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一過性のブームではなく、もはやファッションを語る上で欠かせないキーワードであるスニーカー。編集部が今もっとも気になるスニーカーを紹介する本連載、今回は2023年7月から12月までに発売したスニーカーをまとめてお届けする。
VANS exclusive for SHIPS
「SK8-LOW」
ヴァンズの代表作「SK8-HI」をローカットにした「SK8-LOW」。馴染みのある「SK8-HI」ばかり見てきたから新型と思ってしまうくらい新鮮だ。素材はアッパーとヒールにはスウェードを、サイドにはキャンバスを使用したコンビネーション。このオフホワイトはシップスのみで発売される限定カラーで、ガシガシ履いて汚れた姿もまたかっこよさそう。
Reebok
「CLASSIC LEATHER 40th anniversary special model」
1983年に初めて登場したリーボックの「クラシックレザー」。40周年モデルとなる今作はヴィンテージライクなネイビーをベースに、しなやかでやさしいタッチのガーメントレザーをアッパーに使用した。シュータンの裏側に配した40周年の記念ラベルもポイント。2層EVAミッドソールを採用するなど、デザインは当時のままに履き心地を向上させた。
CONVERSE CAMPING SUPPLY
× meanswhile
「OCC CP」
コンバース キャンピングサプライとミーンズワイルが初のコラボレーションモデルをリリース! 1985年に誕生したランニングシューズ「ODESSA」をベースに、ミーンズワイルが得意とする都会的なアウトドア仕様にアップデートした。デザイン要素でもある特徴的なシューレースは血管の圧迫を抑えるために甲の外側に配しているそう。
FRED PERRY
FOR MARGARET HOWELL
「COTTON CANVAS」
2019年に引き続き今回で2回目となるマーガレット・ハウエルとフレッドペリーのコラボレーション。12ozのコットンキャンバスを使用したアッパーにボリュームのあるラバーソールを組み合わせた。ボディーに刺繍されたローレルリース(月桂冠)のロゴマークは、フレッドペリーのブランド設立初期にテニスウェアに採用されていたものを特別に使用している。
Y-3
「NIZZA LOW」
アディダスのアイテムにクリエイティブディレクター、山本耀司の独特なスタイルを落とし込んで展開するY-3。今作は伝説的バスケットボールシューズ「adidas Nizza」にフォーカスした。ボリュームのある立体的なシルエットが今っぽい。アッパーのキャンバスは履き込むほどに馴染むように、あえてほつれたようなデザインにしている。手作業で削ったトゥキャップもキャッチーだ。
DIESEL
「UKIYO」
ディーゼルのバスケットボールシューズからインスパイアされた「UKIYO」のローカットモデル。アッパーにはしなやかなカウレザーを採用しており、スポーティなルックスながら上品な仕上がりがポイントだ。Dロゴのサイドパッチに加えて、今作はシュータンにもロゴ入りのラベルをON。さまざまなカラーバリエーションの中、夏は爽やかなネイビー×ホワイトがおすすめ。
NIKE SPORTWEAR
「AIR FORCE 1 ’07 LX NBHD」
1982年にバスケットボールシューズとして登場。90年代に揺るぎない地位を確立したナイキ「エア フォース1」の人気は今も健在だ。新作のアッパーは細かいシワが特徴のタンブルレザーとキャンバス素材の組み合わせ。ブラックのような、カーキのような絶妙なカラーは唯一無二。もちろんNike Airクッショニング搭載で履き心地も申し分ない。
nanamica × PUMA
「PUMA-CLYDE GTX NANAMICA」
ナナミカとプーマのコラボレーションシーズン2が発売された。今回は50周年を迎えるプーマ「クライド」をベースに、ナナミカの代表的な機能素材、GORE-TEXファブリクスを採用したスニーカーだ。さらに防水性を高めるためにシューレースホール部分を隠している。アッパーはプレミアムレザー。ステッチの出ない手法で縫製したプーマフォームストライプにはスウェードを組み合わせクリーンな一足に。レザーライニングにネイビーを採用したのもナナミカらしい。
ASICS
「GEL-QUANTUM KINETIC」
