に吸い寄せられるスラット本店。2006年にオープンして、現在は高円寺に5店舗を構える人気店だ。オーナーの藤原和彦さんは、原宿の有名古着店ベルベルジンでスタッフをしていたという経歴の持ち主。古き良き時代の、王道の古着店の佇まいを持つ、高円寺屈指の名店でもある。

角地の路面店ということもあり、どこか開放的なムードが漂う店内。広々とした空間に、リズムよく古着が並ぶ。スタッフが直接アメリカに買い付けに出かけ、1カ月に2回のペースで古着が入荷する。インスタグラムではライブ配信も行って、入荷情報をマメに伝えるのもスラットが支持される理由。


スラットはミリタリーやスウェットなどヴィンテージの品ぞろえが豊富なことでも、マニアに一目置かれる存在。しかもその価格がとても良心的で、ファンが多いのもうなずける。またカウンター奥のヴィンテージコーナーだけでなく、ダウンジャケット、デニム、スタジャンなどそれぞれのコーナーに、レギュラーにまじって60’s、70’sのヴィンテージが並び、お宝探し気分で商品をチェックできるのも楽しいポイント。

Slat本店(スラット 本店)
住所:東京都杉並区高円寺南4-6-1 1階
TEL:03-5913-8470
営業時間:12:30〜19:30(土曜のみ~20:00)
定休日:不定休
Instagram:@slat_vintage_clothing
@r_itton
WEBサイト:https://slutalb.base.shop/

紹介するのはこの人!

ワグインク プレスアシスタント

石川大樹 さん

秋田県出身。大学進学を機に上京し、古着屋の多い町田市に行く機会が増え、古着に目覚める。大学時代から国内外のブランドをPRするワグインクでインターンを始め、卒業後に就職。今のファッションの源流となる古着が好きで、休日は古着屋めぐりがルーティーン。パタゴニアのシンチラやアディダスのジャージなどが目下の蒐集アイテム。

 

5.アネモネ

バーバリーコートで有名な古着の名店に
はデニムに合う大人アイテムがズラリ!

今回紹介する古着店は、高円寺のエトアール通り、名店のキスメットの並びにあるアネモネ。おしゃれ通の間では、バーバリーのヴィンテージコートでおなじみ。正月の初売りでは行列もできるという名店だ。店主は高円寺の古着店で経験を積んだ提橋(さげはし)良太さん。2008年のオープン当初はアメカジ古着がメインだったが、次第に「自分好み」のトラディショナルなヨーロッパ古着が増えて、現在のスタイルに落ち着いた。


オーセンティックなアイテムが中心

コートに定評のあるメンズブランドのデザイナーもよく来店するというアネモネ。ヴィンテージの什器やドライフラワー、石畳風の床という内装が、ヨーロッパのアンティークショップを彷彿とさせる。入って右がメンズ、左はレディースと大まかに分かれていて、週末に夫婦やカップルで通う顧客も多い。

店名はアネモネですが、会社名は『なつはふゆのように』という名前なんです。これは店を見た娘の言葉が由来で、店内には1年中コートやカシミヤニットが並んでいます」と提橋さん。6~7月には半袖アイテムも散見するが、基本は長袖。8月には早くも秋冬ものが商品の主軸になるという。

コート類はバーバリーやアクアスキュータムなどに代表されるブリティッシュブランドが充実。ライセンス(日本製)でなくイギリス製のヴィンテージだけをセレクトする。ほかでは提橋さんが好きなマルセル・ラサンスなどフレンチトラッドを象徴するブランドなど、ヨーロッパの古着と、ブルックス ブラザーズ、ラルフローレンといったアメリカ古着の両方を扱う。

アネモネ
住所:東京都杉並区高円寺南3-56-1-103
TEL:03-5378-0751
営業時間:13:00〜20:00 無休
Instagram:@anemone_kouenji
WEBサイト:https://anemone2008.official.ec/

紹介するのはこの人!

