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伝統技術で作られた服、環境にやさしい服、農業をコンセプトにした服など、今気になるのは語れるストーリーがあるアイテム。ブランドやメーカーごとの生産背景や実際の取り組みについて学んで、さらにファッションを楽しもう!
KEIMEN
カイメン
畑と都市をつなぐスタイリッシュな服
農作業服を現代的にデザインして
農業のイメージを変える
農業で単なる作業服を着るのではなく、ファッションとしても楽しめるアイテムを着るためのプロジェクト、カイメン。モデルをしながら農業にも携わり、「畑オタク」として知られる岡田章吾さんが2021年に立ち上げた。スタイリッシュなウエアと小物は、畑仕事に必要な機能を備えながら街でも着られるのが魅力。「山梨県の道志村にある畑を拠点に農業を盛り上げています(左)。若い世代が本気を出して農業をするのが面白いと感じていて、そのために"農業=ダサイ・汚い"という先入観を払拭するファッショナブルな服(右)を作りたかった。例えば厚地でタフなサーマルは、きれいなボックスシルエットに長めの袖リブをつけてアレンジ。ひざをついて作業がしやすいダブルニーのパンツは、カーゴポケットではなくスラッシュポケットですっきりした印象にしました。こうした街と畑を行き来できるような服が理想。
畑では白ナスやピーマンなど様々な種類の農作物を育てていて、収穫時は本当にうれしいです!」(ディレクター岡田さん)
[右]ディレクター兼モデルの岡田章吾さんは、東京と山梨県の道志村にある畑を行き来する生活を送りながら、特別支援学校のボランティアなども行う。[左]不定期で発行しているZINE『グリーンサム バイ カイメン』では養老孟司氏との対談など、読み応えのある記事を通してブランドの理念を発信している。
土仕事の汚れが気になりにくい配色を考えて、デザインされた軍手。カラーがかわいいので、ファッションアイテムとして使うのもおすすめ。グローブ(各)¥1,958/カイメン
ストローハットはユニークな日よけ用の布地付き。取り外しもできる。ハット¥22,000/カイメン
背面のポケットに、とれたての野菜をそのまま収納できるベスト。ショルダーやフロントベルトと細部まで計算されたデザインで、今っぽいワーク風のスタイルにも好相性。ベスト¥18,700/カイメン
Photos:Yoshio Kato(still) Yumi Yamasaki Stylist:Masashi Sho Composition & Text:Takako Nagai
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