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ストリートスナップでもよく見かけるシュタインの服。そして最近は海外のファンも増えているんだとか。服好きたちの間でじわじわと広がっていくこの波の正体を、デザイナーの浅川さんに聞いてみた。
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浅川喜一朗さん/stein デザイナー
ナイチチでキャリアを積んだ後、2016年に自身が手がけるセレクトショップ、キャロルをオープン。同年からシュタインを立ち上げる。
the history of stein
- 2015 勤めていたナイチチの閉店が決定。独立を決意
- 2016 原宿にてキャロル開店。秋にsteinを立ち上げる
- 2019 現在も続く人気シリーズ、リビルド スウェットを発売
- 2021 海外での展開が本格化
- 2022 秋冬シーズンから映像作品としてルックを公開
- 2023 ショー形式でコレクションを発表。パリで単独展も
服が名品たる理由を探り、
自分で答えを見つけていた
原宿の伝説的セレクトショップ、ナイチチからファッションの世界に足を踏み入れた浅川さん。独立後に立ち上げたシュタインが、今人気を集める理由とは。
「ブランドがバズった、みたいな感覚はまったくなくて、じわじわと、少しずつシュタインを支持してくれる人が増えていったという印象ですね。自分の中にあったこだわりを追求していく中で、様々なお客様に着ていただけるようになったと感じています。ここまで7年、あっという間でしたね(笑)」
シルエットやディテールに定評のあるシュタインの服作り。その核にあるのは、デザイナー自身が抱き続ける服への好奇心だった。
「昔からとにかくファッションが好きで、かっこいいと思ったものが、なぜかっこよく見えるのか、その答えを自分なりに探っていくのが趣味でした。古着も新品も気になった服を自分の手で分解し、パターンや縫製技術、糸の番手までを徹底的に調べていて。その服が名品たる理由を、自分の中で見つけていたんですよね。そうして自分の解釈でたどり着いた答えを、毎年アップデートしながら服作りを続けてきました。シュタインのプロダクトに込めた小さなこだわりの積み重ね、そこに共感したお客様が、服を購入してくれているとしたらうれしいですね」
浅川氏が選ぶ、
2023 A/Wの注目アイテム
オーセンティックの中に今っぽさを忍ばせる
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「ピークドラペルの⾓度を浅めにし、エレガントだけど、今っぽさも演出できるように。腰まわりをレザーコードで絞ってシルエットに変化をつけるのも手!」
トレンド感たっぷりのモードなMA-1
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「ヴィンテージのMA-1がベース。武骨な雰囲気は残しつつ、フロントの持ち出しをカウレザーの切り替えにすることでモダンな印象に」
フロントとバックで
がらりと印象の変わるニット
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「滑らかなベビーアルパカを使ったブークレの⽷を3本ミックスし、さらにループに摩耗加⼯をしたニット。毛足の表現に注目してほしいです」
Photos:Mitsuo Kijima Stylist:Takeshi Toyoshima Text:Kanta Hisajima
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