アシックスから即完必至な新モデルが登場。衝撃緩衝性に優れたモデル「Gel-Kinetic」の要素を備えたメッシュと合成素材のオーバーレイでアッパーを構築。そして最も特徴的なのが半透明の先鋭的なデザインのソールだ。このGel-Quantum Levitrackミッドソールは、その名の通りゲルを採用しており高いクッション性を誇る。キコ・コスタディノフ・スタジオとのコラボシューズを彷彿とさせる機械的なデザインはコーディネートのハズシにも◎。
SALOMON
「XT-QUEST 2」
サロモン「XT-QUEST 2」の新色。アッパーは耐久性に優れた良質のヌバックレザーとメッシュのコンビネーション。ブランド独自のアウトソール、All Terrain Contagrip®は濡れた路面や乾いた路面、岩場や泥道など、あらゆるシーンで高い安定性とグリップ力を発揮する。トゥキャップもしっかりガードされており、トレイルシーンに履いてほしいシューズだ。
New Balance
「M2002RSH」
Made in U.S.A.で2010年に誕生したニューバランス「2002」のアッパーデザインを継承しながら、高い衝撃吸収性と反発性を誇るN-ERGY(エナジー)とABZORB(アブゾーブ)のハイスペックソールを組み合わせ、アジア製で復刻した「2002R」。モダンなムードが漂うブラック×グレー×オフホワイトのシーズンカラーは、どんなコーディネートにもフィットするから持っていると活躍すること間違いなし。
CONVERSE SKATEBOARDING
× BoTT
「PRORIDE SK BoTT OX +」
コンバース スケートボーディングとデザイナー、TEITO氏が手掛けるストリートブランド、ボットとのコラボレーションシューズ。アイスブルーのスエードアッパーに、ボットのアパレルと連動した「スパークルデザイン」の刺繍をブランドカラーであるネイビーで施した一足。一見派手に見えるが、足元はこのくらいキャッチーなデザインを取り入れたほうが、アクセントとしてちょうどいいし気分も上がる。コラボレーションルックも素敵だからぜひ見てみてほしい。
New Balance
「NB 9060」
ニューバランスを代表する1990年代と2000年代のヘリテージモデル「990」と「860」を掛け合わせた「9060」。これはヌバックとメッシュのコンビネーションをネイビーでまとめたビューティー&ユースの国内エクスクルーシブモデルだ。左右に異なるデザインのNロゴが配されているのが限定モデルの証。
SALOMON × and wander
「XA PRO 3D GORE-TEX」
フランス発のサロモンと日本発のアンドワンダーというアウトドアブランド同士によるコラボスニーカーは機能性抜群だ。安定感やクッション性、グリップ力、軽量でソフトな履き心地を合わせ持ったうえに、ライナーにGORE TEXを使用し防水性をプラス。本作オリジナルカラーのブラウンはアウトドアシーンによく馴染む。
NEEDLES × ASICS
「EX89」
ニードルズがアシックスのスニーカーをジャックした。アシックスのバスケットボールシューズ「EX89」をベースに、ニードルズの代表作であるトラックパンツのサイドラインや蝶の刺繍などのデザインを落とし込んだのだ。シューズ特有のレトロなフォルムに斬新なデザインが融合したファッション好きにはたまらない一足。
FreshService × MAGNUM
「UNIFORM SERVICE TRAINER」
イギリス軍の訓練用のシューズとして着用されているマグナムがファッションブランドと世界初のコラボレーション! コラボ相手に選んだのは南 貴之氏がディレクションするフレッシュサービスだ。アッパーには本革スエードを贅沢に使用。メッシュパネルや取り外し可能なインソール、Vibram社製のソールユニットはそのままに、ダークネイビーでシックに仕上げた。イエローのロゴもさりげない。
KEEN × Hiking Patrol
「JASPER “ROCKS”SP」
ノルウェーのアウトドアセレクトショップ、ハイキング パトロールとのコラボレーションスニーカー。モデルはキーンの定番モデル、ジャスパーの進化系「JASPER “ROCKS”SP」。クライミングシューズから取り入れたレースシステムや、足裏の形状に合わせて立体成型されたフットヘッドを搭載した履き心地はクセになるだろう。
SALOMON
「K Salomon ACS+ koti EX」
