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いよいよ秋も本格的になってきて、新作への物欲が日ごとに高まってきているという人も多いはず。ここではトップス、パンツ、小物、旬トピックスに分けて今すぐおさえるべき23年秋のメンズトレンドを総まとめ! ぜひショッピングの参考に!
どのメンズ秋トレンドをチェックする?
1|秋のメンズトレンド:トップス編
01.シャツは断然、チェック!
トレンド真っ只中のチェックシャツ。古着も良いけれど、話題のアイテムこそ大人気ブランドの新作を選んでみない?
メンズノンノのストリートスナップでも着用率が高い、スウェーデンのブランド、アワー レガシー。このチェックシャツはいくつもの色が折り重なってできた柄に奥行きが感じられ、秋のファッションのアクセントになってくれること間違いなし。
02.トラッドなアーガイル柄はニットで
暗くなりがちな秋冬のコーディネートの差し色にするなら、ドレスなムードとも相性の良いアーガイル柄が強い味方。
いなたいカラーのカーディガンでもシックなニットポロでも、さらりとトラッドなムードが醸し出せる。
03.ハイクオリティなスウェットが必要だ!
これからの季節、スタイリングに欠かせないスウェット。デザインも色も星の数ほどあるアイテムだからこそ、素材からしっかりこだわって作られた特別な1着を手に入れてみない?
パーカ(モクティ)¥26,400/ドナ
世界でも和歌山県に数機しかないという、希少な吊り編み機によって作られている。現在の技術に比べると非常に遅い編みのスピードだが、そのぶん糸に負荷がかからないためふっくらと仕上がる。
04.ロンTはビッグロゴを主役に着たい
Y2Kの流行もあってか、街ではロンTを潔く1枚で着る人が急増中!本命はロゴで勝負できるもの。
様々なブランドとコラボして話題の、アメリカのデザインスタジオ、アクチュアルソース。現地では即完することもあるという大人気ロゴ「Benja
min Edgar」を、フロントとバックに大きく配置。個性的だが、どんなアイテムとも合わせやすい。
05.アイコニックを狙うアニマルモチーフ
秋に真っ先に欲しくなるトップスといえばニット。なかでもちょっといなたい、大胆なアニマルモチーフのものが今季はキテる!
思わずくすっと笑ってしまうような、ユーモアのあるキツネがかわいらしい。エクストラファインメリノを使用し、着心地も申し分なし。
ジャケットスタイルに身を包んだ、すまし顔のポロベアに注目。ウール90%、カシミア10%と暖かく柔らかな仕上がりに。着ぶくれしにくいジャストシルエット。
06.着こなしの幅が広がるベストが豊作!
重ねることでコーディネートに新鮮な表情をもたらすベストが豊作。スタイリスト井田正明さんのオススメは?
2枚一緒にはもちろん、表地とライナーで別々に着ることも可能。「ベーシックなコーデに合わせて、ミリタリー要素を主張させて着こなしたいですね」
切り替えやボタンにトーガらしさが光るスポーティなベスト。「デニムやイージーパンツを合わせ、カジュアルに着るのがハマりそう」
07.埋もれないカモフラージュ柄で自己主張
無骨なイメージの強いカモフラージュ柄は、パンチのある色やデザインを選んで、ポップな雰囲気で着るのが今どき。
白やオレンジなどを用いたカモ柄のフィールドジャケットは、デザイナーがよく訪れる山にある自然からヒントを得て偶然生まれたものだという。製品染めを施すことで風合いが増し、こなれ感のある仕上がりに。
ジャケットやシャツ、パンツに用いられることの多いオーソドックスなウッドランドカモ柄を、ロンTにするだけでフレッシュな印象に。ブランドを象徴するトライファーグのワッペンがアクセントにひと役。
08.多機能ジャケットなら着回し力抜群!
気に入っているジャケットは、いろんなシチュエーションで毎日でも着たい。そんなワガママに応える、“シゴデキ”な多機能アイテムに注目!
内ポケットを含め、17個ものポケットを有するダイワ ピア39のシグネチャーアイテム。立ち衿内にはフードが収納され、小雨にも対応。袖はデタッチャブルでベストとしてのシルエットも完成度高し。素材を一新し、シボ感のあるマイクロリップストップ生地を採用。
09.モダンなスエードがキテる!
