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おしゃれに定評のある有名人が、生涯をともにしたいと思う定番アイテムとは? それぞれのルーツが垣間見えるインタビューは、シン・定番を探す僕らの参考になること間違いなし!
俳優 岡山天音さん
Crockett&Jones ×TOMORROWLANDの
編み上げブーツ
思い入れがあるからこそ、
一生モノの価値が生まれる
岡山天音さんとこのブーツとの出会いは2016年にまでさかのぼる。22歳の頃に撮影していた学園モノの作品の現場でのことだった。
「出演者が多くて、楽屋にはみんなが脱いだたくさんの靴が並んでいたんです。その中にこのブーツと同じものが置いてあって。先輩が履いてきたブーツだったのですが、デザインはもちろん、現場に脱ぎ履きのしにくいブーツを履いてくるのもカッコいいなと思って惹かれました」
置いてあった靴をこっそりチェックし、家に帰ってネットで調べたそうで、すぐに販売店がわかり買いに行ったという。現場に履いていくことはなかったが、先輩には事後報告したそうだ。
「このブーツはもちろん、洋服を買うときは、いつも一生モノにするつもりで買っています。ほつれたり、飽きたりしたときは、リメイクしてずっと着続けています」
実はこのブーツも履きやすいように靴紐を取り替えたのだとか。
「もともとは細い紐だったのですが、摩耗してすぐに切れてしまって。それをスタイリストさんに相談したら、キックスシックスというシューレースブランドのロウが塗ってある靴紐が丈夫だと教えてもらい替えました。次に紐を結ぶ手間も省きたくなり、モンベルでコードロックを買ってつけ、すごく快適になりましたね」
お気に入りのアイテムを自分好みに改良して、ベストなスタイルで自分だけの逸品へと昇華した岡山さんだからこそわかる、自分にとっての定番品に出会うための極意とは?
「心惹かれたものが、ちょっと奇抜なデザインだったとしても、自分がなぜそれに惹かれたのかをしっかり考えて、納得できたら手に入れるべきだと思いますね。もの自体よりも、思い入れがあることで、一生モノとしての価値へとつながる気がします」
profile
1994年6月17日生まれ、東京都出身。2009年に俳優デビュー。主演映画『笑いのカイブツ』が2024年1月5日に公開。「僕が演じたツチヤの生き方を見て驚く人も多いと思いますが、自分らしい生き方に出会う材料のひとつになってくれたらうれしいです」(岡山さん)
Photos:Teppei Hoshida Hair & Make-up: Naoko Morishita Composition & Text:Misato Kikuchi
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