メンズノンノモデル

井上翔太

2017年からメンズノンノ専属モデルに。ファッション企画に多く出演。マフィア映画に出てくるような70’sや80’sのファッションが好き。バイクをこよなく愛する。

 


6.キスメット

80年代の日本のブランドのパワーを
若い世代の服好きに伝えたい

キスメットはラフ バイ キスメットの本店。コム デ ギャルソン、イッセイ ミヤケといった日本を代表するデザイナーズブランドから、80~90年代に勢いのあったパシュ、テット オム、メンズ ビギなど、ほかではあまりセレクトしないような日本のDC(デザイナーズ&キャラクターズ)ブランドの古着をメインに扱う。2011年のオープン当初はレディースも扱っていたが、3年ほど前からメンズのみにシフト。

多様なプリントシャツが目を引く店内

高円寺の中でも古着店がひしめく長仙寺前の角地、ブルー×白ストライプのサンシェードが目印だ。白壁と木床を基調とした店内は、一面がガラス張りで明るく見やすい。壁際には色鮮やかなプリントシャツやスライプシャツなどがディスプレイされ、夏気分が盛り上がる。


80年代のDCブランドにはその時代特有のアートっぽい柄シャツが多く、デザイン性とクオリティの高さは別格です」とオーナーの重松新太郎さん。「僕自身がその年代のものが好きなので、商品の9割は80~90年代のDCブランド。ストーンアイランド、ヘルムート ラングなど注目の海外のデザイナーズブランドも、その年代のものを中心にピックアップしています」(重松)。

キスメット
住所:東京都杉並区高円寺南3-56-1-101
TEL:03-6383-2029
営業時間:平日14:00〜20:00 土日祝日13:00〜20:00 無休
Instagram:@kissmet.kouenji
WEBサイト:https://kissmet.theshop.jp/

紹介するのはこの人!

メンズノンノモデル

小方蒼介

本誌ファッションページやビューティページで活躍。カルチャー好きの一面も。

 

7.ラフ バイ キスメット

デザイナーズの隣にストリートブランドが!? 
端から端まで商品を選ぶのが超楽しい!

ラフ バイ キスメット(以下ラフと省略)は日本のデザイナーズ古着をメインに扱うキスメットの姉妹店だ。オーナーの重松新太郎さんはセレクトショップ勤務を経て2011年、高円寺にキスメットをオープン。3年後の2014年にはブランドやスタイルにこだわらず自分が好きなモノ、旬のアイテムを集めたラフを出店した。高円寺駅南口から歩いて2~3分ほど、氷川神社の目の前という絶好のロケーション。


少数精鋭ながらバリエーションは豊富!

白を基調とした店内には、映画のポスターなどが飾られ、素敵なアクセントに。こじんまりとしているが、商品はゆったり、見やすくディスプレイされている。買い付けはアメリカ、国内からということで、70年代のヴィンテージがあるかと思えば、ポール・スミスのようなデザイナーズブランドがあったり、シュプリームのようなストリートブランドも見つかる。2000年代以降の古着も多く、値段がこなれているのも大きな魅力。

商品はアイテムごとにカラーパレットでディスプレイされているのも見やすいポイント。店の奥には現代アートの注目アーティスト、Mr. Brainwash(ミスターブレインウォッシュ)の『スター・ウォーズ』ポスターが飾られていたりして、オーナー重松さんのセンスが光る。

LAUGH by Kissmet
住所:東京都杉並区高円寺南4-29-8 1F
TEL:03-5929-7837
営業時間:14:00~20:00(土日祝日13:00~) 無休

紹介するのはこの人!

メンズノンノモデル

豊田裕大

ドラマ『じゃない方の彼女』『推しが武道館いってくれたら死ぬ』などに出演。アワー レガシーやセカンドレイヤーなどのモードなスタイルが好き。

Photos:Yumi Yamasaki
Composition & Text:Hisami Kotakemori

小竹森久美

小竹森久美

エディター

「僕らの永久定番ファイル」や「コレクション速報」などファッションテーマを幅広く執筆。

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