カントリーやワークなど、いなたい要素を帯びがちなスエード素材。今年選ぶなら、ミニマルで都会的なルックスのアイテムを。
短めの丈感、コンパクトなシルエット、キリッとした表情のステッチなど洗練されたムードがあふれるブルゾン。グレーがかった深いグリーンも、現代的な雰囲気づくりにひと役買っている。
10.ニットはムードたっぷりなモヘア!
今季のニットはモヘア一択。着こなすにニュアンスを与えるデザインを選んで。
抽象絵画をオマージュしたここにしかない1着
大胆な柄は、イギリスの抽象画家、ベン・ニコルソンの作品にインスピレーションを受けたもの。スタイリングの主役になるようなデザインも、毛足の長いニットなら輪郭がややぼやけ、強すぎない。
11.タウンユースなメリノウールを!
アウトドアのプロたちがベースレイヤーとして使っているメリノウールウエアはガチ度の高いデザインだけど、明るい色や柄を取り入れると街着として気軽に着られそうだ。
明るいオレンジが高発色。リブのテンションが強いから袖にゆるいたまりが生まれ、リラックスした表情に。リブももちろんメリノウール100%だ。
2|秋のメンズトレンド:パンツ編
12.ジーンズはノンウォッシュ回帰!
ヴィンテージ感のあるウォッシュドがトレンド…と思いきや、おしゃれな人はノンウォッシュのリジッドに再注目! 外せない3ブランドから、シルエットもデザインも多彩な“リジッドジーンズ”をプレスのコメントとともにチェック。
「最近はダメージ加工を施して個性を出すデニムが多いので、リジッドでほどよく特徴的な顔つきのものって実は少ない。これはパーツがすべて大きかったりとかなり異様な1本ですが、はくと案外クセがなく、そのあんばいがいいんです。さらにパターンが本当に優れているので、スタイルもよく見えます。リジッドデニム選びの最適解です」(古明地拓朗さん フリーランス PR)
ジーンズ¥41,800/クーキーズー
子ども用ジーンズのデザインを、そのまま拡大・サイズアップして作ったというユニークな見た目は唯一無二。
13.都会的に履ける「カーゴパンツ」を
この秋冬はいろいろなブランドがカーゴパンツをベースに、都会的にはきこなせるアレンジを加えている。武骨なパンツだけど、生地や色味を変えれば品よく見違える。タフだけど上品、そんな1本が欲しかった!
古着屋ではまず出会えない白いカーゴが新鮮。しかも、真っ白じゃなく生成りがかったベロア素材というのが上品さを際立たせる。斜めにつけられたカーゴポケットは物の出し入れも楽ちん。レトロなムードのニットともベストマッチ。
フランス軍のM-47カーゴパンツをもとに、イージー仕様でモダンにアップデート。やや光沢があって上質に見えるのはシルクが入っているから。裾をキュッと絞って、黒のドレスシューズと合わせたい。
14.ニートの新作から目が離せない!
パンツ専業ブランドとして2015年に始動したニートは、新作が発売と同時に即完する人気ブランドへと成長。そんなニートがこの秋冬、初めて作ったというアイテムが3つあるとの情報をキャッチ! 特別にデザイナー西野さんが解説してくれた!
撥水(はっすい)スエードのパンツ
スラックス感覚ではけるので、スエード素材でも土くさくならず上品な印象。太すぎず細すぎない絶妙なシルエットだから、どんなトップスを合わせてもサマになる。
西野大士さん/NEATデザイナー
汚れを気にせずはけるスエードパンツがあったらいいなと思って作りました。日本で食用として育てられた豚の革を使い、全工程を日本で仕上げています。染色するときに撥水剤を入れているので、半永久的な撥水効果が期待できるのもポイント。万能なネイビーはもちろん、牛や馬では出せない淡いトーンもオススメ。
15.脱ワイド!デニムはフレアが気分!
ここ数年、ワイドとストレートがデニムを席巻してきたけれど、ファッショニスタたちの間では、クラシカルな雰囲気のフレアに熱い視線が注がれている。身長や体型を問わず、脚長効果も期待できる!
ベルのように広がる裾がクラシカル。デニムの名産地、岡山の児島で育まれた職人の技術により手作業で仕上げた極上の一品。
3|秋のメンズトレンド:小物編
16.秋色レザーシューズはスエードに注目!
