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ショッププレス、スタイリスト、デザイナー……、彼らは洋服を扱うプロでありながら、インテリア、音楽、家電、アウトドアギアなど、洋服以外のあらゆる分野にも(ときに仕事そっちのけで)つねに目を光らせる、いわば“物欲のプロ”。そんな服好き8人をセレクターに迎えた当連載も、これで最終回。最後まで忖度ナシに、いま本当に欲しいモノを教えてもらった。
MIZUNO
〈モレリアTF〉
selected by 吉岡レオ/ユナイテッドアローズ&サンズ SALES MASTER
「日本といえば、ミズノ。サッカーシューズですが、街着に落とし込むのが、いま面白いのではないかと。アディダス社と契約終了後のブラジルのカカも真っ黒のモレリアを履いていましたが、この白いロゴを黒く塗ってアレンジすると、よりモードでテックな雰囲気に持っていけるのかな、とか。ちなみに、ブラジルではミズノのサッカースパイクが大人気なのだとか」
NICENESS
〈VENETO〉
selected by 佐藤弘樹/STYLIST
「マウンテンブーツとグルカの要素に加え、ソールにはVibramが採用されており、斬新なMIXによる目新しさが印象的。上品さと土臭さのバランスには、色合いや質感に対するナイスネスらしいこだわりあるアプローチを感じます。王道スニーカーとは異なりますが、革靴を好んで履いてしまう自分としてはこうした趣向のアイテムに惹かれてしまうんです」
New Balance
〈1906R RC〉
selected by 相原涼介/ムロフィス プレス
「これまで数多くの名作を世に送り出してきたニューバランスですが、今とくに心惹かれるのが1906R。少年時代に履いていた靴を思い出すようなメタリックブルーがいいアクセントになっていて、両親に買ってもらったときのあの高揚感を思い出します。コートシューズをはじめカラバリに富んだスニーカーが巷に増えるなか、新たな選択肢として注目されそうな予感です」
ASICS
〈GEL-QUANTUM KINETIC〉
selected by 西澤祐哉/スタジオファブワーク・エンケル PR
「落ち着きを見せることなく人気の続くアシックスから新色が発売されたGEL-QUANTUM KINETIC。第一弾は独特なカラーリングで目を引きましたが、今回は比較的コーディネートに合わせやすそう。全面にGELが見えるアシックス好きにはたまらないデザインは、今トレンドのテックウェアとの相性も抜群です」
AUTRY
〈サイドロゴスニーカー〉
selected by 井上直哉/トゥモローランド PR
「裾幅が広いワイドデニムに少しクッションを持たせて履けるスニーカーを探していました。ほどよいボリュームとオーセンティックな見た目がちょうどいい塩梅で、少しニュアンスのあるホワイトカラーも魅力的です」
NIKE SPORTSWEAR
〈ナイキ ズーム ボメロ 5〉
selected by 小島 龍/会社員
「とにかくデザインの情報量が多すぎて、魅力に気づくまでに時間がかかりました。今年はメッシュのスニーカーの流れが来るのではないかと勝手に予想しています。ヒールの編みのデザインは放出性がよく、ムレを抑えてくれそう。アクティブに動く自分にとって嬉しいポイントです」
adidas
〈SUPERSTAR 82〉
selected by 歌代 祐太郎/1LDK 商品企画
「ビリーズさんの別注は、痒いところに手が届く編集が光ります。茶色のスリーストライプにクリーム色のトゥと金ベロ。歴史の深さと今のテンションがうまく合わさった、そんな見え感のみで選びました。茶色を拾いたい気持ちを抑えて、デニム合わせですかね」
PATRICK
〈PAMIR〉
selected by 田村拓也/キオスク シーシー BUYER
「ローテク、ハイテクなど分かれるスニーカーのなかでも、ローテクすぎずハイテクすぎない絶妙なバランスで、履いているひともあまりいないということで、最近買いました。オリジナリティを出すために、紐はアウトドア用のものに替えています」
Photos: ITCHY Stylist: Shohei Miura Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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