サロモンのトレイルランニングのアイコンを機能的に進化させ、モダンにアレンジした「ACS +」。2000年代半ばのクローズドメッシュアッパーとプラスチックパーツの組み合わせは、足全体をしっかりホールドするだけでなく、テッキーなルックスにおいても一役買っている。グレーにネオンイエローを差し色にした本作は、日本で「ビューティー&ユース」でしか購入できないスペシャルな一足だ。
MIZUNO × Graphpaper
「WAVE PROPHECY β2 Graphpaper」
ミズノとグラフペーパーのコラボレーション“Mizuno for Graphpaper”の第4弾となる新作がリリース。ミズノの「WAVE PROPHECY β2」の最新作をベースに、グラフペーパー2023AWのテーマである1990年代後半から2000年初頭のアウトドアブランドのアイテムを彷彿とさせる配色で制作。ミズノのロゴを排除したミニマルなデザインも魅力。
1LDK × Reebok
「CLUB C 85 VINTAGE」
3度目となるリーボックと1LDKのコラボレーションは「CLUB C」のオリジナルといわれるヴィンテージモデルにフォーカス。ブラックで統一したフルグレインレザーとヌバックのアッパーは、無骨さと品の良さがちょうどいいあんばい。1LDKのアイコンであるグラフィックを全面にプリントしたインソールもポイント。中身がちょっぴりユニークなデザインっていうのもなんだか大人な感じ。
New Balance
「WRPD Runner KOM」
2023年夏に登場したニューバランスのニューモデル「WRPD Runner」にビビッドなグリーンの新色が発売! 異なる素材の組み合わせやランニングシューズのデザインを未来的に解釈した本作は、まるで宇宙人の履物のよう。波打つようなユニークなトレッドパターンが施されたアウトソールデザインも斬新だ。“ニューバランスはみんな履いてるから”というあまのじゃくな人におすすめ。
ENGINEERED GARMENTS × GOLA
「SENTRY」
エンジニアド ガーメンツとイングランドで創業した老舗スポーツブランド、ゴーラとのコラボレーション。ゴーラが2005年に100周年コレクションとしてリリースし、現在はアーカイブとなっていたモデル「SENTRY」をベースに、エンジニアド ガーメンツらしくパーツごとにグレインレザーとスエードを使い分け、同系色で作った。この特徴的なベルクロストラップがたまらない。
NIKE
「DUNK LOW RETRO BTTYS」
1985年に発売されたナイキのバスケットボールシューズ「ダンク」。カレッジバスケットボールチームのユニフォームに合わせた鮮やかな配色からコラボレーションモデルまでさまざまなモデルがあり、40年近く経った今もストリートやスニーカーヘッズの間で人気のスニーカーだ。本作のノースカロライナ大学のカレッジカラーを彷彿とされる配色はスニーカーヘッズもそうじゃない人も持っておきたい!
NIKE
「AIR FLIGHT HUARACHE
“Hemp and Coconut Milk”」
1992年に登場したナイキのバスケットボールシューズ「エア フライト ハラチ」の新色。ウォータースキーブーツと南アメリカ風サンダルを融合させたアッパーデザインがポイント。このシュータンと一体化したハラチフィットシステムは、ストレッチ素材を使用しており、ソックスのように足を包み込むようなフィット感を与える。クリームベースのカラーで未来的なシューズというのも珍しいし、アウトソールの赤もアクセントに利いている。
adidas Originals × A BATHING APE®
「STAN SMITH BAPE®」
A BATHING APE®の創業30周年を記念したスタンスミスが登場。意外にもこれまで20年の歴史があるアディダスとのパートナーシップの中で、スタンスミスのコラボレーションモデルをリリースするのは初めて。リサイクル素材のシンセティックレザーを使用したアッパーにはBAPE CAMOをエンボス加工で施し、シュータンのスタン・スミス氏の肖像は、右のみをエイプヘッドを金箔であしらった。30周年特別仕様のシュージュエルもコラボレーションの証。
C.E
「CAV SHOES #2」
昨年登場したC.Eのオリジナルシューズ「CAV SHOES #2」がカラーと素材をアップデートしてリリースする。アッパーは牛革とヌバックのコンビネーションで、C.Eらしいインソールのチェックデザインと、ヒールのジッグラトの刺繍は健在。
New Balance
「M1906RHA」