秋になるとがぜんレザーシューズを履きたくなる。表革のシューズはもう持っているなら、味のあるスエードにチャレンジしてみるのはどうだろう。
靴¥24,200/ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス
今年3月にローンチしたNaples(ネープルス)という新モデルは、スエードの1枚革で仕上げているのが特徴。形はローファーをイメージし、きちんと感のある見た目とスエードのカジュアルさを両立。深いグリーンがおしゃれ。
靴(パドモア&バーンズ×スロウ)¥36,080/SLOW自由が丘店
シンプルで使いやすい小物づくりで有名なスロウ。そのディレクターが、パドモアのモカシンを愛用していることから実現した別注。スエードのムラ感を楽しめる、明るいブラウンをチョイス。
17.スニーカーはY2kかオーバースペックか
2000年代に人気を博した存在感のある名作スニーカーや、普段使いしやすいスッキリとしたデザインのオーバースペックなスニーカーを選んで、足もとからコーディネートを決めてみよう。
adidas ADIMATIC MID atmos
極太のスリーストライプスとファットなシューレースがインパクト大。さらにギザギザ柄のミッドソールとガムラバーのアウトソールのコンビでボリューム感を後押し。オリジナルカラーのグリーンも雰囲気良好。
Salomon XT-6 GTX
PFCフリーのゴアテックスコーティングを用い、ぬかるんだ道でも高いプロテクションを発揮。さらにクローズドメッシュ構造、クイックシューレースなど、外気の侵入を徹底的にガード。落ち着いたトーンに映えるポップなカラーも秀逸だ。
18.さりげない華奢アクセサリーが効く!
今、街を席巻しているのは「さりげなさ」の際立つ、控えめデザインの華奢なアクセサリー。シンプルなスタイリングにこそ生きるアイテムだから、取り入れやすさも抜群。
よく見ると、3種類の形状の異なるチェーンでできており、場所によって微妙に違う輝きを楽しむことができる。18金メッキなので、手に取りやすい価格なのもうれしい。華奢でありながらほどよくデザイン性があり、プレゼントにもぴったりだ。
リサイクルスターリングシルバーに24金を重ねたゴールドヴェルメイユ製。リサイクル素材を使用しているのに、重厚な質感。
19.かわいげバッグをアクセントに
主張しすぎないから、さっと気軽に取り入れられるのも「かわいげ」のポイント!
コンパクトなサイズ感と四角いフォルムがアクセントにぴったりなミニバッグ。今選ぶなら、上質なレザーや落ち着いたカラーのモダンなアイテムをチョイス。
20.ハズシにはカラービーニーを!
まじめなタイドアップは、ビーニーのポップさでかしこまらずに仕上げたい。ネオンイエローのカラバリもあり。
21.高機能なバックパックに投資!
働き方の多様化に合わせ、高い機能性をウリにしたバックパックの勢力が拡大! スーツにも普段着にも合わせやすいスッキリとしたルックスなので、ひとつあると何かと重宝する。
シンメトリーに並ぶ、ぷっくりとした大きなポケットが、スタイリッシュさとかわいげを両立。背面にあるPCのダイレクトアクセス構造や衣服の収納がしやすいよう考えられたメイン収納など、スッキリとした見た目からは想像できない機能が満載。ブリーフケースとして使うときは、ハーネスが収納できる。
22.ドレスにもはまるトレランシューズ
Vibram®ソールを採用しており、スタイリッシュな見た目に反して動きやすさも抜群。アクティブなシーンはもちろん、スマートなホワイトの見ためはドレスアップしても違和感なく合わせられる。ゼニア×ノルダTMで、アッパーとタンにそれぞれのブランドロゴを配置し、どこか近未来的なデザインにも惹かれる。
23.ミュールスニーカーで差をつける!
簡単に脱ぎ履きできるのに見た目はまるでスニーカー。爪先が隠れているからほどよいきちんと感も。
クッション性抜群で、ベージュが優しい印象。
24.スポーツサングラスがトレンド!
スポサンといってもスポーツサンダルではなく"スポーツサングラス"。顔に沿う流線形が今のトレンド。ストリートでもモードな装いでも、手軽にスポーティな要素が加わる。
日本人の輪郭や鼻の高さに合わせたモンベル独自のデザインで、自然なフィットがかなう。折り畳めて携行性も◎。
25.ニューエラの進化が止まらない!
老舗の帽子ブランドなのに新しいモデルを出し続けるニューエラがすごすぎる! 持ってるだけで自慢できる最新作をプレビュー。
ニューエラを代表する59FIFTYをロングブリムハットにしちゃうなんてびっくり! チラリと見えるバイザー裏のグリーンの生地もクラシックな雰囲気を後押し。
4|秋のメンズトレンド:旬トピックス編
26.服好き最注目はこの2ブランド!
