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ファッションの最前線で働くプロたちが、この春ガチで欲しくなったコラボとは? 細かすぎるこだわりやユニークなアレンジポイントとともに教えてもらった。
LAVENHAM × L’ÉCHOPPE
バルカラーコート
レショップ アシスタントバイヤー
石黒晴輝 さん
工場と直接交渉して生まれた、ラベンハムの「極薄」スプリングコート
「1969年創業のラベンハムは、キルティングアウターの老舗。しかし、今回はラブンスターというポリエステル素材をキルティングにせず、しかもインラインでは絶対にありえない表と裏で同じ生地を使う、無双仕立てにしてもらったんです。構想の段階では日本の代理店に難しいと断られたのですが、イギリスの工場に直接行き、頼み込んだ末にようやく完成しました。通常ラインとは異なり、かなりの時間をかけていただきました(笑)。まさにレショップでしか買うことのできないスプリングコートです。正直、このコートは薄すぎて防寒としてはほぼ意味がありません。だけどそんな使うシーズンが限られたものを、ファッションとして買う、使うという行為に、僕のテンションはブチ上がります! この春のスタメン間違いなしの1着です」。
PUMA × BEAMS
T7 トラックジャケット
ビームス バイヤー
飯塚 昴 さん
古着ではなかなか見つからない、リアルな2000年代感を!
「プーマの2000年代頃のアイテムや雰囲気が最近気になっていて、今再注目しているブランドです。その中でも絶対的名品である『T7 TRACK JACKET』にフォーカスし、復刻として別注製作をしたのがこちら。ローテクスニーカーの名品『SUEDE』の配色を採用し、生地にはヴィンテージスウェットのようなフェード加工を施すことで当時のムードを前面に表現してみました。また、素材は従来のポリエステルではなくコットンに変更して、より現代のファッションシーンになじむようにしています。2000年代っぽくストリートテイストにきめたり、スプリングコートの中にハズしとして取り入れたりするのもいいですね」。
FACETASM × Dickies
ワークジャケット&ワイドパンツ
WAG,Inc. PR
大沢駿介 さん
ワークなのにこんなに上品なカラーリング
「ディッキーズはタフで堅牢なイメージがある一方で、シルエットがきれいなので品よくスタイリングができる唯一無二のワークブランド。だからこそ、ファセッタズムのモードな世界観と合わさったときにパワフルなアイテムが生まれるんです。今回のコラボもまさにそう。ディッキーズの874に採用されるT/Cツイルを使ったセットアップなのですが、ワークというキーワードを忘れるぐらい色出しが上品。そしてジャケットは衿もとや袖部分にミリタリー要素を落とし込んだ今回だけのオリジナルです。パンツはファセッタズム定番パンツをもとに、極太ベルトをプラス。それぞれ単体で着るのも楽しそうですね!」。
Aeta × SUPER A MARKET
カウレザー ショルダーバッグ
トゥモローランド プレス
井上直哉 さん
差し色として取り入れる上質なスモールバッグ
「今季別注したアエタのレザーポーチのカラーリングは、スーパー エー マーケットのロゴに入っているA部分の赤色をイメージ。普段コーディネートに色を使わないという人も、スモールバッグだったらアクセントとして取り入れやすいし、着こなしに色が加わると春先の気分も軽やかになってくれます。自分もスタイリングの差し色として取り入れる予定。インラインではモノトーンのアイテムが多いアエタですが、このビビッドな色で仕上げているのも新鮮です。しっとりとしたカウレザーを使っているから、あくまで品よく見えるのがいいですね。また、クラフト感のあるレザーの編み目はブランドならではの圧巻のクオリティ!」。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Text:Kanta Hisajima
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