ニューバランスの「1906R」に新色が登場する。シンセティックレザーとメッシュのアッパーにはブランドを象徴するカラーのグレーを採用。そこにインソールとかかと部分にブラックを掛け合わせ、モダンで都会的な一足に仕上げた。高いクッション性と耐久性を誇るN-ERGY(エナジー)とABZORB(アブゾーブ)を組み合わせたソールは履き心地抜群だ。
ASICS SportStyle
「GEL-LYTE III OG」
1990年に登場したアシックスの名品スニーカー「GEL-LYTE III」。シュータンがずれないように独自設計したスプリットタンや、ブランドを象徴するゲルテクノロジーによる快適な履き心地が特徴のモデルだ。新作はアッパーとミッドソールにヴィンテージ加工を施し、スニーカーの経年変化を表現。ブラウンベースのカラーも秋冬らしくていい。
FOOT INDUSTRY
「GAT HI-TOP SOCKS, ANTHRACITE」
フットインダストリーで、ジャーマントレーナーとソックスを掛け合わせたかのような、面白いルックスのシューズを発見。アッパーはPUレザーとスウェードのコンビネーション。またアーチ部分にはベジタブルタンニングレザーを使用することで快適なフィット感を実現させた。ブランドオリジナルのコルクのインソールもユニーク。
New Balance
「MT580RBL」
ニューバランスの「MT580」からゴアテックス®搭載のダークトーンな一足が登場。アメリカで発売されていた「585」の日本企画として生まれた「MT580」。ロールバーを搭載した90年代のようなボリュームのあるソールユニットはそのままに、SL-1ラストを採用してスリムなシルエットにアップデートしている。男心をくすぐる渋いカーキのスエードには、防水性に優れたゴアテックス®が搭載されており、雨の日も雪の日も、一年中タフに履ける。
MERRELL × BURTON
「HYDRO MOC AT NEO GORE-TEX 1TRL × MINE77」
アメリカのアウトドアブランド、メレルのプレミアムコレクション「MERRELL 1TRL」と、バートンの創設者、故ジェイク・バートン・カーペンターのシグネチャーコレクション「MINE77」が初のコラボレーション。メレル 1TRLで人気の「HYDRO MOC AT CAGE」をベースに、オリジナルのソールデザインに変更。さらに、ゴアテックス®の着脱可能なインナーを搭載したのもポイント。
PUMA
「SUEDE XL」
1968年にバスケットボールシューズとして誕生したプーマ「スウェード」。ヒップホップカルチャーやスケートシーンにおいて、欠かせない存在であり、ブランドの定番といっていいモデルを、よりストリート仕様にアップデート。ぽってりとした幅広のシューレースに変更された「スウェード XL」は、ストリートスタイルの人や、定番を履けないあまのじゃくな人にもオススメ。
ASICS
「GEL-1130」
アシックスのGEL-1000シリーズの9代目を継承。2000年代のランニングシューズから着想を得た「GEL-1130」に新色が登場。ベースは2000年代当時の特徴が感じられるデザインながら、メッシュにはブラックを、シグネチャーのアシックスラインなどにはチャコールグレーを採用し、シックでモダンなスニーカーに。まだ履いたことがない人は、これを機にアシックスのGEL テクノロジーを体感してみて。
FOOT INDUSTRY
「AUA426-004」
クラシックなスケートボードシューズをベースに制作したフットインダストリーの新作。アッパーは上質な牛革とスエードのコンビネーションで高級感のある一足に。土踏まずにあたるアーチ部分に、植物タンニンなめし革を使用することで、唯一無二の履き心地を実現している。通常、生成りがかっているホワイトも、本作は真っ白で新鮮だ。
NIKE SPORTSWEAR
「Nike Air Force 1 Mid Evo」
フルレングスのエアソールを搭載した初のバスケットボールシューズとして1982年に登場したナイキ「Air Force 1」。このミッドカットが生まれたのは1993年のこと。ハイカットと同様、アンクル部分にベルトをあしらったデザインで人気を博した。一見、普通のエア フォース 1 ミッドかと思いきや、スウッシュがカットアウトされたデザインになっており、コーディネートのアクセントにもちょうどいい。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Text:Kazuki Ebina
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