どんどん魅力的なブランドが出てくる中でも特に輝きを放つ、2つのドメスティックブランドをピックアップ。そのマインドに触れ、ファッションの神髄を楽しもう。
KHOKI
東京を拠点とするデザインチーム、KHOKI(コッキ)は様々なラグジュアリーブランドで経験を積んだメンバーによって、2019年にスタート。「人の手が見えるモノづくり」をコンセプトとして掲げ、多種多様な文化や伝統的技法をミックスすることによって生まれる姿勢と、ほっとする雰囲気を大切にしているブランドだ。キルトやカンタ、スザニなど伝統的な手法だけでなく、カジュアル服を仕立て直すといった脱構築的手法も、彼ららしいあり方のひとつになっている。
IRENISA
モードの基本を熟知した立体的なデザインに、クラフツマンシップを融合させた新しい衣服。2020年秋冬シーズンから小林祐さんと安倍悠治さんの2人が始めたIRENISA(イレニサ)は、永くつき合える衣服とは何かを提案する。
27.人気ブランドの裏名品をひとつ
ブランドを代表する定番もいいけど、王道の陰に隠れたアイテムがある。そんな目立たないけど実は人気のある名品に光を当てた。
ラコステのスニーカー「L003 NEO」
ラコステはポロシャツのみならずスニーカーも見どころがある。大きめのメッシュにネオプレン、スエードを組み合わせたアッパーデザインで、屈曲性をアップさせる切り込みを入れたアウトソールなど、パフォーマンスシューズの機能も備える。
リーバイス®のジーンズ「550TM」
1985年に登場した「550TM」は長らく廃番になっていたものの、数年前に待望の復刻。王道「501®」に比べて腰まわりや太もも部分にゆとりがあり、ひざ下から裾に向かって細くなっていくテーパードが強調されているシルエットだ。
28.古着屋が作る“古着じゃない”新品
古着屋なのに新品がある。そんな矛盾をはらんでいてもなお、オリジナルアイテムを作り続ける理由とそこに込められた意志があった。
NavyBlazerStoreのネイビーブレザー
ジャケット¥77,000/ネイビーブレザーストア
豪徳寺に店を構えるネイビーブレザーは、その名のとおり"紺ブレ"をテーマにした古着屋。ラルフ ローレンとロロ・ピアーナを渡り歩いてきた店主・小林さん渾身の紺ブレは、アンコンでカバーオールっぽく着られるゆったりシルエット。素材から裏地の色、ボタンの種類まで自分好みの1着が仕立てられる。
birthdeathのコットンニット
モード系のヴィンテージに強いバースデスが「ザ・トウキョウ・フリーファッション・ソサエティ」と題し不定期で製作しているオリジナルプロダクト。なかでも注目なのがコットンのフィッシュネットセーター。フランス在住の熟練ニッターが一点一点丁寧に編み立て、立体的で格子状の透け感ある編み目を作り出している。
29.世界中がディーゼルのDロゴに夢中
2020年にクリエイティブ・ディレクターに就任したグレン・マーティンスによるインパクト十分な"Dロゴ"に、世界中の若者が夢中!
トレンドが続くY2Kテイストに、エネルギッシュなディーゼルのアイテムはまさに相思相愛。シンプルなスウェットやバッグも、"Dロゴ"があればそれだけで一気に主役に躍り出る。
30.最強のコラボをスクープ!
人気ブランドのタッグも続々登場! 1枚で秋の着こなしなが決まるパワーアイテムをいますぐチェックしよう!
サカイ×カーハートWIP
コットンクロスとボアのアウターを重ねているように見えるボリューミーなブルゾンは、1枚で複数の要素がミックスされたまさにサカイらしいデザイン。ワークなディテールと、サイドスリットのエレガントさなどを同時に楽しめる。同素材のパンツでセットアップのような着こなしも可能。
フレッド ペリー×マーガレット・ハウエル
深みのあるオリーブ色はこれからの季節にぴったり。2枚の生地を貼り合わせたダブルフェイス仕様で、しっかりと厚い素材感だ。スキッパーなら中に着るトップスで、レイヤードも楽しみやすい。
31.ちょこっとグランジを取り入れる!
