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夏も終わりに近づき、いよいよ衣替えのシーズン。服のプロたちはいち早く秋冬のワードローブを想像して、まずは長く使える本命アイテムを購入したらしい。秋のスタイルを一新してくれる初手を、8月末のガチ買いアイテムをファッション業界人、5名が推薦!
パンツ(フミヤ ヒラノ ザ トラウザーズ)¥53,900/エディフィス 新宿[03-5366-5481]
秋のミックススタイルを楽しむ
モダンなトラウザーパンツ
英国はビスポークの技術を現代的なデザインに落とし込み、洋服ツウから注目を集めるトラウザーズ専業ブランド、フミヤ ヒラノ。ロンドンのストリートスタイルから着想を得たデザインは立体的なシルエットが美しく、ガンクラブチェックが今の気分。存在感はあるが他のアイテムを邪魔しない色柄だから、秋冬に間違いなく頼れる一本だ。
「フミヤ ヒラノのトラウザーパンツはきれいなジャケパンスタイルにはもちろん、トレンドのスポーティなアイテムとのミックスしても面白い。トラックジャケットに、足元はブーツというアンバランスな合わせを楽しんでみたいですね」。
ほっこり感のある高級素材で
足元をアップデート
モカシン専業ブランド、ストック ナンバーからひと目で秋を感じられる一足が登場。希少なアンゴラベロアを使用し、毛足の長いほっこり感のあるテクスチャーと優しげなキャメルの色みが新鮮だ。上質な素材ながら、スニーカーのような軽い履き心地とぽってりした可愛げあるフォルムで気負わず毎日履きやすい。
「この秋は定番アイテムを品よくアップデート。ローカットのデザインは夏終盤のショーツスタイルに合わせても違和感なく履けてお気に入りです。いなたいデニムスタイルに合わせた時にも品よく仕上がるので秋冬は大活躍の予感」。
ジャケット(チルドレン オブ ザ ディスコーダンス)¥71,500/スタジオ ファブワーク[03-6438-9575]
秋色プルオーバーは
エッジが効いたデザインを
ユースカルチャーから着想を得た遊び心のあるアイテムが得意なチルドレン オブ ザ ディスコーダンス。洗いをかけたヴィンテージ感のあるコーデュロイ素材をオーバーサイズで仕上げたのがレトロな印象で、大きなフラップポケットもアクセント。背中には”LOW GRAVITY”の刺繍が施され、さりげなくエッジの効いたデザインが嬉しい。
「秋の始まりには一枚でキマるプルオーバーがまず欲しい。あえて野暮ったいシルエットこそ今っぽいですし、ダークトーンの配色にやんちゃな刺繍と襟元の抜け感まで、すべてのバランスがパーフェクト! 肘下の袖を取り外してインナーのロンTを見せたスタイルでも着回します」。
リング(ザ レタリング)¥77,000/エスケーパーズオンライン[https://esapers.jp]
ジュエリーブランドの
イニシャルリングが新鮮
秋冬のウール素材に相性抜群なのがジュエリー。温もり感のあるニットやコートに、シルバーを差すとよく映える。そこでドイツ発のザ レタリングを代表するアルファベットリングに注目。職人たちが一つひとつ手作業で仕上げた美しい曲線と洗練されたデザインが魅力だ。厚みのあるリングで手元で輝きを主張すれば、毎日のスタイリングを格上げできるはず。
「イニシャルリングが気になっていたものの、少し恥ずかしさもありなかなか手を出せなかったんです。ザ レタリングのリングはカーブの描き方や重厚感のあるシルエットでイニシャルっぽくなくて気に入っています。いなたいスタイルにキレイなワンポイントとしてプラスしたいですね」。
スニーカー(アシックス)¥13,200/アシックスジャパン お客様相談室[0120-068-806]
あえてポップな彩りのスニーカーで
秋服とのメリハリを狙う
2010年代前半に人気を得たアシックスのGT-2000シリーズから着想を得て開発されたGT-2160。秋冬のワードローブは色も素材も重くなることを見越して、あえてポップな配色のハイテクスニーカーで足元はハズすのも一つの作戦だ。メタリックなパーツとビビットなオレンジのラインに気分もアガるはず。
「ここ数年、毎日スニーカーしか履いていませんが、今季はコレにひと目惚れ。ハイテク感のあるデザインを探していたのもありますが、ゴールドとオレンジの配色が珍しくて即、購入を決めました。きれいめなウールのスラックスのハズしとして活躍させる予定です」。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Asaka Toda Composition&Text:Takako Nagai
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