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一過性のブームではなく、もはやファッションを語る上で欠かせないキーワードであるスニーカー。編集部が今もっとも気になるスニーカーを紹介する本連載、今回は2023年4月から6月までに発売したスニーカーの中から、エクリュカラーなスニーカーのみをピックアップしてお届けする。
adidas for EDIFICE/IENA
「STAN SMITH
“PYTHON” Exclusiveモデル」
ファッションやストリートシーンで人気を博し、半世紀以上にわたって愛され続けるアディダスの「スタンスミス」。エディフェスとイエナによる別注モデルは“The Standard White Shoes”をテーマに制作。色味に徹底的にこだわったというホワイトアッパーを基調に、シュータンとヒール部分にクロコパターンを採用し上品な一足に仕上げた。型押しのロゴもかわいい。真っ白じゃないからどんなパンツにも合わせられるのが魅力だ。
STUDIO NICHOLSON
「SHARP」
「NUMBERS」
スタジオ ニコルソンから、こだわりの詰まったローカットスニーカーとハイカットスニーカーが登場。特徴はファッションブランドならではの素材選びだ。高密度に織り上げた地厚キャンバス素材をベースに、何層にも重ねられた天然ゴムをアウトソールに採用。さらにインソールをレザーにすることで快適な履き心地を実現し、その見た目以上に履きつぶしたくなるスニーカーに。軽量性や機能性など日々変化するシューズトレンドとは一線を画したタイムレスな一足だ。
HOKA®︎
「CLIFTON L SUEDE」
ホカ®︎からはリフレクションをテーマに安心感のある柔らかいカラーパレットで表現する「TRANQUILITY PACK」より、「CLIFTON L SUEDE」をピックアップ。アーカイブモデル「CLIFTON 3」をベースに、アッパーには足になじみやすいスエードを採用。まるで車輪がついているかのような軽やかな走り心地のソールは、デザインのアクセントにも一役買っている。今月発売されたサンドカラーの新色も注目だ。
FOOTINDUSTRY
「AUA301-004」
“アジア人の足に馴染む最適なハキモノを作り出す”というビジョンを掲げるシューズブランド、FOOT INDUSTRY。2022年秋冬は「COOL」、「STREET」、「WARM」をテーマにどんなコーディネートにも合う色合いとデザインのアイテムをリリースしている。このテーマの通り、ジャーマントレーナーをベースに、どんな場面でも使えるベーシックなベージュで制作。細身のボディはラムレザー、カーフレザーのコンビネーション。そこにオリジナルのガムソールやコルクのインソールにすることで、軍のトレーニングシューズをラグジュアリーに昇華した。
Y-3
「MARATHON TR」
クラシックなアディダスのマラソンシューズをY-3の視点を通して再構築した「Y-3 MARATHON TR」。アイステイ、ヒールタブ、ミッドソール、スリーストライプスの周りには日本の伝統工芸「刺し子」からインスパイアされた同系色のステッチを採用。あえて糸を自由奔放に垂らしたデザインが特徴だ。アディダスのトレフォイルロゴを重ねたラバーアウトソールも目を引く。Y-3の基盤そのものを再構築した、新時代の幕開けにふさわしいスニーカーが誕生。
General Scale
「PAST Sole Canvas Low top Over dyed Sneakers」
かっこよくて周りとかぶらないキャンバススニーカーならジェネラルスケールがおすすめ。“永く履けるヴィンテージの靴を作りたい”というデザイナーの思いから生まれ、すり減ったソール、経年劣化で朽ちたゴム、履き古した風合いを忠実に再現したソールデザインがポイント。これはイタリアのソールマスターが型を手作業で削っているから。着こなしに取り入れやすいベージュのワントーンもいい。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Text:Kazuki Ebina
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