カート・コバーンなど90年代カルチャー人気の影響で、注目を浴びるグランジ。なかでも、上品で本気すぎない「ちょこっとグランジ」が今っぽい。
エイジング加工とフレアなシルエットが、やりすぎないグランジ感を醸し出す。ワッペンによるチャーミングな表情もポイント。古着から着想を得た、ダイリクらしさが光るノスタルジックなムードあふれる逸品。
ブランドのアーカイブを再構築して作られたというアイテム。ミリタリーな中にもグランジのエッセンスを含み、抜けを感じさせる。リバーシブルで着用でき、ステッチがきいたホワイトの面は全く異なる面持ち。
32.定番“じゃないほう”コラボがアツい!
ブランドの顔とも言うべき定番アイテム…じゃないほうでのコラボレーションで出し抜くのもアリ。周りの人たちに思わず語りたくなる、玄人ウケするポイントが満載だ。
ASICS × TOMORROWLAND
上品な雰囲気が漂うマウンテンブーツってありそうでなかった! アシックスならではの軽量でクッション性のあるソールを用いているので、驚くほど軽く歩きやすい。
33.あえてアナログ服を選んでみる
手仕事によるテクニックを取り入れたオリジナリティあふれる服。機械生産にはない、人の手で作業したからこそのいびつさやあたたかみを感じる“アナログ”な服がトレンドだ。
セント・マーチンズ出身の日本人デザイナーが手がける気鋭のブランド、フルスから。ニットを得意とし、今作はスポーティなトラックジャケットをモチーフにしている。ネックや裾まわりは不ぞろいで粗めに、身頃は繊細に整然と、アームはケーブル編みと部位によって編み目を変える丁寧な手仕事に舌を巻く。
約200年前のアメリカンキルトのデザインをユニークな配色でアレンジ。裁断から縫い合わせまですべて手作業のため、1着で使われる生地を作るのに2週間を要する。キルトをメルトンウールと組み合わせ、モダンな表情に。
34.旬色はパープルか、ピンクか
ダークトーンのアイテムを選びがちなこの季節にこそ色が映える。今季の展開をチェックしてみると、がぜん多いのはピンクとパープル。ただ派手なだけじゃない、コーディネートにさらりと"きく"アイテムが集合!
雰囲気たっぷりのパープルで唯一無二の存在感を
スタジオ ニコルソンが提案する、アイリスの名を冠したパープルなら、ラフなイメージが強いラガーシャツもここまで雰囲気たっぷりに。ややツヤのあるしっとりとしたボディはメリノコットンの混紡糸を使ったスポーティなジャージ素材で、動きやすさもあり、ラガーシャツを上品なニットウエアとして再定義している。中に着たタートルネックを首まわりにのぞかせれば、さらにモードな表情を楽しむことができる。
ビビッドなピンクが生み出す美しいコントラスト
このリバーシブルジャケットは、往年のアウトドアジャケットのようなスタンドジップ&プルオーバーの作りを、注目のピンクでぐっと今っぽく。ミリタリーウエアに見られるアクションプリーツを袖に入れ、シルエットに変化をつけながら動きやすさも両立。タフで軽量なリップストップ生地には撥水加工が施され、がしがし使える頼もしさも。
35.サステナブルなリメイクウェアが熱い!
古着やデッドストックの洋服をリメイクした、個性がキラリと光るブランドへの注目も集まっている。ファッションを楽しみながらSDGsに貢献できるなんて、オシャレが大好きな僕ら世代にぴったりだ。
77CIRCA
2枚の古着のスウェットを裁断し、ワイドシルエットにリデザイン。リブやジップを取りつけエッジをきかせつつ、スウェットのトーンをそろえることで普段使いしやすいクリーンな雰囲気に仕上げた。
REBUILD by NEEDLES
過去に大量生産され、今は置き去りにされた服を再構築しているニードルズ内のレーベル。様々なチェック柄のネルシャツを7つのパーツに解体して後染めを施した手の込んだ1枚。
36.普段使いにやりすぎないアウトドアを
キャンプやBBQなどの外遊び派が増え、アウトドアウエアの人気も上昇。街で着るのにちょうどいいブランドをピックアップ。
THE NORTH FACE
ザ・ノース・フェイスの中でスマートなアイテムがそろう「URBAN EXPLORATION」をピックアップ。ウールとポリエステルの混紡素材を用いた機能的なブルゾンは、オン・オフ使えるソリッドなデザイン。
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