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正確な時間の確認はスマートフォンでできるのに、なぜこの時代にあえて腕時計をつけるのか。毎日欠かさず時計をつけているという芸人のマテンロウ・アントニーさんにその理由を聞いてみた。コダワリ派の時計好きが買ってよかった、使って納得の愛機も!
「時計はセンスよく見せてくれる、
ごまかしの道具です(笑)」
Profile
マテンロウ・アントニーさん
芸人
1990年2月9日生まれ、東京都出身。お笑いコンビ・マテンロウのボケ担当。吉本興業所属。レギュラーを務めるYouTube番組『スニーカー・ホリックス』が好評。
スニーカー好きの印象が強いアントニーさんだが、時計にも負けず劣らずの本気っぷり。きっかけは世界一丈夫な時計。
「僕にとってGショックは特別。なにせ、小学生のときに母に買ってもらった初めての時計ですから。今でも、お店で目に留まったら勢い余って買っちゃいます」
もはや時計は、スニーカーと同様に欠かせないものになっている。そして、時計はいいコミュニケーションツールにもなると説く。
「ロレックスなんていい例ですよね。昔から羨望(せんぼう)のまなざしで見ていたブランド。実家が寿司屋で、父が『あのお客さん、ロレックスつけてたぞ』ってザワついてたんですよ。それを見て、子どもながらにロレックスってすごいんだって思ったもんです。これがあるから『いいモノつけてるね』と褒めてくれるし注目してもらえる。やっぱり目立ってナンボの職業なので、そのあたりは大事かなと」
とはいえ、これ見よがしな腕時計ばかりはつけたくないと語るところに自負がある。
「高級時計は格上げを約束してくれますよね。だけど、チープ時計だって特有のトイっぽさが醸し出す親近感がかわいらしいじゃないですか。僕にとっては両方のよさを知っていることが大事で、単純に有名だからとかで手を出したくはないんです」
あらゆるアイテムを知ったうえで手にするからこそ説得力やさりげないセンスが見え隠れする、とアントニーさん。
「知識の幅や厚みを備えている大人に憧れるし、それをさりげなく匂い立たせてくれるのが腕時計だと思う。これがないと、英語がしゃべれないただのハーフ芸人なんで(笑)」
センスを語るなら
\口より手もとっすね!/
MY FAVORITE!!
G-SHOCK
店頭で黄と赤の配色にひと目ぼれした「5600」(右)は、L.A.のブランド、ザ ハンドレッツとのコラボ作。左上のモデルは雪山や雪の結晶をイメージしたデザインで、これからの時季に出番が増えます。ブルーケースに異なる色のベルトをかけ合わせた1本(左下)は、アメリカントイをイメージしてカスタムオーダーしたもの。(1枚目の写真で)手につけているオールホワイトのモデルはゴールドの差し色とクリアバンドが上品。大人が持つGショックの理想形ですね。
TIMEX
決め手は上品なターコイズブルーの文字盤。時計界のトレンドカラーだし、手もとがパッと明るくなります。「まさかあのブランド?」と聞かれるのを期待できる、ツッコミ待ちの時計でもあります(笑)。
CASIO
ハイプスニーカーにロレックスを合わせるのはやや盛りすぎな気がして…。なのでチープカシオを合わせることが多い。チョイスの幅を見せることで「こいつ、わかってるな」と思ってもらえますね。
ROLEX
友人とお酒を飲みすぎた結果、大切なサブマリーナーをなくしてしまって…。でも、知人から同じ“青サブ”モデルを格安で購入することができて、その傷をやわらげてくれました。もう絶対に手放しません。
NIXON
スポーティさがウリのニクソンらしからぬ趣ですが、じつは同社のイベントへ参加した際にケースやベゼルなどをすべてセルフオーダーで組み合わせたオンリーワン。これを褒められたときが一番うれしい!
Photos:Yuta Kono Text:Masato Kurosawa Ryo Kikuchi Composition & Text:Masato Nachi
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