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僕らのファッションには欠かせないアイテムである“スニーカー”。最新モデルや限定モデル、クラシックなモデルなどたくさん種類はあるけれど、結局履くものはいつも同じだったりする。おしゃれな人がリアルに愛用しているスニーカーはどんなものなのかを探る連載「みんなのマイ・スニーカー」、ここでは本連載の記事の中からアディダスのスニーカーのみをまとめてお届けする。
adidas
CORD
日本未展開のモデル、アディダス コード。アッパーはブラウンのスエード生地で、まるで革靴のような高級感のある一足だ。
「これは最近展開されたモデル。似たモデルでサンバやガッツレーなどありますが、その2つと比べてタンやヒール部分にアディダスのブランドロゴがないのがいい。このタバコカラーもお気に入りです」。(スタイリスト・庄 将司さん)
アディダス コード
adidas
ULTRASTAR
スポーツ選手以外で初めてアディダスと契約を交わしたヒップホップ・グループ、Run-D.M.C.。彼らのスーパースターのシューレースを外して履くスタイルが脚光を浴び、若い世代がこぞって真似をした。そこでスーパースターを紐無しでも履けるように改良したモデルがこのウルトラスターだ。
「スーパースターの兄弟分みたいなモデルで、復刻モデルが出ていますがこれは当時のもの。当時のは履き心地とかいまと比べてそんなに考えていなかったと思うんですよ。でもこのふにゃふにゃのタンがかっこよかったり、退色の仕方もすごく好き。これは復刻では出せない魅力だと思います」。(スタイリスト・松川 総さん)
アディダス ウルトラスター
adidas Originals
FORUM 84 LOW
3足目は80年代の伝説のバッシュにインスパイアされた、アディダスオリジナルスのフォーラム 84 ローだ。
「昨年、ブルーのフォーラムが復刻が発売されたんですけど、そのときスタイリストさんが履いていてかっこいいなと思ったのが購入したきっかけです。赤の配色が入っているスニーカーが気になっていたので赤をチョイスしました」。(メンズノンノモデル・守屋 光治)
バッシュとあってストリート色があり、守屋らしくないと思いきや…
「友だちにも言われました(笑)。でもいま一番履いているのがこのフォーラム ローなんです。ハイカットモデルだと僕にはちょっとゴツいんですけど、ローモデルなら普段のコーディネートにも履ける。最近だとスウェットパンツとかに合わせて履いています」。
「最近はアディダスが気になっていて、アディダス ミュンヘンといった都市シリーズを集めようかなと思ってます!」
アディダスオリジナルス フォーラム 84 ロー
adidas
wrestling shoes
ショップ店員兼スタイリストとして活動している井上さん。これは80年代の西ドイツ製 アディダスのレスリングシューズだ。
「ぼく大学が福岡なんですけど、福岡って面白くて、古着屋の人たちがフリーマーケットをするんですよ。そういうのに顔を出しているときに、よくわからないけどかっこいいと思って購入した一足です。いまでは希少らしいんですけど、当時は8,000円くらいで買えました」。(スタイリスト・井上 健斗さん)
「紐を通す穴の数が多くてブーツっぽいところがお気に入り。ドイツはスポーツウェアがすごく盛んな地域で、当時のスニーカーはいまでも古くないデザインというか、どこか新しく感じるんですよね」。
アディダス レスリングシューズ
adidas
SAMBA
1950年にサッカーシューズとして誕生したアディダス サンバ。実はスタンスミスやスーパースターよりも前に作られたアディダス最古のモデルなのだ。
「アディダスのローテクって他のシューズと比べると品があるように感じるんです。このサンバは2019年にインラインで発売されたモデルで、アッパーはパープルのベロア、トゥーは毛足長めのスエード、アウトソールにはクリアホワイトとこの組み合わせに心を持っていかれたのをいまでも覚えています(笑)」(スタイリスト・井上 健斗さん)
「アウトソールが黄ばんでるけど尚かわいい。それって、もともとの形が持ついなたい魅力ゆえで、逆に汚したくなるような不思議なスニーカーなんですよね」。
アディダス サンバ
adidas Originals
HANDBALL SPEZIAL
アディダス オリジナルスのハンドボール スペツィアルは70年代後半、ハンドボール選手たちが履きはじめ、ハンドボール世界選手権ドイツ大会でも使用されたモデルだ。アッパーはパッドが加えられたベロア製。アウトソールはハンドボール特有の急な停止や方向転換に対応するため、4つのゾーンに分かれている。
「このスニーカーに惹かれた理由はカラーリングです。ネイビーやブルー系の色が洋服も含めて好きなので、初めて見たときにひと目惚れしました。僕はスニーカーヘッズではないので、履き心地や感覚的に“この色がいいな”とか“このデザインがいいな”と思ったものを買うことが多いですね」。(ビームス PR・百々 南さん)
「あとこのスニーカーは海外のスケーターたちが履いていることもあり、僕の中でストリートのにおいがするスニーカーなんです。やっぱり海外のスケーターってかっこいいですよね(笑)」
adidas Originals
ADIMATIC
1996年に誕生して以来カルト的人気を誇ったアディダス オリジナルスの名作、アディマティック。2022年3月に復刻。インラインのほか、様々なブランドとのコラボレーションモデルを発売しては即完売の大反響と、2022年のスニーカーシーンで欠かせないモデルだ。
「これは復刻のもの。正直、復刻されるまでアディマティックのことを知らなかったんですけど、はじめて見たときに“いなたい”なと。けれどこのいなたさがY2Kブームも相まっていいなと思いました。ワイドなパンツと相性が良く、履くだけでコーディネートをポップな印象にしてくれる」。(会社員・松本拓朗さん)
「シュータンにシューレース、スリーストライプまで、すべてがぽってりしていて新鮮。アッパーがスエードレザーなので、擦れの入り方も渋くて僕好みのスニーカーです」。
Photos:Kanta Matsubayashi Composition&Text:Kazuki Ebina
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