![OUR’s＆中田圭祐の「パリ・ミラノコレクション」レポート。エルメス、ディオール、プラダ…注目ルックも厳選！［23年秋冬トレンド速報]](https://www.mensnonno.jp/wp-content/uploads/2023/09/MN2310-PARIS-1-ayecatch-880x660.jpg)
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今年１月に開催されたパリ・ミラノコレクション。海外からも多くのセレブが来訪して、華やかな雰囲気が戻ってきた。ファッションの流行を発信する２大コレクションを、いろいろな方向からチェックして、秋冬のトレンドを先取りしよう！
OUR’s＆中田圭祐の「モードな」ファッションサミット
ハイエンドなファッションをYouTubeで発信するOUR’s＝クロウド・モーガン、深水光太、ローズと、中田圭祐は大の仲よし。１月にパリでコレクションを観覧したOUR’sと、メンズノンノのおしゃれ代表・中田が、ハイブランドのスーツに身を包んで一堂に！ 気になるトレンドからリアルに着たいベストルックまで、今シーズンのパリ・ミラノコレクションを本音で語り合った。
OUR’s＆中田圭祐が選んだ注目ルックはこれだ！
【モーガンセレクション】
Jil Sander
— Best Look —
スタンドカラーになる２WAYの理想的なコート
「シンプルなデザインも、首もとにアクセントがあるとスタイリッシュな印象。スタンドカラーが好きだから、こういう上質なコートを20代で買って長く着たい」
PRADA
つけ衿が新鮮なカーディガン
「シンプルなカーディガンに70’s調のビッグカラーを重ねることで、モード感が。着こなしの参考にしたい」
DIOR
ニューテーラードスーツは万能
「大人ブラウンで、袖につけ袖を重ねてニュアンスを加えたテーラードスーツ。パンツのシルエットも最高！」
DRIES VAN NOTEN
今季は異素材使いが気になる
「肩まわりにシャギーな異素材をあしらったショートコート。クロシェが裾からのぞくスタイリングも好み」
【ローズセレクション】
Saint Laurent
— Best Look —
テーラードスタイルはスーツにロングコートで
「ストライプのダブルスーツにロングコートというサンローランの王道スタイルに惹（ひ）かれます。手袋、サングラスはそのまま、中に白シャツを合わせて着てみたい」
DIOR
テックをクラシックに融合
「コーティング素材のテックブルゾンとハットにベーシックなシャツ＆パンツのハイブリッド感、配色もいい」
CELINE
レザーの中でも今季はパンツ
「レザーパンツが好きで目に留まったルック。ベロア素材のジャケットに、白ブーツというのがおしゃれ」
GIVENCHY
マシュー・Ｍ・ウィリアムズに注目
「ディレクターがマシュー・Ｍ・ウィリアムズに。レザーコート×フーディー＆キャップがカッコよすぎる」
【深水光太セレクション】
DIOR
— Best Look —
グレンチェックのコートにテック素材のハットが秀逸
「ランウェイで実際に見て最高にときめいたルック。コートの肉厚な生地感、肩の落ち具合から、ドレープの美しいスラックス、ハットまでスタイリングも完璧」
LEMAIRE
レイヤードのスタイリングが巧み
「コートにコートを重ねた違和感のつくり方がうまいレイヤード。衿もとのシャギーなウォーマーも絶妙」
LOEWE
スーパーロングコートが欲しい
「着丈150㎝くらいのスーパーロングコートを今季は着たい。ロエベのコートはモードかつゴージャス」
EMPORIO ARMANI
レザーグローブの使い方が最高
「グレージュのセットアップにブラウンのグローブ、グリーンのブーツの配色が見事。今季のEAは今っぽい」
【中田圭祐セレクション】
BOTTEGA VENETA
— Best Look —
ワークニュアンスながらエレガントなセットアップ
「デザイナーがマチュー・ブレイジーに代わってからのエレガントな感じも好み。このセットアップもゆったりとしたサイズ感ながら上品。バッグ使いもナイス」
AMI PARIS
上品なシャツをルーズに着たい
「色がきれいな仕立てのいいシャツを、ルーズに着るのが憧れ。このシャツは欲しいし、スタイリングも好み」
JUNYA WATANABE MAN
オールブラックのミニマルテック
「テックなベストに太めのカーゴパンツというスタイリング。ロゴがなくオールブラックでシックなのがいい」
HERMÈS
経年変化も楽しいレザーコート
「ファイアマンコート風のフック、大きな胸ポケット、無造作に縛ったベルト、丈感も含めて全部好み」
クラシックなムードのある
リアルクローズが秋冬の気分
深水 それぞれ好きなルックを選んだけど、共通点みたいなものはあった？
中田 クラシックになってきたよね。ストリート感が減って、テーラリングのアイテムが増えている感じがした。選んだルックもそういうものが多い。
