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僕らのファッションには欠かせないアイテムである“スニーカー”。最新モデルや限定モデル、クラシックなモデルなどたくさん種類はあるけれど、結局履くものはいつも同じだったりする。おしゃれな人がリアルに愛用しているスニーカーはどんなものなのかを探る連載「みんなのマイ・スニーカー」、ここでは前回好評だった黒スニーカーのみをまとめた記事「その2」をお届けする。
adidas
wrestling shoes
ショップ店員兼スタイリストとして活動している井上さん。これは80年代の西ドイツ製 アディダスのレスリングシューズだ。
「ぼく大学が福岡なんですけど、福岡って面白くて、古着屋の人たちがフリーマーケットをするんですよ。そういうのに顔を出しているときに、よくわからないけどかっこいいと思って購入した一足です。いまでは希少らしいんですけど、当時は8,000円くらいで買えました」。(スタイリスト・井上 健斗さん)
「紐を通す穴の数が多くてブーツっぽいところがお気に入り。ドイツはスポーツウェアがすごく盛んな地域で、当時のスニーカーはいまでも古くないデザインというか、どこか新しく感じるんですよね」。
アディダス レスリングシューズ
ASICS
GEL-Fuji Trabuco7
アシックス ゲル-フジ トラブーコ7 G-TX。トレイルランニングシューズとあってクッション性、安定性、グリップ力が優れている。GORE-TEX(R)搭載で防水透湿性も持ち合わせるスニーカーだ。
「海外の観光客がアシックスのランニングシューズやトレイルランニングシューズをファッションとしてではなく履いていたんです。いろんなところを回るから機能を重視してアシックスを選んでいたのが理にかなっていて、その靴の選び方がかっこいいなと思いました」。(スタジオファブワーク、エンケルPR・西澤 祐哉さん)
「それで僕も買おうと思って選んだのがオールブラックのゲル-フジ トラブーコ7 GTXです。GORE-TEX(R)を搭載しているので雨の日はだいたいこれ。GELという衝撃緩衝材を使っていて、雨の日でも快適に履けるし、オールブラックなので普段履きのときも洋服に合わせやすい!」
アシックス ゲル-フジ トラブーコ7
ANACONDA SPORTS × CONVERSE
BLACK CANVAS HI
1902年創業のアメリカのスポーツショップ、アナコンダスポーツが、90年代にコンバースに別注を掛けたモデル。
「別注スニーカーというだけあって、ディテールが面白い。通常だと内側にパッチが付いていますが、アナコンダスポーツのは外側に付いています。また70年代のコンバースの名作「COACH」の星型のソールを使っていたりっていうディティールに惹かれて購入しました」。(Mr.Clean・與儀 哲也さん)
「オールスターと比べると少し変わったディティールですが、カラーリングが黒とシンプルなので、ちょうどいいアクセントになっています」。
New Balance
703
2000年にトレイルランニングシューズとして登場し支持を集めたニューバランス 703。
「トレイルランニングシューズなんですけど、移動したり立ち仕事が多いので、履いていて疲れないシューズがいい。ボリューム感のある見た目ですがすごく軽量なのもポイントです」。(ビームス PR・百々 南さん)
「僕あまのじゃくなんでしょうね(笑)。900番台も好きで何足か持っているんですけど、みんな履いてるなと思い、すこし変化球のあるニューバランスが履きたくなって購入した記憶があります。いい意味でいなたさがあるボリューム感が僕好みでした」。
「コーディネートに合わせやすいし、全体を引き締めてくれるのが黒スニーカーの魅力。フルレングスのパンツではためて履くなど様々なシーンで履きます!」
CONVERSE
ALL STAR
「スニーカーは履き潰して、味が出てきたくらいがいい。なんでもないコンバース オールスターなんですけど、すごく大事に履いています」。(メンズノンノモデル・安西 一真)
「購入後トウ部分に、僕の好きなアニメで出てきた“NEVER KNOWS BEST”という文字をノリで書いてしまったんですが…。そこも含めて気に入っています」。
OAO
AUTH
2020年にスタートしたドメスティックシューズブランド、OAO。このAUTHはCarrying knowledge into new fields.(温故知新)をコンセプトにしたシューズだ。
「上質なレザーと本革のヌバックの切り返しが面白い。履き心地に加え、トレンドでもある厚底ソールを取り入れるなど街履きに適したシューズだと思います」。(ムロフィス プレス・伊藤 誉さん)
「歩きやすさだったりアクティブなシーンに対しても履けるのがこの3足に共通したポイント。エクストリームスポーツをやってる人たちも履いているっていうのもかっこいいと感じる要素です!」。
NIKE
AIR MONARCH
2000年代初頭にトレーニングシューズとして誕生したナイキ エア モナーク。安定感のある幅広のソールにAIRのクッショニングを採用。その履き心地の良さから、世のおじさんたちがこぞって愛用していたスニーカーだ。現在ではこのダッド感がトレンドとマッチしてブームに。
「オールブラックでボリュームのあるスニーカーを探していた時期があって。定番のエア フォース1とかではなく、ちょっと変わったモデルというか、もっと横にボリュームのあるスニーカーが欲しいと思っていて(笑)。そのときに見つけたのがこのエア モナークです」。(会社員・松本 拓朗さん)
「値段も高くないし、履き心地もいい。それでいてスタイリングに合わせやすいオールブラックだからよく履いちゃいます(笑)」。
adidas Originals
ADIMATIC
1996年に誕生して以来カルト的人気を誇ったアディダス オリジナルスの名作、アディマティック。2022年3月に復刻。インラインのほか、様々なブランドとのコラボレーションモデルを発売しては即完売の大反響と、2022年のスニーカーシーンで欠かせないモデルだ。
「これは復刻のもの。正直、復刻されるまでアディマティックのことを知らなかったんですけど、はじめて見たときに“いなたい”なと。けれどこのいなたさがY2Kブームも相まっていいなと思いました。ワイドなパンツと相性が良く、履くだけでコーディネートをポップな印象にしてくれる」。(会社員・松本 拓朗さん)
「シュータンにシューレース、スリーストライプまで、すべてがぽってりしていて新鮮。アッパーがスエードレザーなので、擦れの入り方も渋くて僕好みのスニーカーです」。
On
Cloud 5 Waterproof
スイスのパフォーマンスブランド、On(オン)の代表作であるクラウド。
ソール部分にOnの世界特許技術CloudTec®システムを搭載し、抜群のクッション性と安定性を誇る。このクラウド ファイブ ウォータープルーフは完全防水・防風素材を使用しており、悪天候でも活躍してくれるスニーカーだ。
「個人的にこの絶妙ないなたさが好き。ランニングシューズを手掛けているブランドなので、軽くて履き心地がいいのも魅力なポイント。2022年にロエベとコラボレーションしたこともあり、履いてる人が増えてきてる印象です」。(スタイリスト・瓜坂 拓海さん)
GOOD NEWS
ロンドン発のブランド、グッドニュースのキャンバスシューズ。
初めて知る人も多いブランドだろう。このグッドニュースは、サステナビリティに重点を置いたブランドで、再利用可能なラバーソールやオーガニックコットンの素材を使用したスニーカーを展開している。
「リサイクル素材を使用していることや、後部が少し高くなっていることから、革靴のような品の良さを感じます。キャンバス素材が粗かったり、ソールがしっかりしているのもお気に入り」。(スタイリスト・瓜坂 拓海さん)
Photos:TOWA Kanta Matsubayashi Composition&Text:Kazuki Ebina
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