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長く愛せるものに目を向ける「名品図鑑」連載。第56回目のテーマはレザージャケット。着れば着るほど味が出て末長く愛せるアイテムだから、大人が一着は持つべきアウターだ。なかでも洗練された逸品を、ファッションのプロの推薦から紹介!
ジャケット(ファッチーズ)¥120,000/417 エディフィス 渋谷店[TEL:03-5456-6971
モードなレザージャケットを
人気セレショが別注
ギミックの効いたアイテムが支持を集める日本の新鋭ブランド、ファッチーズ。アシンメトリーに配されたポケットや、長い紐状レザーのパーツなどブランド定番のデザインはそのままに、ベイクルーズの別注で随所のディティールが削ぎ落とされた一着が誕生。デイリーに使いやすく、かつ主役を張れる春アウターだ。
「高級感のあるカウレザーをふんだんに使用した、深みのある艶感が魅力。デザイン性の高いジャケットなので無地のカットソーに細身のスラックス、足元には定番のレッドウィングを合わせてシンプルにまとめたいです」。
シワ加工が目を惹く
ヴィンテージのような一着
ヴィンテージムード漂うデザインが魅力のレザーアイテム専業ブランド、シシ。ブランド独自の製法で加工された天然レザーのシワが、すでに着倒したような表情で、こなれた印象。レザージャケットには珍しく、通気性のいい素材と製法を採用していて長いシーズン活躍するのも嬉しい。
「重たい印象のあるレザージャケットですが、これは着心地が軽くてストレスフリー。肌馴染みもいいので気負わずきれるの魅力的。ジャストなサイズ感に対して、ワイドなカーゴパンツを合わせてメリハリのあるスタイリングを楽しみたいです」。
ジャケット¥198,000/チンクワンタ[TEL:050-5218-3859]
武骨なミリタリーのデザインに
優しげなスエード素材を
イタリアのフィレンツェに拠点を構えるレザーのファクトリーブランド、チンクワンタから柔らかいムードのゴーストスエードジャケットが登場。ミリタリージャケット由来のデザインに、しっとり起毛した素材の掛け合わせたのが秀逸だ。
「ミリタリームードを残しつつ、品のあるスタイリングが叶うのが嬉しいポイント。高級感が漂うアイテムだからこそ、インナーには古着のプリントTシャツ、ボトムには太いデニムを合わせて抜け感のあるスタイルでこなしたい」。
ジャケット¥154,000/ユハ[TEL:03-6659-9915]
ミニマルなシングルジャケット
こそ長く愛したい
ユハのレザージャケットはミニマルなパターン設計と、トレンドに左右されないエフォートレスな佇まいが魅力。程よくゆとりのあるフォルムはレイヤードしやすく、着心地も軽いから、ついつい手が伸びる一着だ。しなやかで程よく肉厚なカウレザーが着るたびに肌に馴染んでくるのも特徴。
「ここ数年、オーバーサイズがトレンドだったので、ジャストなシルエットとミニマルなデザインが新鮮に映りました。インナーにTシャツ、ボトムにスウェットパンツを合わせたラフで都会的なスタイリングを楽しみたいです」。
ジャケット(マッキントッシュ ロンドン)¥119,900/三陽商会カスタマーサポート[TEL:0120-340-460]
英国老舗のクラシックな
デザインこそ、今フレッシュ
オーセンティックな英国ムードを感じるマッキントッシュロンドンのレザージャケットは、シンプルなデザインだからこそ素材の上質さが際立つ。上品な見た目に対して高い撥水性を持ち合わせた表地と、柔らかなラムレザーを使用したストレスフリーな着心地で機能性も申し分のない一着だ。
「武骨なレザージャケットも魅力的ですが、今季はモダンなデザインが気分。ブラウンのカラーも大人っぽくて素敵ですよね。ボトムにはシルエットのゆったりしたパンツを合わせてラフな抜け感を楽しみたいです」。
Photos:Yoshio Kato Stylist:Masashi Sho Composition&Text:Takako Nagai
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