ローズ そこはみんな同じじゃない？
モーガン ストリートっぽいものは、前みたいな音楽とかスケート系じゃなくて、テックとかギアなストリート感。
深水 柄とかロゴというよりも形やシルエットで見せている印象が強いよね。
ローズ 僕はレザーとかベロアとか、素材感が重要だなと、かなり思った。
モーガン 異素材使いのアイテムも多かったけど、遊びのある素材を使うスタイリングも前から気になっていて。
中田 確かに。上質な素材のコートにテックなナイロンのハットとかね。
深水 洋服がシンプルになっているから、小物を重要視するブランドも多くなったと思う。エンポリオ アルマーニのレザー小物の使い方とか、ルメールの首まわりの盛り方は抜群だった！
中田 フェミニンなものが増えて、男女の境目もなくなってきているよね。
深水 いろんなメゾンに登場したメンズスカートを、中田君的にどう思う？
中田 トレンドとしてはアリだと思うけど、僕は似合わないかも？（笑）
ローズ 同感。見ている分には「最先端だ！」とは思うけど自分では…。
中田 今日光太が着てるバレンシアガみたいに、パンツにスカートをレイヤードするなら入りやすいんじゃない？
モーガン 僕もストリート育ちだから、取り入れるならレイヤード方向だな。
深水 いろんな流行があるけれど、みんな取り入れるときの基準はある？
中田 流行を知ることは楽しいよね。前は追いかけていたけど、今は自分のフィルターを通して選んでいるかな。
モーガン ファッションは「自分はこういう人」という自己表現でもあるから、自分に似合う流行だったら取り入れるようにしているよ。シースルーとかクロシェとか、テックウエアも、巷（ちまた）で流行する前にまず試してみて、よかったから取り入れたし。
ローズ 流行がありすぎて、何が本当に流行しているのか、わからない（笑）。
モーガン 全員がめがけていく大流行は確かにないし、いろんな流行が同時に存在していい時代になったよね。
ローズ 多様性だね、完全に。
深水 逆に自分は最近SNSを見まくって、コレクションとTikTokを見比べたりしながら「今、こういうのがいいかも」と自分の中で探っているんだ。
ローズ アンテナ、めっちゃ張るよね。
中田 どんなブランドが旬なのかは知っておきたいかな。ここはデザイナーが代わって、今ホットだとか。
深水 次のシーズンになるけど、ファレルのルイ・ヴィトンは話題だよね。新しい風が吹くのかなと期待もあるし。
ローズ コレクションだけでなく、身近な人や街の人たちを見て肌で流行を感じることも多いよ。特に着こなしは。
モーガン アートピースすぎてリアルじゃないコレクションも多いからね。
深水 全身ハイブランドで決めるよりも、少し前の中田君みたいにハイブランドとボロボロの古着をミックスするハイ＆ロースタイルが好きだな。
中田 高級食材でカレーを作ってもおいしくなかったりするじゃない（笑）。
ローズ 大事なのは隠し味だからね。
深水 個人的にはリック オウエンスの肉体をオブジェのように見せるアート的な服にも興味があるんだけど…。
ローズ リアルクローズではないかも。
モーガン 僕ら、やっぱりリアルクローズがベースにあるなって、みんなが選んだルックを見て改めて思った。
［左／中田］リラックス感のあるジャケットとワイドテーパードパンツのセットアップをタートルネックでラフに。ジャケット￥422,400・ニット￥158,400・パンツ￥158,400・靴￥203,500／ボッテガ・ヴェネタ ジャパン ［中左／ローズ］ベーシックラインの３つボタンセットアップ。タイドアップでかっちり着こなすのが今シーズンの気分。ジャケット￥350,000・シャツ￥105,000・パンツ￥125,000・タイ￥34,000［参考価格］・靴￥200,000／クリスチャン ディオール ［中右／深水］スカートをパンツにレイヤードし、足もとに超ビッグシューズを合わせたコーディネートが新鮮。ジャケット￥465,300・パンツ￥209,000・スカート￥190,300・靴￥140,800／バレンシアガ クライアントサービス ［右／モーガン］ジャケットに取り外しできる大きな衿がついた、今季の注目ジャケットをセットアップで。ジャケット￥544,500・パンツ￥170,500・靴￥154,000［すべて予定価格］／プラダ クライアントサービス
Photo:Yuhki Yamamoto Hair & Make-up:Masaki Takada Stylist:Takumi Urisaka Models:Keisuke Nakata[MEN’S NON-NO model] Kouta Fukami Claude Morgan Rose[They are OUR’s] Composition & Text:Hisami Kotakemori
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